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今日は暑かった。髪を切った。ついこの前刈ったばかりだと思っていたが、店主に聞いたら前回の散髪は2月であった。今日はレスパイト・ディ。でも、忙しかった。さて、今日は4番。これで一応「三日坊主」のレヴェルを脱した。
ベートーヴェン/交響曲第4番
管弦楽:コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター
6月に入って、今のところ毎日更新できている(中身はともかくとして・・・)。ベートーヴェンのシンフォニィを順番に聴くシリーズ。一応、初聴き盤は避けている。空振りだったら記事書けないからね。今日はワルターで4番。ステレオの方。
1972年のワルター没後10年に向けて、CBSソニー(当時)がワルターのレコードを大々的に再発売した。下は、その時の大型パンフ。
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ステレオ盤のいくつかにモーツァルトのレクィエムと当時初リリースだったドイツ・レクィエムを加えた「25の記念碑」、箱モノでステレオ録音集成とモノラル録音集成が発売予定になった。実際にはモノラル集成の方は発売されず、後の1973年に「ワルター不滅の1000」という廉価盤シリーズでバラで発売された。
私は、その中から1971年のクリスマスに「25の記念碑」中のブラ2と大学祝典序曲を買い、次いで「英雄」を買った。そして2枚買うともらえるリハーサル・レコードは「運命」を選んだ。
このリハ盤もよく聴いた。「動くワルター」を想像しながら何度も何度も聴いた。彼の分かりやすい発音の英語や紳士的な喋り方、それから、「みなさん、ここはこうですよ~♪」と、口ずさむ、その歌いっぷりの実直さなど、私は、本番のディスク以上にワルターに魅力を感じたものだ。
もちろん、他の演奏をそんなにたくさん聴けるわけではなかった。友人との貸し借りでいくつか他の演奏も聴いたが、彼のステレオ録音を「制覇」するなど夢みたいな話であった。そんなワルターの音盤も、いつのまにか、モノラル、ステレオ共に所謂「正規録音」についてはほぼ手元にある。そして、近ごろはワルターのディスクに手を伸ばす機会もずいぶんと減っていたのだが、今回、4番を誰ので聴こうかと思ったとき、迷わず彼のステレオ盤に手を伸ばした。
久しぶりの鑑賞であった。細部についてはずいぶんと忘れていたが、聴き出してすぐにいろいろと思い出した。
第1楽章の序奏での低弦のピチカートを大きく鳴らしているのは、今聴くと随分と新鮮だ。主部は開始から常に柔らかく角が取れているが、かと言ってなよなよしているわけでもない。
第2楽章は「テレーズ、テレーズ・・・」とはやらず(笑)、「テレっ、ズテっ、レズっ・・・」って感じで、キッチリ刻んでいる。もちろん、主旋律は慈しみをもって歌われる。
私のイチオシは第3楽章。最初のリピートのあとの20小節以降、コントラバスがずっと休憩して、軽量級になったスケルツォ主題が繰り返されるところ。ここのなんとも美しく情感深く歌われることだろうか。八分休符はほとんどなくなってくっついているようだが、全然ベタベタしないで、そのくせ、滑るように歌い流れていく。ここを初めて聴いた時の、ちょっとした「衝撃」を思い出した。ワルターは、ベートーヴェンの譜ヅラから、女神のほほえみを見つけ出すのが上手かったんだな、きっと。
終楽章も、安定感と響きの鮮度の高さが光っている。
久しぶりのワルター鑑賞は良かった。今日みたいに棚の音源を再聴する時間も大事にしなくちゃね。さぁて、第5は誰のを選ぼうか????
ベートーヴェン/交響曲第4番
管弦楽:コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター
6月に入って、今のところ毎日更新できている(中身はともかくとして・・・)。ベートーヴェンのシンフォニィを順番に聴くシリーズ。一応、初聴き盤は避けている。空振りだったら記事書けないからね。今日はワルターで4番。ステレオの方。
1972年のワルター没後10年に向けて、CBSソニー(当時)がワルターのレコードを大々的に再発売した。下は、その時の大型パンフ。
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ステレオ盤のいくつかにモーツァルトのレクィエムと当時初リリースだったドイツ・レクィエムを加えた「25の記念碑」、箱モノでステレオ録音集成とモノラル録音集成が発売予定になった。実際にはモノラル集成の方は発売されず、後の1973年に「ワルター不滅の1000」という廉価盤シリーズでバラで発売された。
私は、その中から1971年のクリスマスに「25の記念碑」中のブラ2と大学祝典序曲を買い、次いで「英雄」を買った。そして2枚買うともらえるリハーサル・レコードは「運命」を選んだ。
このリハ盤もよく聴いた。「動くワルター」を想像しながら何度も何度も聴いた。彼の分かりやすい発音の英語や紳士的な喋り方、それから、「みなさん、ここはこうですよ~♪」と、口ずさむ、その歌いっぷりの実直さなど、私は、本番のディスク以上にワルターに魅力を感じたものだ。
もちろん、他の演奏をそんなにたくさん聴けるわけではなかった。友人との貸し借りでいくつか他の演奏も聴いたが、彼のステレオ録音を「制覇」するなど夢みたいな話であった。そんなワルターの音盤も、いつのまにか、モノラル、ステレオ共に所謂「正規録音」についてはほぼ手元にある。そして、近ごろはワルターのディスクに手を伸ばす機会もずいぶんと減っていたのだが、今回、4番を誰ので聴こうかと思ったとき、迷わず彼のステレオ盤に手を伸ばした。
久しぶりの鑑賞であった。細部についてはずいぶんと忘れていたが、聴き出してすぐにいろいろと思い出した。
第1楽章の序奏での低弦のピチカートを大きく鳴らしているのは、今聴くと随分と新鮮だ。主部は開始から常に柔らかく角が取れているが、かと言ってなよなよしているわけでもない。
第2楽章は「テレーズ、テレーズ・・・」とはやらず(笑)、「テレっ、ズテっ、レズっ・・・」って感じで、キッチリ刻んでいる。もちろん、主旋律は慈しみをもって歌われる。
私のイチオシは第3楽章。最初のリピートのあとの20小節以降、コントラバスがずっと休憩して、軽量級になったスケルツォ主題が繰り返されるところ。ここのなんとも美しく情感深く歌われることだろうか。八分休符はほとんどなくなってくっついているようだが、全然ベタベタしないで、そのくせ、滑るように歌い流れていく。ここを初めて聴いた時の、ちょっとした「衝撃」を思い出した。ワルターは、ベートーヴェンの譜ヅラから、女神のほほえみを見つけ出すのが上手かったんだな、きっと。
終楽章も、安定感と響きの鮮度の高さが光っている。
久しぶりのワルター鑑賞は良かった。今日みたいに棚の音源を再聴する時間も大事にしなくちゃね。さぁて、第5は誰のを選ぼうか????
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