静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

お別れ

2008年09月25日 23時43分44秒 | Dialy
三連休もらった後だから贅沢は言えないのだが、でも、なんだかヘトヘトだなぁ。
歳なんだろなぁ、きっと・・・。
はあ、でも、朝夕の出勤退勤の自動車には外の風が心地良くて、この時期、音楽を聴くことよりも空気の感触を味わっている。


23日(秋分の日)、閉店した母の店へ出向いて最後の荷物(少しの本とストーブ、ファンヒーターなど)を運び出した。
すっかりモノがなくなった店の3階に上がり、窓外を見る。
商店街のアーケードの上、連なった屋根、屋根。
ところどころに空いた家と家の隙間は覗き込んでも薄暗い。
これが、私が幼い頃から親しんだ原風景のひとつ。
我が家と背中あわせの本屋の兄ちゃんは窓からお菓子を放り投げてくれたっけ。
人の足を見ながら三輪車で走り回った商店街。

あの白いひさしのボロいベランダに、日の当たらない薄暗い家と家の隙間に、父は竹ざおにつるした鯉のぼりを立ててくれたっけ。




拍子木を叩きながら迷路のような商店街の隅々まで歩いた深夜の夜警、酔っ払いの声、早朝の「アサリ貝、いらんかなぁ~~」の声、眠れぬ夜明けに聞こえた機関車の汽笛・・・・少年時代の思い出、感触、経験がいっぱいつまっているこの商店街を、このように「内側」から見ることはもうないだろう。



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4 コメント

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Unknown (ぱんだ)
2008-09-26 13:10:02
親父りゅうさんのお気持ち、
なんかとてもよく分かります。

あの町の風景ってなんか不思議に心のふるさとと言うか
分かるんですよ、私、25年間その商店街の前で働いていたし

もう今はない、同じ町の母の実家の風景に良く似ているんですよ。

なんかせせこましくって、さびさびで・・・・
大切な思い出、いつまでも大切にしてくださいね。
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>ぱんださん (親父りゅう)
2008-09-26 20:40:16
そうでしたね。この商店街のお向かいでお仕事されてたのですね。
「心のふるさと」・・・まさにそうです。ごちゃごちゃしてて、臭くって、暗くて、暑くて寒かったのですが、温かくてにぎやかで人間的でした。
ヘンな臭いがしてきても、誰も何にも言わず「それが当たり前」みたいな大らかさがありましたよ。いまどきのええとこ住まいの低耐性で過敏な皆様には耐えられんでっしゃろなぁ~~。当初はトイレもなくて、私は路地で新聞紙敷いてウンコしてましたよ。
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Unknown (kanreki)
2008-09-26 21:08:11
私も新婚当初は、バスに乗ってこの商店街まで買い物に行ったんですよ~

迷路みたいで、目的の店までたどり着くのがなかなか・・・
いまは滅多に行かなくなってしまいましたが。

この記事読んでいたら、久しぶりに覗いてみたくなりました。
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>kanrekiさん (親父りゅう)
2008-09-26 23:59:30
おお、そうでしたか!
その頃は、たぶん、当商店街全盛の頃かと???
夕暮れ時になると人、人、人で溢れてた記憶があります。

今も、奥の方はけっこう賑やかですよ。
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