雨で始まりました弥生です。
遅れましたが、先週22日(日)の日本センチュリー響三重特別演奏会のことです。
日本センチュリー交響楽団 三重特別演奏会
♪♪♪♪プログラム♪♪♪♪
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
アンコール:アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
アンコール:モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章
指揮:飯森範親
ピアノ:萩原麻未
2015年2月22日 15時開演
三重県文化会館大ホール
センチュリー響を聴くのは 2012年8月以来です。
指揮の飯森範親さんは、今回初めて(生で)聴きました。
1曲目のブランデンブルグ3番は11人の奏者による演奏。
少人数ながら、バッハの音楽は会場が宇宙へと繋がっていくような拡がりを感じさせ、また、久しぶりの(プロ・オケの)生音を聴ける喜びと相まって、瞬時に涙目になりそうでした。
2曲目への配置転換の間に飯森さんのトークがあり、「松阪牛をぜひ食したいけど、今回は叶わないのが残念」「《のだめ》で有名になってしまったベートーヴェン7番ですが、《のだめ》の音楽は、全部、私がやりました(録音しました)ので、『ああ、あれか』とお思いになって聴いて下さい」とか話されました。
2曲目のグリーグ。
この日、最も感動したのが、このグリーグです。
以前は家でもよく聴いていたし、嫌いでもないのですが、なぜか遠ざかっていた曲です(だいたい昔から併録のシューマンだけ聴くことが多い)。
それでかえって新鮮に聴けたのかも知れませんが、とにかく冒頭から一気に引き込まれ、そのあとは、ただ音楽の流れにずっと引っ張られ、沈潜していく所では、こっちもぐうっと身を縮め耳をそばだて、大きく膨らむところでは思わず身をのけぞらせ、滑稽なくらいに音楽とシンクロして、あっという間に全曲が終わってしまった感じでした。
萩原さんの繊細で研ぎ澄まされたタッチも素晴らしかった。
第1楽章のカデンツとその前後など、協奏曲の醍醐味を存分に楽しみました。
オケとの緊張をはらんだ縦線のズレのようなものも全然違和感なく、逆にスリリング鳥肌(?)を生じさせてくれました。
ソリスト・アンコールは「アヴェ・マリア」(バッハ/グノー)。
これも美しかった・・・。
休憩時に萩原さんはロビーで募金活動。
広島の土砂災害被災地近くの御出身だそうで、今でも募金活動をされているとのことです。
私もわずかながら募金し、素晴らしい演奏への感謝の言葉をかけさせていただきました。
最後のベートーヴェンは、協奏曲で身を入れ過ぎたせいか、ふだんよく聴いているせいか、こっちもリラックスして聴いていました。
とても丁寧で溌剌とした演奏でした。
第3楽章の2回目のスケルツォ、トリオと第4楽章の反復以外はリピート敢行で、ちょっとオトク感のある演奏でしたね。
今までに聴いた第7で、時にはとんでもないインパクトに見舞われたこともありましたが、今回は、そういう所までは行きませんでした。
でも、いい演奏でした。
飯森さんがどんな指揮者なのか、今回だけの印象では、まだ分かりません。
また、次回そしてその次と聴き続けていきたいと思います。
アンコールはアイネ・クライネの第1楽章。よかったけど私にはちょっと物足りなかったです。
上の写真は、コンサート後、ホールから遠い駐車場まで歩く道にて撮りました。
遅れましたが、先週22日(日)の日本センチュリー響三重特別演奏会のことです。
日本センチュリー交響楽団 三重特別演奏会
♪♪♪♪プログラム♪♪♪♪
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
アンコール:アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
アンコール:モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章
指揮:飯森範親
ピアノ:萩原麻未
2015年2月22日 15時開演
三重県文化会館大ホール
センチュリー響を聴くのは 2012年8月以来です。
指揮の飯森範親さんは、今回初めて(生で)聴きました。
1曲目のブランデンブルグ3番は11人の奏者による演奏。
少人数ながら、バッハの音楽は会場が宇宙へと繋がっていくような拡がりを感じさせ、また、久しぶりの(プロ・オケの)生音を聴ける喜びと相まって、瞬時に涙目になりそうでした。
写真は日本センチュリー響のツイッターより拝借したリハーサル風景
2曲目への配置転換の間に飯森さんのトークがあり、「松阪牛をぜひ食したいけど、今回は叶わないのが残念」「《のだめ》で有名になってしまったベートーヴェン7番ですが、《のだめ》の音楽は、全部、私がやりました(録音しました)ので、『ああ、あれか』とお思いになって聴いて下さい」とか話されました。
2曲目のグリーグ。
この日、最も感動したのが、このグリーグです。
以前は家でもよく聴いていたし、嫌いでもないのですが、なぜか遠ざかっていた曲です(だいたい昔から併録のシューマンだけ聴くことが多い)。
それでかえって新鮮に聴けたのかも知れませんが、とにかく冒頭から一気に引き込まれ、そのあとは、ただ音楽の流れにずっと引っ張られ、沈潜していく所では、こっちもぐうっと身を縮め耳をそばだて、大きく膨らむところでは思わず身をのけぞらせ、滑稽なくらいに音楽とシンクロして、あっという間に全曲が終わってしまった感じでした。
萩原さんの繊細で研ぎ澄まされたタッチも素晴らしかった。
第1楽章のカデンツとその前後など、協奏曲の醍醐味を存分に楽しみました。
オケとの緊張をはらんだ縦線のズレのようなものも全然違和感なく、逆にスリリング鳥肌(?)を生じさせてくれました。
ソリスト・アンコールは「アヴェ・マリア」(バッハ/グノー)。
これも美しかった・・・。
休憩時に萩原さんはロビーで募金活動。
広島の土砂災害被災地近くの御出身だそうで、今でも募金活動をされているとのことです。
私もわずかながら募金し、素晴らしい演奏への感謝の言葉をかけさせていただきました。
同じく、写真は日本センチュリー響のツイッターより拝借しました
最後のベートーヴェンは、協奏曲で身を入れ過ぎたせいか、ふだんよく聴いているせいか、こっちもリラックスして聴いていました。
とても丁寧で溌剌とした演奏でした。
第3楽章の2回目のスケルツォ、トリオと第4楽章の反復以外はリピート敢行で、ちょっとオトク感のある演奏でしたね。
今までに聴いた第7で、時にはとんでもないインパクトに見舞われたこともありましたが、今回は、そういう所までは行きませんでした。
でも、いい演奏でした。
飯森さんがどんな指揮者なのか、今回だけの印象では、まだ分かりません。
また、次回そしてその次と聴き続けていきたいと思います。
アンコールはアイネ・クライネの第1楽章。よかったけど私にはちょっと物足りなかったです。
上の写真は、コンサート後、ホールから遠い駐車場まで歩く道にて撮りました。
返事が大変遅くなりました。
いつものことながら、すみません(汗。。。)
初「飯森」でしたが、なかなか活き活きとして締りのある音楽をつくる方ですね。
飯森さん、山響では、ずっとモーツァルトを続けられていたそうですが、今度、大阪ではセンチュリー響とハイドンに取り組まれるそうで、私も聴きたいと願っているところです。
ところで、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、私はチェロ協奏曲よりも早くに親しんでいた曲です。あれもいい曲ですよね。また、ボロディンの1番とか、なかなか渋くて魅力的なプログラムですね。
こちらは、3月7日・8日が山響定期で、千住真理子さんがドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を取り上げる予定です。楽しみ~。