「バーンスタイン先生は、正式に弟子というものを取ったことがなかった。世界に『バーンスタインの弟子』と言って喧伝しているものは少なくないが、セミナーやリハーサルなどで一緒に時間を過ごしただけの者が多い。もし、一人あげるならば、それはマイケル・ティルソン=トーマス」(大植英次談)
バーンスタイン/「ウエストサイド・ストーリ」からのシンフォニック・ダンス
管弦楽:ロンドン交響楽団
指揮:マイケル・ティルソン=トーマス
録音:1993年
バーンスタインの没後3年目に録音されたアルバムより、おなじみのWSSシンフォニック・ダンス。
つくづく、いい曲だなあと思う。
この演奏は叙情的な所からリズムの乱舞の部分まで、つまり隅から隅まで、MTトーマスの曲に対する確固たる自信と深い慈しみに裏打ちされた圧倒的なものだ。
例えば「Somewhere」に移行してすぐ、キラキラと黄金の雨が降るかのように、脇役の楽器たちがさざめき立つ所なども、この演奏の聴き所のひとつ。
スコアに記された全ての音にMTTの眼差しが行き届いているようで、聴いていて胸が熱くなってくる。
また、弾けるべき所は思いっきり弾けており、オーケストラも個々人の技量を最大限に、そして気持ちよく発揮させてもらったのではないかと想像する。
例えばパーカッションの打音には、そのひとつひとつにまで気持ちがこもっているようであり、胸がすくダイナミックさでありながら雑雑としたものは全くと言っていいほど感じられないのだ。
「Mambo」では、まるでスピーカーから楽器が飛び出してくるみたいな音像に驚く。熱狂だ。素晴らしい!大いに結構だ。「Mambo!」のかけ声がいかにも多重録音っぽいことがちょっと残念だったが、そんなことは些細なこと。
このアルバムのメインは、録音当時、初めて演奏された「アリアと舟歌」と、バーンスタインの没後に編纂された「クワィエット・プレイス」組曲だろうが、そっちの方は、未だ「聴き中」。
バーンスタイン/「ウエストサイド・ストーリ」からのシンフォニック・ダンス
管弦楽:ロンドン交響楽団
指揮:マイケル・ティルソン=トーマス
録音:1993年
バーンスタインの没後3年目に録音されたアルバムより、おなじみのWSSシンフォニック・ダンス。
つくづく、いい曲だなあと思う。
この演奏は叙情的な所からリズムの乱舞の部分まで、つまり隅から隅まで、MTトーマスの曲に対する確固たる自信と深い慈しみに裏打ちされた圧倒的なものだ。
例えば「Somewhere」に移行してすぐ、キラキラと黄金の雨が降るかのように、脇役の楽器たちがさざめき立つ所なども、この演奏の聴き所のひとつ。
スコアに記された全ての音にMTTの眼差しが行き届いているようで、聴いていて胸が熱くなってくる。
また、弾けるべき所は思いっきり弾けており、オーケストラも個々人の技量を最大限に、そして気持ちよく発揮させてもらったのではないかと想像する。
例えばパーカッションの打音には、そのひとつひとつにまで気持ちがこもっているようであり、胸がすくダイナミックさでありながら雑雑としたものは全くと言っていいほど感じられないのだ。
「Mambo」では、まるでスピーカーから楽器が飛び出してくるみたいな音像に驚く。熱狂だ。素晴らしい!大いに結構だ。「Mambo!」のかけ声がいかにも多重録音っぽいことがちょっと残念だったが、そんなことは些細なこと。
このアルバムのメインは、録音当時、初めて演奏された「アリアと舟歌」と、バーンスタインの没後に編纂された「クワィエット・プレイス」組曲だろうが、そっちの方は、未だ「聴き中」。
有名どころでは、この2人やMTT以外、マリン・オールソップは「弟子」と言ってよいでしょう。
小沢征爾さんは、どうなのかな(活躍のきっかけという意味では、大恩がありますが、カラヤンから学んだことの方が大きかったかな)。
パーヴォ・ヤルヴィやヘルベルト・ブロムシュテットは、プロフィールにタングルウッドで師事していたことを書いていますね(特に後者の音楽の方向性はずいぶん違いますが)。
クリストフ・エッシェンバッハも、指揮者になった後に、個人的にいろいろ教わり、学ぶことが多かったようです。
そう言えば、カラヤンの方が「弟子」と言える人は取らなかったですね。
大植さんの言葉は、山田氏の著書からの引用です。「また聞き」みたいなものなので、真意・真偽ともに、よく分かりません(?)。
そう言っている大植さんも、実は最も長く参加したゼミ(講習、マスタークラス等)はチェリビダッケのものだったということです。
小澤さんは斉藤秀雄氏は別として、ミュンシュ、バーンスタイン、カラヤンの3人がよく挙げられますね。メディアでは「カラヤン先生」と言っている場面が多いように思います。先日のBSで、カラヤンの娘(イザベラ)が「セイジと父は、まるで親子みたいだった」と語ってましたね。小澤氏自身も「カラヤン先生にはいつも叱られた」と言っていましたから、カラヤンを師匠と思う気持ちは、これはかなり強いと思いました。
まあ「弟子」か「弟子でないか」、このくらいの人たちになると、あまり意味が無い「肩書き」ですね。
弟子に関して、もちろん詳しく語れるほど私には情報がないのですが、レニーが征爾さんに「デシ」(日本語で発音)という言葉を教わったと語った映像を観たことがあります。そして何かの本でも同じ事が書いてあった記憶がありますが、なにせビデオなんてお小遣いで買えるような頃でもなく、その本もどこかにやってしまいました。確認できませんが。
yurikamome122さんのコンサート行脚、日頃から羨ましく読ませて頂いています。
私はミュージカルは、たぶん、一度も生のステージを観ていないはずです(宝塚は2回行きましたが、あれは・・・)。
三重にも劇団四季は時々来てくれますし、お隣の名古屋、大阪、京都だったら、それこそ頻繁に公演やっているので、いつかは行きたいと思っています。
手元に、ずっと前の四季メンバーによるウエストサイドの全曲レコードがありますが、実演はこんなものじゃないでしょうね。
作曲家バーンスタインは、たしかにこの作品が頂点であり代表作かも知れませんね。私は他曲にも惹かれますが、多分に贔屓の引き倒し気味なところもありますし、彼の自己主張の強い(ちょっとクサイ)作風も愛すべきものながら決して一般受けも玄人受けもしないとも思っています。でも、好きなんですけどね(笑)。
しかし、やっぱり生で観たいですねぇ・・・!