退院して、家で「ゆるりと」生活しているはずなんですが、回りの片づけやら家族の世話(?)やらで、けっこう忙しい毎日です。
昨日はついに7日以来の連続投稿が途切れてしまった・・・・。
さて、この曲。
1971年から本格的にクラシックを聴きだして、大学に入る76年くらいまで、私は極端なクラシック音楽偏重主義者みたいな歪んだ志向を持っていました。
ですので、当時の流行音楽の経験がごっそりと抜け落ちています。
それが「正常化」に向かうきっかけとなったのが、やまがたすみこであり、当時、台頭し始めていた「ニューミュージック」と呼ばれる音楽たちでした。
大学の寮にバンドをやっている人がいたのにも少なからず影響されました。
あるとき、(当時の)地元の伊勢で友人宅でテツトラ(徹夜トランプ)に興じていたとき、ずっと小音量で流されていたアリスのアルバムに「なかなか、ええやんか」と心惹かれ、たしか、その時に借りて帰ったカセットに、当時、ソロ・デビューして間もなかったさだまさしのアルバム2枚も含まれていたと思います。
実を言うと、さだまさしの歌は、あんまり好きではありません。
帰去来、風見鶏、私花集までは結構聴きましたが、次の夢供養あたりでしだいに離れていきました。
嫌いでもないけど、なんかね違和感が・・・・その訳は省略。
あくまでも個人的感覚です。気にしないでください。
しかし、その「さだ作品」の中で、この「桃花源」と「天までとどけ」だけは別。
たいへん気に入っています。
今でもよく聴く曲です。
楽曲は彼の作ではないらしいですが、詩は「メルヘンチック」「乙女チック」を絵に描いたようなものなんですが、でもいい。
彼の曲でいつも感じる「間合いの無い『なんでもかんでも語り過ぎ』な窮屈さ」が無くて、羊羹にハチミツと砂糖をかけたみたいな甘ったるさはあるけども、なんとも言えない心地よい夢を見ているような風情があります。
見えてくる明るく喉かな景色と、「あなたを待つ」主人公の「満ち足りているような」「待ち焦がれているような」はっきり見えない心情との対比もすばらしい。メロディももちろんいい。
むかし、所属していた合唱団のコンサートの、男声合唱の部でア・カペラ版で歌ったこともありました。
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