静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

ベーム指揮BPOでベートーヴェン交響曲第7番を聴く

2012年09月08日 18時11分00秒 | ベートーヴェン
パラリンピックの車椅子ラグビー、よかったですね。しかし・・・生中継で見たい!



ベートーヴェン/交響曲第7番


管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



指揮:カール・ベーム



録音:1958年




 DGに録音されたベームのベルリン・フィル録音もけっこう好きで、モノラルの一部を除いてほとんど持っている。
 今日、聴いたベートーヴェンの7番は1958年の録音。
 50年代から60年代半ば頃までのBPOの音を「黒光りする」と喩えたことがあるが、これも正にそんな感じ。
 この頃のベルリン・フィルの録音は、聴いた限りでは、そのほとんどがこういう魅力的な響きを聴かせてくれる。

 冒頭、交互に吹奏される木管やホルンの超絶美音と言ったら、形容のしようもない。
 70年代以降とは全然違う、「きれい」「うまい」なんて言葉だけでは全然伝えられない、最高の「品」と風格と音楽性とでも言ったらいいのか、そんな静かな力に圧倒される。
 全体にダイナミックさは程々であり、内側より染み出る「静かな力」が絶えず支配している。そのダンディで渋くてカッコいいこと。
 第3楽章の静的な佇まいも、今聴く私には新鮮。
 これ、レコードでも聴いてきたのだが、こんなに魅力的な音だったかな?
 もっと「渋さ」だけが前面に出て、正直馴染みにくい演奏だと、ずっと思っていた。
 CDで聴いて印象が一変した演奏である。
 ベーム指揮BPOでは、モーツァルトの交響曲やセレナーデのいくつかも素晴らしい。
 あの微妙に堅く、それでいてしなやかな響きは飽きがこない。
 それから、ブラームス1番や「英雄」、モーツァルトの二つの協奏交響曲も。




 うろ覚えの話だが、ベームがウィーン・フィルとベートーヴェンの交響曲全集を録音したことについて、「私たちとやって欲しかった・・・」と言うようなことをインタビューで語っていたベルリン・フィル団員の記事を見たような記憶もある。

Symphonies 5 & 7 - Musik Series (Dig)
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2 コメント

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土屋さんでしたね! (親父りゅう)
2012-09-10 20:16:38
レコ芸か何かでしたね。
そう言えば、土屋さんは内輪話、けっこう好きみたいというか、いろいろありましたね。ユニテル映像撮影で自分だけ座面底上げされたとか・・・でも、なんと言っても、例のカラヤン亡き後の次期音楽監督選出の会議の休憩時間にラジオ生出演で中身を暴露(?)したのが印象的でした。あんとき、聞いてました。ハイティンクがイチオシだったんですね。
・・・・ベームと関係ない話になっちゃいましたが、ベームのベートーヴェン録音、剛直でVPO盤とは違う魅力があります。
ライヴも毎年のお楽しみでしたね。日の目を見る日が楽しみです。
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土屋さん (yokochan)
2012-09-09 15:26:32
こんにちは。
ベームとベルリンフィルは実にいいですね。
ベートーヴェンは残念ながら持ってないので、なんとか手にいれようと思ってます。

ベルリンフィルのビオラ奏者土屋さんのインタビューだったと思います。
ベームも結構その気だったようですが、カラヤンがいるから無理なんじゃ、と言っていたとあったように思います。
実現していたら素晴らしいことでしたね。
ブルックナーやブラームスも、いずれベルリンフィルライブで出てくる時が来ると思います。
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