静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

昨夜は、次男が寝ている間に合唱曲など聴いた。

2017年10月04日 22時02分12秒 | その他(声楽曲・歌劇)
 昨日から、また、ささやかながら子ども達(小学4年生)の合唱への取り組みのお手伝いが始まった。
 昨年度、こういう機会を与えてもらったときは、「もう、こんな機会は生涯二度とないだろう」と思ったのだが、その機会はまたやってきた。
 うれしいことだしありがたいことだとも思う。
 しかし、言うまでもなく、これは自分のための仕事ではなく、子ども達のためのもの。
 とにかく全身全霊、誠心誠意取り組まなければならない。
 それが、私のような者にとっての最低の条件である。
 なめてかかったり「もう、このへんでいいだろう」なんて思うことは、子どもたちにも、採り上げる楽曲にとっても失礼なことだ。
 昨日は百人超の4年生たちに集まってもらい、これからの取り組みのことを話し、楽曲を(CDで)聴いてもらったりした。
 少しだけ「声出し」もやった。
 とても素直で、こっちの言ったことをがんばってやろうとしている子がたくさんいてうれしかった。
 11月の本番までがんばる。


 そんな日だったこともあり、昨夜は声(声楽や合唱)が聴きたくなった。
 二男ケンの帰省日なので、いつもだと鑑賞部屋へ行くことはほぼ無理なのだが、昨夜は午後8時に入眠してくれて、次に目を覚ます(だいたい)2時間後までの間、ちょっとだけ聴きに行った。
 選曲は下記の通り。




♪萩原英彦の合唱曲から
「うまさん」「お月夜」「クリスマスの晩」
(以上、「12のこどものうた」より)
「秋風」(「女声合唱のための四つの小品」より)
「もうすく春だね」「ゆうべの雪は」(「新抒情三章」より)

指揮:岸 信介
ピアノ:アンリエット・ピュイグ=ロジェ
合唱:日本女声合唱団


♪武満徹「混声合唱のためのうた」より
“うたうだけ”“恋のかくれんぼ”“島へ”“〇と△の歌”

指揮:岩城宏之
合唱:東京混声合唱団


♪リヒャルト・シュトラウス/4つの最後の歌
(春、九月、眠りゆくとき、夕映えに)

ソプラノ:ルチア・ポップ
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス
管弦楽:ロンドン交響楽団



クリスマスの晩」(「12のこどものうた」より)は、ずっと前に某少年少女合唱団のスタッフの一員だったときに「クリスマスにチャリティで15分くらいのステージを」と頼まれて練習したなつかしい曲。
 そのステージはなぜか突如取り止めになり発表する機会はなかった。
秋風」は矢沢宰の詩に曲をつけた「光る砂漠」拾遺とでも言える作品。
もうすぐ春だね」は、実は萩原作品で最もお気に入りの曲。
 ドヴォルザークの交響曲第8番第3楽章の一節が美しい合唱曲に見事に転写されている。
 この曲が合唱コンクールの選択曲になった年、たまたま全国コンクール(高等学校の部)を聴きにいくことができた。
 安積女子高校などいくつものすばらしい演奏でいっぺんに虜になってしまった。
 あぁ、それにしても、これらの曲、どれも本当に美しい。

武満の「うた」では“うたうだけ”の中間部のヴォカリーズ部分がたまらなく好きだ。
「うたうだけ」と言いながら言葉が消えたヴォカリーズ部分でこんなに「歌わせる」なんて、武満の粋が感じられる。
 今回は、聴き過ぎの感がある「小さな空」「翼」、最近実演で2度聴いた「死んだ男の残したものは」は避けた。
「島へ」は、かつて所属していたカンマーコール伊勢でステージで歌った。
 まだ単独でコンサートをしたことがなかったころで、伊勢市の合唱祭みたいなイベントで歌った。
 会場には、婚約していた妻も聴きに来ていたが、後日聞いたら「全然覚えていない」とのこと(笑)。
 懐かしい曲である。

4つの最後の歌」は、最近、リーザ・デラ・カーザで聴いたところだが、昨日も聴きたくなってルチア・ポップの2度目の録音を聴いた。
 この曲に関しては、私はどちらかと言うと粘っこい演奏を多く聴いてきたので、先日のデラ・カーサやシュヴァルツコップフ、そして、このポップなどはとても新鮮に聴ける。
 脂っこさはないがポップの歌唱が直向きで、ぐんぐん胸にせまってきた。


 次男が目覚めるといけないので、この辺で切り上げて隣室に戻った。
 そのあとは、何度かトイレに起きた二男の世話をしながら、フェイスブックに届いた誕生日のメッセージへの返信を入力していた。
 たくさんの人から来たらとても大変だろうが、私に届いたくらいの人数ならなんとかできる。
 ただし、言葉は全部同じで貼付する写真を一人ひとり違うものにしたというもの。
 まあ、たったそれだけのことですけど・・・・。

 昨日の誕生日で無事に60才になった。
「還暦」ということで、ありふれた一日ながらも心の中はちょっと特別だった。








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