三男の3学期が始まって以降、私と長男を除く3人が入れ替わり立ち代わり体調を崩して(と言っても、妻は「病気療養中」なのであり、元々体調はすぐれないのですが、さらに落ちてしまったりしました)、主夫業フル回転の日々が続き、さすがに鑑賞部屋「奥の院」に入ることもPC電源入れることも疎遠になりがちなこの頃でした。
そのバタバタの中身は、また気が向いたら書くことにして(どーせ、誰も読みたいとも思わないだろうし)、今日、久しぶりにまとまって聴けた音盤のことでも少し・・・・。
マーラー/交響曲第7番
管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウス・テンシュテット
録音:1993年5月(ライヴ)
三男のスクールバス到着までの昼下がり、「夜の歌」を聴いていました。
これはとんでもなく素晴らしい演奏でした。
こういう演奏を、今「音楽枯渇状態」である身で聴くと、もうなんと言っていいか判らないくらいの感動でした。
楽曲の様々な局面が自分の感情と重なって、もう、まるで「自分のため」に書かれたシンフォニイでも聴いているかのような気にさえなりました。
テンシュテットの、このライヴ盤は、同曲の最高の演奏ではないか?
そう思えてなりません。
この交響曲について、いろいろと書かれたものもいくらかは読んでおりましたが、聴いていてそれらのほとんどは吹っ飛びました。
5番、6番の名残を時々感じさせながら、悲観的な昔の感情をくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に放り込み、そして、大いなる8番の「予告編」を織り込んだフィナーレ、その圧倒的なこと。
ほかにも、いっぱい心動かされた場面は多くありましたが、言葉になりません。私にとって、感じたことの言語化は、とても難しいものになりました。
それにしても「夜の歌」ってネーミングは、どうも私にはピンと来ないです。確かに「夜」もありますが、ここには陽光いっぱいの幸せも、胸かきむしる憧憬も、ありとあらゆる感情が存在し、聴き手に寄り添ってくれます。
それと、ジャケット・デザインがスタジオ録音盤と同じってのも気入りませんね。
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 | |
テンシュテット(クラウス) | |
EMIミュージックジャパン |
この曲に関してはバーンスタイン、ブレーズでさえこの境地には至っていないと思います。
小生もこの曲のベストだと思います!特に第1楽章が大好きです。
テンシュテットがマーラーの録音を行っている頃だと思いますが、レコード芸術の記事に好きな曲は何番との質問に対して、たしか第6番の4楽章と第7番の1楽章を挙げていました。なので小生も頑張ってこの曲を聴くようにしました。
買うのだったらSACDでしょうね!
返事遅れて申し訳ありません。
テンシュテットの魅力、偉大さをあらためて思い知らされた演奏でした。
ちょっと恐ろしいほどの感情移入が外面をそれほど崩さずに感じられる彼の独特の芸風は、やっぱりすごいですね。