バーンスタイン・リマスター・エディションを聴くシリーズ。
今日はDisc7です。
この演奏についてはすでに一度書いています。
あの時はロイヤル・エディション盤にて聴きました。
それは、もう手放してしまったので比較はできませんが、手元にあるレナード・バーンスタイン・エディションVol.2に収められている盤との比較はやっておりません。
これも、昨日のバルトークと同様、年代のわりには聴きやすい録音です。
ただ、以前の記事にも書きましたが、ステレオを意識したのかどうか、楽器によっては音がかなり左右に散っています。
演奏についての感想は、以前の記事とほぼ同じです。
今回印象に残ったのは、例えば第1部では「春の輪舞」におけるパンチの効いた打楽器の音に代表される、全体的にドライで臨場感あふれる音場でありました。
第2部「祖先の儀式」では、繰り返されるイングリッシュホルンの特徴的な音型で、ちょっとした吹き損じがありますが、そんなのお構いなしに進んでいきます。
時々ありますね、このような修正なしで残っている録音。
(同じくNYPとの「ボレロ」でも似たケースがありました。)
これは「ミス」と言えるかどうか微妙な感じもしますが、奏者が「もう一回やらせてくれ」と言いそうな滑り具合ではありますね。
50年代から60年代半ばまでの「ハルサイ」録音は、例えばアンセルメやモントゥーなどのように機能的技術的な仕上がり感は後年の演奏にくらべると今一歩というのがけっこうあるのですが、そういうのがかえってこの曲の特質にぴったり合致している気もします。
この録音もどちらかと言うと、その類の演奏で、終曲を例にとると、あまり細かに強弱つけないで楽器の重なりによる音量変化の効果で聴かせる、という感じでした。
それが、昨今の微細にコントロールされた演奏に比べてかえって鮮度高く生々しさを感じさせる理由のひとつかも知れません。
今日はDisc7です。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1958年1月20日、セント・ジョージ・ホテル(ニューヨーク、ブルックリン)
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1958年1月20日、セント・ジョージ・ホテル(ニューヨーク、ブルックリン)
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この演奏についてはすでに一度書いています。
あの時はロイヤル・エディション盤にて聴きました。
それは、もう手放してしまったので比較はできませんが、手元にあるレナード・バーンスタイン・エディションVol.2に収められている盤との比較はやっておりません。
これも、昨日のバルトークと同様、年代のわりには聴きやすい録音です。
ただ、以前の記事にも書きましたが、ステレオを意識したのかどうか、楽器によっては音がかなり左右に散っています。
演奏についての感想は、以前の記事とほぼ同じです。
今回印象に残ったのは、例えば第1部では「春の輪舞」におけるパンチの効いた打楽器の音に代表される、全体的にドライで臨場感あふれる音場でありました。
第2部「祖先の儀式」では、繰り返されるイングリッシュホルンの特徴的な音型で、ちょっとした吹き損じがありますが、そんなのお構いなしに進んでいきます。
時々ありますね、このような修正なしで残っている録音。
(同じくNYPとの「ボレロ」でも似たケースがありました。)
これは「ミス」と言えるかどうか微妙な感じもしますが、奏者が「もう一回やらせてくれ」と言いそうな滑り具合ではありますね。
50年代から60年代半ばまでの「ハルサイ」録音は、例えばアンセルメやモントゥーなどのように機能的技術的な仕上がり感は後年の演奏にくらべると今一歩というのがけっこうあるのですが、そういうのがかえってこの曲の特質にぴったり合致している気もします。
この録音もどちらかと言うと、その類の演奏で、終曲を例にとると、あまり細かに強弱つけないで楽器の重なりによる音量変化の効果で聴かせる、という感じでした。
それが、昨今の微細にコントロールされた演奏に比べてかえって鮮度高く生々しさを感じさせる理由のひとつかも知れません。
バーンスタインにとって、この曲は、終生お気に入りだったように思います。最晩年も、シュレスビッヒ音楽祭オケの学生男女に対して、「ここはセックスのときの・・・」とご満悦に話して、若い女学生が恥ずかしそうに顔を赤らめるような映像もありました。
それで、1958年ころというと、ハルサイはまさに同時代の最先端の難曲で、それを演奏し録音すること自体が大ニュースではなかったのかと。
少々の吹き損ないなど、全体から見ると、大きな問題にならなかったのでしょうね。
この演奏も近々、聴いてみようと思います。
私もそのように思います。
棚には51年のライヴもあり、映像も入れると彼の7種のハル・サイがあります。
60年代のライヴ(映像)は、何度観てもスリリングですね。
https://www.youtube.com/watch?v=a9M2oTHa3GM&list=PLDYQ7V0RcEDH4aGeeF8j6HiDIjXhi5B5F&index=21
それにしても、何と言っても、暗譜に驚きます。指揮中に楽団員を見ているより、譜面を見ている時間の方が長かったブーレーズが卒倒するのもわかります。
パフォーマンスもあるのでしょうが、後半の変拍子や少々の出ミス・吹き間違いの類など、おかまいなしでしょう。曲想にもマッチします。
以前、DVDが出た時にブログに感想書きました。
http://blog.goo.ne.jp/lbrito/e/284d7b6b9ffe3222c8b2a9b88454e03c
ところで、詳しくは知りませんが「春の祭典」にはいくつかの改訂版があり、なかでも作曲者自身が「自分が振りやすいように」と小節線を引き直したものがあるとか聞きました。また調べてみたいと思っています。
(それだと振りやすく弾きやすいかも知れませんが、変拍子の緊迫感は後退しますよね)