静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

入院生活雑感

2014年09月10日 09時18分42秒 | 健康や病気の話
 8日(月)の午前中に退院しました。
 家でゴロゴロしています。
 正確に言うと、いろいろしたいことはあるのですが、今のところ「倦怠感」(ダルさ)がまだあって「ゴロゴロ」せざるをえないのです。
 月曜日は、とにかく、フラフラと帰宅して、そのあとは、ほとんど入院中と同様に寝ていました。
 昨日、「少し動けそう」と感じ、裏庭を数回歩いたり、入院前に片付けた奥の院(鑑賞部屋)のスピーカーを元の場所にセッティングしたりしました。
 なぜ片付けてあったかと言うと、入院前日にエアコンが故障して新しく取り付けることになったので工事の邪魔にならないように撤去しておいたのです。

 病室に持ち込んだCDは、案の定、その大半は聴かず(聴けず)じまいでした。
 とにかく治療が始まったら、音楽や読書どころではなかったです。
 前にも書きましたが、いくら音楽が素晴らしいと言っても、それを聴いたからと言って熱が下がることはないし下痢が収まることもないのです。
 まあ、健康状態への効能はほとんど「無」に近いでしょう。
 副作用や身体状況がよくなってきて、また聴けるようになっていきました。

 スタインバーグのBOXは順不同で9枚聴きました。
 シューベルトの歌曲全集は2枚目まで。
 まあ、これはテキスト読みながらなので、それなりに時間を要します。また続きをします。
 意外に聴いたのがカラヤンのベートーヴェンBOX。
 80年代の交響曲全集を中心に彼のベートーヴェン録音を(なるべく新しいもので)集めた13枚セット。
 これ、意外に聴き易かったし、以前と違う印象を持ちました。
 ワイセンベルクとのコンチェルトだけは、どうも頂けませんでしたが・・・。
 レニーの放送録音BOXはどれもすばらしかった。

 あと、ウォークマンに、もっと非クラシックを入れておくべきだった。
 ベッドで「あっ、あれが聴きたい」と思った曲が入ってない、というパターンが多かった。
 むかしに比べたら贅沢な話ですけどね。


 8月15日の入院以来TVをほとんど見ませんでした。
 1日に1回だけ食事の時に10分間ほどニュースを観ていたくらいです。
 ニュースも、災害のニュースが多くて、被災された皆さんには申し訳ないと思いながらも、とても観てられなかったです。
 すぐにスイッチを切っていました。
 民放のニュースでアナウンサーか誰かが長靴を履いてマイクを持ちながら被災地を喋りながら歩いている、そういうニュース番組に本当に嫌悪を感じました。
 ほかにも、そんな類のニュースはいっぱいありました。

 三重高校の活躍はネットで知って、準決勝、決勝はしっかり観ました。
 あのころは、副作用もまだまだきつかったのですが、不思議と観戦中は「血が騒ぐ」と言いますか、身体のことを忘れて熱中していました。

 退院前日の午後に聴いたマーラーの4番(アバド指揮BPO盤)、あれが入院中に最も心を動かされた音楽だったと思います。


 昨日は、久しぶりに奥の院に転がり込んで、とにかく手の届くところにあるディスクから何か聴こうと、インマゼールの指揮した「グレイト」を聴きました。
 ピリオド・アプローチですが、不思議と彼のシューベルトは相性いいようです。
 ぼちぼちと元の生活に戻りつつありますが、まだしばらくは静養必至です。







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