静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

「悲愴」「月光」「熱情」

2009年02月14日 08時58分51秒 | ベートーヴェン
昨日は、600人くらいの人が見てる前でピアノを弾きました。そんなに緊張しなかったけど、ちょこっと音が抜けました・・・。さて、今朝も早朝鑑賞。起床が遅く70分くらいしか聴けませんでした。聴いたのは最近マイブームのシューベルト。弦楽四重奏曲「ロザムンデ」(ブランデス四重奏団)と交響曲第1番(アバド指揮COE)。早朝のシューベルトはいい!
で、以下は、その曲じゃなくて、一昨夜と昨夜の2回に分けて聴いてた音盤。


ベートーヴェン作曲

ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
同 第14番「月光」
同 第23番「熱情」

ピアノ:ヴィルヘルム・ケンプ

録音:1960年


「悲愴」「月光」「熱情」・・・三大ソナタです。有名ですね。
でも、私は、この組み合わせのレコードは買ってませんでした。「月光」は74年に出たブレンデル盤(パイロットなんとかって言う廉価盤)、「熱情」はリヒテルのRCA廉価盤、「悲愴」は・・・憶えがないです。もしかしたら楽譜の方を先に買っていたかも?なにしろ、いっとき、憑かれたようにこの曲の第3楽章を練習しまくっていましたから。1か所、どうしてもテンポを落とさないと指が回らない所があって、「悲愴」第3楽章の「ノーマルな」演奏を敢行すること能わずに今日に至っています。しかし、「悲愴」ソナタの初聴きは、たぶんケンプの演奏です。友人宅で聴いた17センチ盤。きっとあれです。

ケンプはベートーヴェンのソナタ全集をモノとステレオと2度録音していますね。私はステレオの方だけ持っています。
この三大ソナタは1960年録音で、その両方の全集とは別物の単独録音。最近、中古で入手しました。
よかったです。
もともとケンプの演奏は好きなのが多いです。
この3曲、後の全集盤の演奏よりも、録音はややこもり気味ですが、それがケンプのアプローチと妙に合っていて、どこかクララ・ハスキルの録音みたいな独特の雰囲気を出しています。
こういうピアノ録音(演奏)が好きなんですね。全体に抑制が効いたタッチで、決してガンガンいかない。こういう禁欲的(精進料理的)演奏が好きなんですね、最近。
ただ、特定の音域というか、両手の音量バランスの中で、あるフレーズ(あるいはメロディの切れ端)を妙に強調している部分がいくつかあって、これはケンプの癖なのかな?なんて思いました。
でも、本当に味わい深い演奏です。「月光」ソナタの第1楽章なんて、実は、今までどれを聴いてもつまらないと思うことが多かったのですが、これはピッタンコでした。

モノラルの全集も欲しいです。もうちょっと廉価で出ないかなぁ~

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番・第14番・第23番
ケンプ(ヴィルヘルム)
ポリドール

アマゾンでは品切れ(2.14現在)みたいですが、まだ現役の千円盤として入手できますよ。ただし限定盤です。









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