静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

松尾観音寺

2011年05月13日 22時32分12秒 | kuni(地域)

 今日は所用で松尾観音に行ってきた。
 倉田山公園のはずれにあり、道路や住宅地からやや離れた閑散とした佇まいが良い。
 若葉が陽光に映えて、本当に美しかった。
 こうやって、木々が風にざわめく音に包まれる体験は久しぶり。









 筆塚





 この立て札があるのは・・・



 植木が竜神の姿になっている。上から見たら・・・



・・・こんなふうになっているのだそうな。



 花の美しい時期に見ると・・・HP「ふるさと伊勢探訪」へ







 鬼瓦も竜神である。







 松尾観音のある倉田山公園界隈は、小さい頃は私にとって「秘境」だった。自宅から遠かったが、ドングリやクワガタを採るために、よく「遠征」をした。「校区外」だったし、ちょっとドキドキしながら御幸道路(みゆきどうろ)を東進した。
 旧倉田山中学や皇學館大学(当時は、もっと規模が小さかった)の校舎があったが、今よりも、ずっと木々が深かった印象がある。
 クヌギの幹をドンと蹴ったら、大きなミヤマクワガタがバサッと落ちてきて、「これは誰の取り分か」で、みんな欲しいのに遠慮し合ったり、草むらかき分けたら、ヤマカガシがぬっと頭を持ち上げて、こっちを見ていたり、何かとワクワクした思い出がある。
 クヌギは、我々は「ぼっちゃんドングリ」と呼んでいて、袋にいっぱい採って帰った。(ちなみにコナラは「てっぽうドングリ」と呼んでいた)。
 中学に進学すると、部活のシゴキで、よく松尾観音あたりにも来た。
 当時は、道路も整備されておらず、凸凹道でマラソンをさせられたり、旧グランドで10周競走とやらをさせられたりした。10周競走とは、1周2百メートル超のトラックを10周走らされるのだが、10周だけで許されるのは1位だけで、あとは順次1周ずつ増えていくというもの。しかも、終わりごろになると、見て楽しんでいた先輩が突然レースに加わってきて、追い抜かれると、その分も加算された。まことに野蛮で無意味なイジメ的部活であったが、当時は、それが「普通」のクラブ活動みたいなもんだった。
 それでも、私は、この辺り(倉田山公園、松尾観音、御幸道路を挟んで徴古館付近)が好きだった。小学生の時に窓から見えた鼓が岳は、中学の窓からはやや斜めから、しかしより近くに見えた。あの山のシルエットも好きだった。
 だいたい自分は、小学校の授業内容はほとんど憶えていないが、窓から見える山の姿とか、遠くの造成地から聞こえてくるボーリングの音が街中にこだましていく様とかは、よく憶えている。


・・・今日、松尾観音の境内で、そんな懐かしい「子どもの自分」を思い起こした。









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