静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

カラヤンBPOのベートーヴェン「第9」(62年録音)

2009年10月28日 20時02分50秒 | ベートーヴェン
クラシックのLPを買い始めて、3枚目くらいに買ったのが「第9」。当時の音楽仲間達は、すでにクリュタンス、セル、バーンスタインと持っていて、暗黙の了解で重複買いを避けてた我々であったから、私は、ジャケ萌えしてたカラヤン盤に決めた。はじめて買った「第9」、初めて買ったカラヤンのレコードでもあった。




ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」


ソプラノ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ
アルト:ヒルデ・レッセル=マイダン
テノール:ヴァルデマール・クメント
 バス:ヴァルター・ベリー

合唱:ウィーン楽友協会合唱団

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン


録音:1962年10月、11月


キャンパス地の豪華な見開きジャケット、何ページもの解説などなど、当時のレギュラー盤の魅力ここに極まれり、という感じで、家に持ちかえって手にした時の感激は、それはもう今では味わえぬものでした。
「音質重視のため、音楽的に問題の無い範囲で繰り返しを省略しています」という但し書きがありましたが、第2楽章のことであったことは、後にベームの廉価盤を聴いた時にわかりました。まだスコアも持ってなかった頃の話。
先日、久しぶりに聴いて、これはやっぱり素晴らしい演奏でした。
長らくLPで聴いてて、一時、全然耳にしていませんでした。CDになったものは先日初めて聴いたのですが、いやはや懐かしい懐かしい。
久しく離れていたのですが、金管の響き具合、残響の聞こえ方、絶美の木管など、「ああ、そうだった、そうだった」と、昔の印象がよみがえりました。

カラヤンの「第9」は特に第1楽章が好きです。
これはまるで、どんな困難をもなぎ倒しての進軍。悲劇的な気分は吹っ飛んでしまっているように思えます。
短調なんだけど、なぜか「勝利の凱歌」みたいに聴こえてしまうのですね。
この鳴りっぷりとビートの効いた快速テンポの共存は軽量級のピリオド系演奏では味わえません。
そして60年代のベルリン・フィルの音の美しいこと!


ベートヴェン:交響曲第9番
カラヤン(ヘルベルト・フォン),ヤノヴィッツ(グンドゥラ),マイダン(ヒルデ=レッセル),クメント(ヴァルデマール),ベリー(ワルター),ウィーン学友協会合唱団
ユニヴァーサルIMS

昔買ったレコードはこのデザインでしたよ。このCD買う人いるのかな?(アマゾン・サイトへ)


ベートーヴェン:交響曲第9番
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ウィーン楽友協会合唱団,ヤノビッツ(グンドゥラ),レッセル=マイダン(ヒルデ),ベリー(バルター),クメント(バルデマール)
ポリドール

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交響曲全集 カラヤン&ベルリン・フィル(1960年代)(HMVサイトヘ)
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同じくHMVサイト→ 交響曲第9番『合唱』 カラヤン&ベルリン・フィル(1962)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい1枚 (yokochan)
2009-11-01 17:25:17
こんにちは。
懐かしいカラヤンの第九。
私もまったく同じ思いでを持ってます。
あのジャケットは芸術品ですね。
しばらく聴いてませんでしたので、激安全曲CDを昨年買って、まだ聴いてません。
記事を拝読して無性に聴きたくなってます。
歌手の顔ぶれも素晴らしいですね。
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>yokochanさん (親父りゅう)
2009-11-01 19:07:25
>私もまったく同じ思いでを持ってます。

そうですか!ちょっと前のベト4の貴記事を読ませていただき、もしかしたら、そうかな?なんて思っておりました。
私も、たぶんその激安CDです。「エロ食わんす」でしょ?
久しぶりに聴いて魅力再発見って感じでした。歌手の上手さは、当時はあまり分からなかったですが、CDで初めて、その凄さを知った次第です。
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