
ということで、前回の続きです。
ブルックナー/交響曲第3番
(第3稿、1879年ノヴァク版)
クラウス・テンシュテット指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:1976年、ライヴ
テンシュテットのブルックナーを最初に聴いたのは、CD最初期に買ったベルリン・フィルとの4番で、これは当時の装置との相性もあり耳煩い感じで楽しめず手放しました。
ずっと後で再発盤を買い直し。聴き直して印象一変という道を辿っています。
また、ミュージックバードで聴いた8番のライヴ(シカゴ響)は、金管のキツイ響きがやはり馴染めず、一回聴いただけでDATから消去しました。
・・・・などなど、彼のブルックナーとは波乱含み(?)な出合いをしているのですが、その後に聴いた4番(来日ライヴ)やいくつかの8番では、そんなこともなく彼特有のブルックナーの世界を堪能しております。
さて、この3番ですが。
3番でこんな演奏ができるんだ、と驚かされる演奏でした。
このアプローチで最後まで聴き手を惹きつけて聴かされてしまうんだ。
話だけ聞いてたら「あんまり聴きたくない」と思うタイプだけど、実際に聴き始めたら、もう一気に最後まで聴いてしまう強烈な説得力。
・・・など、いろいろとありふれた形容しか思い浮かびませんが、とにかくいい。
曲に対する全くブレのない姿勢がずぅ~んと一貫していて、デリケートな部分から激しく盛り上がる部分までが不思議な一体感で自然に繋がっている。
もう冒頭から(今まで聴いた)他の演奏とは全然気配が違ってて、何かが起こりそうなハラハラするような雰囲気。
フレーズも短い音型も、どれもが「切実感」いっぱいに奏でられている(これ、テンシュテットの演奏でよく感じられること)。
第2楽章後半の(音響的な)山場での凄まじさは本当に凄まじい(?)のだけど、なんの違和感もなく聴かされてしまう説得力。
それにしても、テンシュテットが振ると、バイエルンでもベルリン・フィルでも北ドイツ放送響でも、特有の同じ響きになるのもすごいなぁと思いました。
ブルックナー/交響曲第3番
(第3稿、1879年ノヴァク版)
クラウス・テンシュテット指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:1976年、ライヴ
テンシュテットのブルックナーを最初に聴いたのは、CD最初期に買ったベルリン・フィルとの4番で、これは当時の装置との相性もあり耳煩い感じで楽しめず手放しました。
ずっと後で再発盤を買い直し。聴き直して印象一変という道を辿っています。
また、ミュージックバードで聴いた8番のライヴ(シカゴ響)は、金管のキツイ響きがやはり馴染めず、一回聴いただけでDATから消去しました。
・・・・などなど、彼のブルックナーとは波乱含み(?)な出合いをしているのですが、その後に聴いた4番(来日ライヴ)やいくつかの8番では、そんなこともなく彼特有のブルックナーの世界を堪能しております。
さて、この3番ですが。
3番でこんな演奏ができるんだ、と驚かされる演奏でした。
このアプローチで最後まで聴き手を惹きつけて聴かされてしまうんだ。
話だけ聞いてたら「あんまり聴きたくない」と思うタイプだけど、実際に聴き始めたら、もう一気に最後まで聴いてしまう強烈な説得力。
・・・など、いろいろとありふれた形容しか思い浮かびませんが、とにかくいい。
曲に対する全くブレのない姿勢がずぅ~んと一貫していて、デリケートな部分から激しく盛り上がる部分までが不思議な一体感で自然に繋がっている。
もう冒頭から(今まで聴いた)他の演奏とは全然気配が違ってて、何かが起こりそうなハラハラするような雰囲気。
フレーズも短い音型も、どれもが「切実感」いっぱいに奏でられている(これ、テンシュテットの演奏でよく感じられること)。
第2楽章後半の(音響的な)山場での凄まじさは本当に凄まじい(?)のだけど、なんの違和感もなく聴かされてしまう説得力。
それにしても、テンシュテットが振ると、バイエルンでもベルリン・フィルでも北ドイツ放送響でも、特有の同じ響きになるのもすごいなぁと思いました。
![]() | Anton Bruckner: Symphony No. 3 |
Profil - G Haenssler |
ブル4、8は、たまに聴きたくなる演奏です。7番も買ったかな。この3番など、70年代のドイツでの放送録音は、とにかく何でも出したら売れるという感じで、音質も含め、買い控えています。
録音状態が悪くないなら、聴いてみようと思います。
私は気にしませんが、音質重視の方には勧めにくいですね。聴きづらさはないのですが、特有のクセがあります。
音質(録音状態)については聴き手それぞれの許容がありますし、なかなか伝えにくいものですね。
テンシュテットは生前、大ファンだったけど、音の悪い未発表ライブまで買いたいとは思わず。
彼を聴きたいなら、いくらでも音源はありますし、ブル3なら、他のチョイスもある。
気心が知れたLPOとのライブなら傷は気にならないけど、たまたま客演したオケの放送用録音となると、彼にとって、聴くべき演奏なのかどうか、演奏の真価がわかるかどうかと、手控えてしまいます。