この演奏は前にBSで放送され録画もあります。DVDも買いましたが、それを観る前にこのCDをちゃんと聴いておこうと思い、昨夜聴きました。バーンスタイン最後の年のレコーディングの1枚です。
ブルックナー:交響曲第9番
指揮:レナード・バーンスタイン
ウィーン・フィルモニー管弦楽団
録音:1990年2月、3月
シューベルトを聴いた時にも感じたのですが、ここでのバーンスタインも、どこか居心地が悪そうに思えてなりません。
遅いテンポで、どの音も丁寧な表情で奏でられていきますが、どうも違う???
他の多くの演奏の時のように、思いっきり同化し浸っているというよりは、探って探って求めている・・・そんな印象です。
第1楽章は広い広い密林を、草を掻き分けながら進んでいるような、ある種の「喘ぎ」のようなものを感じてしまいました。
そして時折見せる局部拡大的な美しい一瞬も、前後の流れとの違和感を生み出しているようで・・・。
他のブルックナー演奏を聴いているときのような「丸ごとブルックナーに浸っている」という感じは、少なくとも私には感じられなかった。
また、他のレニー盤を聴いているときのような「丸ごとバーンスタイン」という感じもなかった。
退屈でもないし魅力的な局面はいっぱいある。圧倒的なトゥッティといい、思い入れたっぷりの歌い方といい・・・・。
不思議な演奏でした。
この年のバーンスタインの、正直なひとつの現れですね。
このブルックナーは現状に安穏として留まることを嫌い、前進し続けたバーンスタインの内面の記録のひとつだと思います。
まあ、気まぐれな私の聴き方ですから、明日聴けば、また違う印象なのでしょう。
(先日のグリーグの「春」、オケ伴奏版をまた聴いたのですが、またまた感激してしまいましたから・・・)
今度はDVDでしっかり聴いてみよう。
シューベルトを聴いた時にも感じたのですが、ここでのバーンスタインも、どこか居心地が悪そうに思えてなりません。
遅いテンポで、どの音も丁寧な表情で奏でられていきますが、どうも違う???
他の多くの演奏の時のように、思いっきり同化し浸っているというよりは、探って探って求めている・・・そんな印象です。
第1楽章は広い広い密林を、草を掻き分けながら進んでいるような、ある種の「喘ぎ」のようなものを感じてしまいました。
そして時折見せる局部拡大的な美しい一瞬も、前後の流れとの違和感を生み出しているようで・・・。
他のブルックナー演奏を聴いているときのような「丸ごとブルックナーに浸っている」という感じは、少なくとも私には感じられなかった。
また、他のレニー盤を聴いているときのような「丸ごとバーンスタイン」という感じもなかった。
退屈でもないし魅力的な局面はいっぱいある。圧倒的なトゥッティといい、思い入れたっぷりの歌い方といい・・・・。
不思議な演奏でした。
この年のバーンスタインの、正直なひとつの現れですね。
このブルックナーは現状に安穏として留まることを嫌い、前進し続けたバーンスタインの内面の記録のひとつだと思います。
まあ、気まぐれな私の聴き方ですから、明日聴けば、また違う印象なのでしょう。
(先日のグリーグの「春」、オケ伴奏版をまた聴いたのですが、またまた感激してしまいましたから・・・)
今度はDVDでしっかり聴いてみよう。
ここでは、バーンスタインを演じる本人ともとれるくらい渾身の演奏が感じられます。
もし、バーンスタインらしさを求めるならば、NYP盤の方がブルックナーを不器用に演奏してるほうがいいかもしれませんね。
たぶん、私の勝手なブル9像が頭にあったのでしょう。
(先日からヨッフムやケンペを何度か聴いていたし・・・)
また、聴いたら印象が違うかと思います。
CDの録音は、ウチの装置ではやや音か前に出てこない感じもありましたし・・・。
DVDは、急がずちゃんと聴く時に聴きたいと思っています。
NYP盤は確かに、バーンスタイン「らしい」演奏ですね。