静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

バーンスタインの「春の祭典」(1972年、ライヴ)

2014年03月10日 10時00分21秒 | バーンスタイン(東欧、ロシアの音楽)
 病室のテレビ台にDVDプレイヤーが備え付けられているので重宝しています。昨夜と今朝、このディスクを観ていました。
 


ストラヴィンスキー/春の祭典


管弦楽:ロンドン交響楽団



指揮:レナード・バーンスタイン



収録:1972年4月8日、於ロンドン

DVD

 同コンビによるSQ4チャンネルのレコードは、その斬新なジャケットと共に、中学時代の私の記憶に今も鮮やかに残っています。
 ハルサイのレコードは、自分はズビン・メータ盤を買ってたので、レニー盤は友人に聴かせてもらったのみでした。自分が買うのは、CD化されてからになります。

 先日、読み終えたバーンスタインとカスティリオーネとの対談本によれば、彼らは、SQ4チャンネル用の膨大なセッッション・テープを全て破棄した後に、通しで1回演奏したテイクを採用したそうですね。なんか、「妥協を許さない」のか「妥協してしまった」のか、よく分からない話です。

 この演奏は、1年前に亡くなったストラヴィンスキー追悼のコンサートでのライヴ。
 ロンドン響とのハルサイ映像と言えば、60年代のものが既に出ていて、当ブログでも感想書いていますが、こちらはモノながら鑑賞に支障ない音質、カラー映像ということで、イヤフォンで鑑賞するに何ら不都合なく楽しめました。



 
 全編、レニーの厳しく悶えるような表情が印象的で、すっかりスイスイ演奏しか見てない昨今に、こういう「懐かしい」スタイルを見せられると嬉しいですねぇ。
 (ハルサイのライヴでは小澤さんの印象的なのがいくつかありますが、私は、実は、悶えるような岩城さんの指揮が好きだったりします。)
 第2部序奏でのレニーのあえぎ声は、すっかりスコアの一部として何の違和感もなく聴けました。
 「長老たちの召還」やラストちょっと前での粘着度満点の遅滞テンポのドロドロ感は最高!
やっぱ、ハルサイはこのように歪んだ顔と肉感的乗りがよく似合うのですな。



 
 
 

 





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2 コメント

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Unknown (モト)
2014-03-10 22:23:19
札幌だったかドイツだったか、青少年少女オケ相手に、ここの部分は「セックスをイメージして!」などと真顔で「春祭」指導していましたからね。

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Unknown (親父りゅう)
2014-03-11 09:55:57
モトさん

同様の発言、彼のいくつかのインタビューなどで見た記憶があります。
ハルサイだけに限らないみたいで……。
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