ほとんどテレビは観ない(観れない)が、近ごろ、震災報道を見ることにかなり抵抗を感じるようになってきた。「報道」と言うよりも、どこかしら「衝撃映像」「感動物語」として、こしらえられた、ある意図を持った番組だと感じられる場合は特にそうである。それは、なんとも言えず、ただ不快。
地震直後からの、繰り返しオンエアされた震災の映像、悲しみにくれる人たちの姿などは、最近「治癒しつつあることを実感」していたカミさんの中に、ある種のフラッシュバックを引き起こしたようで、「嫌なことが思い起こされて苦しい」という状態になってしまった。特に先週はそれが顕著であり、私は、仕事の合間にカミさんの主治医に電話で相談したりもした。その電話というのも、実は、カミさんが自分でかけたかったのだが、「どうしてもかけられないから頼む」ということなのだった。電話の内容を伝えた後はやや持ち直し、身体の疲れはかなり残っているものの、不安感などは後退している。
ちょうど私の仕事激忙期と重なり、大変な一週間だった。「綱渡り」的対応でなんとか(不完全ながらも)乗り切った。その最後は、もう本当に今までにやったことがないくらいの滅茶苦茶な「突っ走り」で、1小節くらいずれたまま終結まで突っ切った「第9」のフィナーレみたいな様相だったが、それでも、最後の最後にみんながサプライズを用意してて、もう本当に、この仕事に就いて初めてというくらい号泣してしまった。しかしカミさんの容態は、まだ予断を許さない。
主治医先生の話によると、最近、地震報道のせいで調子を崩している患者さんは多いらしい。「当然ですよ」と、先生は仰っていた。最近、うっとおしく繰り返されるコマーシャル(AC)も同様。一日のうちに何度も何度も繰り返される「押し付けがましいメッセージ」は本当に腹立たしいくらいだ。「啓発」はストレートにやればいい。一部のACは、視聴者からの怒りが殺到してオンエア中止となっているようだ。当然だと思う。「ガンを患った」という事実(それを「不幸」と感じたり、「辛いこと」と感じたり、受け止め方は人それぞれ)を、年に一度ならともかく、一日に何度も何度も聞かされる。これなら、ふだんは「下らない」としか思えないバラエティ番組の方がずっとましだ、とさえ言いたくなる。
しかし、その主治医先生が仰るには・・・・・放送する方もアホですけど、何度も観ている方もアホなんですよ。(観るのを)止めればエエんです。そんなもの(地震報道)より、例えば、お気に入りのDVDのいくつかを「これとこれとこれ」と決めて、それを繰り返し観てる方がナンボかええですよ。・・・とのことだった。ホンマにそう思う。
神経を患っていない者だって同様だ。教育TVが子供向け番組を早々に再開してくれたのは、我が家には本当にありがたかった。
被災地から離れた所に住み、日々の生活にさほどのゆとりも無い私にできることは限られている。報道に映画やドラマに求めるのと同様に「衝撃映像」的感興や「涙の感動物語」を求めてしまうのは、それは他人事だから。同情も然り。
24日は二男の誕生日だった。21歳になった。しかし、上に書いたようなことで、家では誕生日らしいことはひとつもしてやれなかった。毎日通う事業所では誕生パーティーもしていただき、プレゼントも貰ってきた。今日は、昨日行けなかったカラオケに連れってやろうと思う。
地震直後からの、繰り返しオンエアされた震災の映像、悲しみにくれる人たちの姿などは、最近「治癒しつつあることを実感」していたカミさんの中に、ある種のフラッシュバックを引き起こしたようで、「嫌なことが思い起こされて苦しい」という状態になってしまった。特に先週はそれが顕著であり、私は、仕事の合間にカミさんの主治医に電話で相談したりもした。その電話というのも、実は、カミさんが自分でかけたかったのだが、「どうしてもかけられないから頼む」ということなのだった。電話の内容を伝えた後はやや持ち直し、身体の疲れはかなり残っているものの、不安感などは後退している。
ちょうど私の仕事激忙期と重なり、大変な一週間だった。「綱渡り」的対応でなんとか(不完全ながらも)乗り切った。その最後は、もう本当に今までにやったことがないくらいの滅茶苦茶な「突っ走り」で、1小節くらいずれたまま終結まで突っ切った「第9」のフィナーレみたいな様相だったが、それでも、最後の最後にみんながサプライズを用意してて、もう本当に、この仕事に就いて初めてというくらい号泣してしまった。しかしカミさんの容態は、まだ予断を許さない。
主治医先生の話によると、最近、地震報道のせいで調子を崩している患者さんは多いらしい。「当然ですよ」と、先生は仰っていた。最近、うっとおしく繰り返されるコマーシャル(AC)も同様。一日のうちに何度も何度も繰り返される「押し付けがましいメッセージ」は本当に腹立たしいくらいだ。「啓発」はストレートにやればいい。一部のACは、視聴者からの怒りが殺到してオンエア中止となっているようだ。当然だと思う。「ガンを患った」という事実(それを「不幸」と感じたり、「辛いこと」と感じたり、受け止め方は人それぞれ)を、年に一度ならともかく、一日に何度も何度も聞かされる。これなら、ふだんは「下らない」としか思えないバラエティ番組の方がずっとましだ、とさえ言いたくなる。
しかし、その主治医先生が仰るには・・・・・放送する方もアホですけど、何度も観ている方もアホなんですよ。(観るのを)止めればエエんです。そんなもの(地震報道)より、例えば、お気に入りのDVDのいくつかを「これとこれとこれ」と決めて、それを繰り返し観てる方がナンボかええですよ。・・・とのことだった。ホンマにそう思う。
神経を患っていない者だって同様だ。教育TVが子供向け番組を早々に再開してくれたのは、我が家には本当にありがたかった。
被災地から離れた所に住み、日々の生活にさほどのゆとりも無い私にできることは限られている。報道に映画やドラマに求めるのと同様に「衝撃映像」的感興や「涙の感動物語」を求めてしまうのは、それは他人事だから。同情も然り。
24日は二男の誕生日だった。21歳になった。しかし、上に書いたようなことで、家では誕生日らしいことはひとつもしてやれなかった。毎日通う事業所では誕生パーティーもしていただき、プレゼントも貰ってきた。今日は、昨日行けなかったカラオケに連れってやろうと思う。
返事が大変遅くなり申し訳ありません。
また、ご心配もいただきありがとうございます。
一進一退・・・その通りでして、長い目で見ると次第に安定し上向いているのですが、その途中での上下向は、これは致し方ありませぬ。
ふり出しに戻る、そのイライラは本人が最も感じているようで、本当に、根競べもたいなところもあります。
まあ、でも、仮に「寝たきり」になったとしてもなんとかやっていける態勢は整っていますので、待つしかありませんね。
奥さま、一進一退のご様子・・お大事に・・・としか言えない自分が情けないです。
TV報道、最初のNHKの中継を見てから、ほとんど見れなくなりました。
なんでもない人間が見てもショッキングな映像の連続ですから・・。
演出報道もしかり、ですね。
けんくん、お誕生日迎えておられたのですね。
おめでとうございます。