静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

マーラー/交響曲第7番を聴く(アバド、シカゴ響)

2009年07月26日 23時58分29秒 | マーラー
「そのとき、マーラーを聴いた」シリーズ・・・ずっと疎遠だった7番。


マーラー/交響曲第7番

管弦楽:シカゴ交響楽団


指揮:クラウディオ・アバド


録音:1984年




この、全編、耳が離せない魅力に満ちた交響曲をよく聴くようになったのは、実はここ10年ほどのことである。
マーラーの7番を初めて聞いたのは、1977年か78年、友人に借りたクレンペラーのLPであった。
2枚組で、えらい長い曲だなぁ、というのが最初の印象。
マーラーの交響曲の中で、この曲と8番は、長い間、どちらかというと苦手な存在だった。
FMでやっていたいくつかのライヴは録った。インバル(何種類かあった)、小澤、ベルティーニ、コンドラシンもあったかな?
でも、特に7番に惹かれることなく過ごしてきた。

バーンスタインの再録音(DG)が発売されたころから、私のマラ7ルネサンスが始まった。
他番号の交響曲より所持盤は少なく20種ほど。




今回、聴いたのはアバド指揮シカゴ響。
84年の録音である。同じシカゴ響でもショルティ盤とはずいぶん違う様相だ(オケの上手いことは同じ)。
この、クセのある、どこか「ひねくれもの」みたいな音楽を、アバドは真摯に生真面目に音化しているようだ。
百鬼夜行の第3楽章の生命感あふれる進行のすばらしさはどうだ。
控え目ながらも、しっかりと手綱を操り細部まで丁寧に仕上げている。
どんな切れ端みたいな音符も見事に磨きつつ進んでいくオケの力と相まって、78分間を、息もつかせず聴かせてくれる。
今ごろになって、この頃のアバドの凄さを実感している。
クレンペラー盤が「普通」だった頃は、他のどの演奏も速く感じられて、とうにも落ち着かなかったけど、もう慣れた。
今は、どんな演奏でも楽しめる。


Mahler: Symphony No7

Deutsche Grammophon

アマゾンのページへ


交響曲第7番 アバド / シカゴ交響楽団(HMVのページへ)
icon

icon
icon



最新の画像もっと見る

コメントを投稿