ワルター指揮コロンビア響のマーラー9番は、私が初めて買ったマーラー9番でした。
マーラーとの出合いが全般的に遅かった私は、9番を初めて(全曲)聴いたのは高校3年くらいでしたか?
友人に借りたワルター指揮ウィーン・フィル盤だったと思います。
そのしぱらくあとで、この演奏を買いました。
オデッセイというCBSの廉価盤レーベルで2枚組3千円だったと思います(名古屋YAMAHAにて)。
実の所、曲についても演奏についても、長い間ピンと来ませんでした。
曲に「ピンと来た(?)」ころには、ワルター以外の演奏の方に気が向いてしまって、やがてLPも処分してしまいました。
数年前にCDで再度入手して「へえ、こんな演奏だったんだ」と気づいた次第です。
マーラー/交響曲第9番ニ短調
管弦楽:コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター
録音:1961年1月16,18,28,30日、2月2,6日
今回、ちょっと好奇心もあって「板起こし」盤を買ってみました。
手持ちのCDに不満があるわけではないのですが、まあ、どんなものだろう?っていう軽い気持ちで・・・。
そのCDを、届いたばかりの今日、さっそく全曲通して聴きました。
板起こし専門レーベルのオタケン盤です。
↓クリックすると詳細ページ(hmv)へ
なるほど、LPならではのサーフェイス・ノイズ、プチ・パチ・ノイズが聞こえます。
既所持のCDと、とっかえひっかえ音質比較・・・なんて面倒なことはしません。
そういうことは、実はあまり好きではない。
でも、たぶん、けっこう聴きやすく生々しい音ではないでしょうか。聴き疲れしない音でした。
そして、演奏はまことに好ましいもの。
以前はもっと過激で表現の幅が広い演奏に心惹かれましたが、今聴くとワルターの立ち位置が全く妥当であり説得力のある演奏だと思われます。
なんか、大学生の頃は「(バーンスタインに比べて)全く老けている」などと生意気なことを書いていましたが、なぁんにも分かっちゃいなかったんですね。
表層をそんなにあれこれ振幅大きくやらなくても切々と訴えてくる演奏です。
終楽章の幕切れなど、あっさりしているようで、なんとも優しく暖かく、まさに「空に吸い込まれる」ようではありませんか。
今日は、午前中にクナッパーツブッシュのブラームス4番、そしてブルックナーの9番をギーレンの指揮で聴いて、午後はポミエの弾くモーツァルトのソナタを4曲、クレメンス・クラウスの振るJ.シュトラウス二世作品を3曲、そして、このマーラー9番と、いろいろスピーカーの前でじっくり聴きました。
途中、卓球選手権の決勝(女子)で中断もありましたけどね。
さて、当ブログでも度々書いてきましたが、明後日はいよいよ入院ということで、明日は準備で忙しくなりそうです。
スピーカーの前でゆっくりと鑑賞するのもしばらく「お預け」になっちゃうのが残念ですが仕方ないですね。
↓今までのブルーノ・ワルター関連記事
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」(コロンビア響)
ブルックナー/交響曲第7番(コロンビア響)
モーツァルト/交響曲第38番「プラーハ」(コロンビア響)
モーツァルト/レクイエム(NYP盤)
ベートーヴェン/交響曲第4番(コロンビア響)
モーツァルト/<交響曲第41番「ジュピター」(NYP盤1956年録音)
ブラームスの二つの序曲(NYP盤)
ベルリオーズ/幻想交響曲(ほとんど言及なし)
ワルターのモノ録音(「ジュピター」1945年録音などに少し言及)
シューベルト/交響曲第5番(NYP主体のコロンビア響、1955年録音)
「ワルターを聴く」のがマイ・ブーム
シューベルト/交響曲「未完成」(ウィーン・フィル1936年録音)
マーラー/交響曲第9番(ウィーン・フィル)その2
マーラー/交響曲第9番(ウィーン・フィル)その1
マーラー/大地の歌(フェリアー、パツァーク、VPO)
シューベルトの交響曲5番と「未完成」(ステレオ盤、言及極少)
マーラーとの出合いが全般的に遅かった私は、9番を初めて(全曲)聴いたのは高校3年くらいでしたか?
友人に借りたワルター指揮ウィーン・フィル盤だったと思います。
そのしぱらくあとで、この演奏を買いました。
オデッセイというCBSの廉価盤レーベルで2枚組3千円だったと思います(名古屋YAMAHAにて)。
実の所、曲についても演奏についても、長い間ピンと来ませんでした。
曲に「ピンと来た(?)」ころには、ワルター以外の演奏の方に気が向いてしまって、やがてLPも処分してしまいました。
数年前にCDで再度入手して「へえ、こんな演奏だったんだ」と気づいた次第です。
マーラー/交響曲第9番ニ短調
管弦楽:コロンビア交響楽団
指揮:ブルーノ・ワルター
録音:1961年1月16,18,28,30日、2月2,6日
今回、ちょっと好奇心もあって「板起こし」盤を買ってみました。
手持ちのCDに不満があるわけではないのですが、まあ、どんなものだろう?っていう軽い気持ちで・・・。
そのCDを、届いたばかりの今日、さっそく全曲通して聴きました。
板起こし専門レーベルのオタケン盤です。
↓クリックすると詳細ページ(hmv)へ
なるほど、LPならではのサーフェイス・ノイズ、プチ・パチ・ノイズが聞こえます。
既所持のCDと、とっかえひっかえ音質比較・・・なんて面倒なことはしません。
そういうことは、実はあまり好きではない。
でも、たぶん、けっこう聴きやすく生々しい音ではないでしょうか。聴き疲れしない音でした。
そして、演奏はまことに好ましいもの。
以前はもっと過激で表現の幅が広い演奏に心惹かれましたが、今聴くとワルターの立ち位置が全く妥当であり説得力のある演奏だと思われます。
なんか、大学生の頃は「(バーンスタインに比べて)全く老けている」などと生意気なことを書いていましたが、なぁんにも分かっちゃいなかったんですね。
表層をそんなにあれこれ振幅大きくやらなくても切々と訴えてくる演奏です。
終楽章の幕切れなど、あっさりしているようで、なんとも優しく暖かく、まさに「空に吸い込まれる」ようではありませんか。
今日は、午前中にクナッパーツブッシュのブラームス4番、そしてブルックナーの9番をギーレンの指揮で聴いて、午後はポミエの弾くモーツァルトのソナタを4曲、クレメンス・クラウスの振るJ.シュトラウス二世作品を3曲、そして、このマーラー9番と、いろいろスピーカーの前でじっくり聴きました。
途中、卓球選手権の決勝(女子)で中断もありましたけどね。
さて、当ブログでも度々書いてきましたが、明後日はいよいよ入院ということで、明日は準備で忙しくなりそうです。
スピーカーの前でゆっくりと鑑賞するのもしばらく「お預け」になっちゃうのが残念ですが仕方ないですね。
↓今までのブルーノ・ワルター関連記事
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」(コロンビア響)
ブルックナー/交響曲第7番(コロンビア響)
モーツァルト/交響曲第38番「プラーハ」(コロンビア響)
モーツァルト/レクイエム(NYP盤)
ベートーヴェン/交響曲第4番(コロンビア響)
モーツァルト/<交響曲第41番「ジュピター」(NYP盤1956年録音)
ブラームスの二つの序曲(NYP盤)
ベルリオーズ/幻想交響曲(ほとんど言及なし)
ワルターのモノ録音(「ジュピター」1945年録音などに少し言及)
シューベルト/交響曲第5番(NYP主体のコロンビア響、1955年録音)
「ワルターを聴く」のがマイ・ブーム
シューベルト/交響曲「未完成」(ウィーン・フィル1936年録音)
マーラー/交響曲第9番(ウィーン・フィル)その2
マーラー/交響曲第9番(ウィーン・フィル)その1
マーラー/大地の歌(フェリアー、パツァーク、VPO)
シューベルトの交響曲5番と「未完成」(ステレオ盤、言及極少)
板おこし板は、恐いもの見たさ、よっぽど気に入ってるか、手持ち盤でなく、ちょいと聴いてみるかという感じで、しかもお手頃価格で売りに出ていないと。
オタケンは買ったことがないけど、SP起こしのオーパス蔵、平林直哉のグランドスラムなど、たまにだまされたと思って買ったことがあります。
まあ、元々著作権切れを狙った古い録音ですし、当たらないと思って買ってる宝くじのようなものでしょう。
ただ、説明書や秘蔵写真などに、作り手の愛着を感じられるのは、いいなと思います。
つらつら書きましたけど、入院で、しばらく文章が読めないのは残念です。
このワルター盤も今後どうなりますかね😊
自宅には、インバル盤(CD)がありますが、機会があればクーベリックとかノイマンとか、LP時代に評判だった演奏も聴いてみたいところです。
バルビローリ、クレンペラー、もちろんバーンスタインも。
クーベリック、ノイマンも2種ずつ聴いていますがいずれも素晴らしかったです。カラヤンもいいです。
挙げだしたらきりがないですが、それだけ曲自体が素晴らしく多様なアプローチを許容してしまう音楽なんですね。
小澤さんがボストン響との最後の定期で振ったのもこの曲で、映像がありますが、あれはとても感動的でした。