静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

小澤さん半年休養のことなど

2010年01月07日 20時25分17秒 | Dialy
 今日(7日)の昼前に飛び込んできたニュース。「小澤征爾さん、食道がんで半年休養」に驚いた。そして、夜には記者会見の様子がテレビでも報じられた。
 小澤さんが74歳であることにあらためて驚いたのだが、ここ数年、次々と訪れる試練と戦いながらの指揮活動に、しっかり養生されて、また元気に復帰されることを願わずにはいられない。昨年3月、三重県津市での感動的な「エリア」全曲が思い起こされた。


 食道がんと言えば、先月の入院中、同室で親しくなったAさんも食道がんだった。Aさんは食道全部と胃の大部分を切除し、残った胃を食道代わりに十二指腸に繋ぐという大手術をされていた。私が入院した時、すでに二ヶ月近くが経過していたが、そのころ、やっと流動食を摂り始めた頃だった。一ヶ月以上、口からの飲食がなかったのだ。
 Aさんとは毎日、広範囲な内容で楽しいおしゃべりをさせていただき、おかげで入院生活がとても明るく楽しいものになった。私は一足早く退院させてもらったが、退院の日は荷物を持ってくれて出口まで見送りに出てくれ、「また入院しておいで」と茶目っ気たっふりに言うのだった。仕事も住む世界も全然違う人だったが、丸一日を同じ部屋で過ごし、いろいろと語り合っていると、素顔の「その人」がじわじわと見えてきて、何とも言えない親しみがわいてくるものだ。まるで、教室で共に過ごす生徒と担任みたいなものだ。誤魔化しが効かないという点では同じだろう。
 Aさんは私より7歳年上。「まだ10年は生きたい」と言っていた。そして、検査で見つかった別部分の「影」についても、「戦っていく」と静かに、しかし決然と言っていた。彼は暮れに退院し、今月からその「戦い」を始めているはずである。

「りゅうさん、こんな所で会わずに別の所で会いたかったなぁ。」と、Aさんは言ったが、「こんな所」で出会ったからこそ語り合えた話もいっぱいあった。



 小澤さんの話から、入院時のことを思い出し、とりとめなく書いた。
 小澤さんも「六ヶ月以内に帰ってくる」と力強く語っていた。
 たぶん、術後は声も出にくいだろうし食事も何かと制約があるだろう。
 無理されずにしっかりと養生して下さい。

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