静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

ベートーヴェン/交響曲第1番(ブリュッヘン指揮)

2011年06月01日 22時55分07秒 | ベートーヴェン
 今日から6月。今年は早々と梅雨入りしていて、本来は衣替えの今朝はなんだか空気が冷たかった。半袖で三男をスクールバスに乗せ込んだら、バス介助のFさんに「お父さん、今日は寒いんですよ。」と苦笑気味に言われた。まあ、仕事しているときはかなり気温が低くても「寒い」と感じる余裕もないのだが、仕事の行き帰りはさすがに腕が寒かった。
 さて、ベートーヴェンを聴こう。


ベートーヴェン/交響曲第1番


管弦楽:18世紀オーケストラ


指揮:フランス・ブリュッヘン




 このディスクはCD初期のけっこう高額な一枚だった。そして、指揮者ブリュッヘンを初めて買ったCDでもあった。彼の指揮レパートリーがベートーヴェンへと広かった最初のディスクではなかったか?
 うぅぅん、「昔のピリオド」はいいなぁ(???)という感じの演奏だ。ノンヴィヴラートではあるが、変な膨らましはほとんどない。スケルトン風味のバランスでもない。
 そう、ひとむかし前の「古楽器仕様」の演奏は、まず、楽器が時代に忠実であり、ついで必然的に奏法であり、そして解釈、と時代を遡っていったようである。「初期のピリオド」は、だから、テンポなどはけっこう「現代風」だったりして(私には)違和感少ない。
 この第1楽章も、堂々たるテンポで恰幅大きい。
 第2楽章はこころもち速い目。
 第3、第4楽章は、「快速」ピリオド味全開で、メリハリの利いた強弱の交錯に、初めて聴いた時はその眩さに翻弄されるほどのインパクトだった。
 最近、彼のベトベン交響曲全集を買ったが、まだ途中までしか聴いていない。丁寧に聴いていこうと思っている。
 ベト1は、初めて聴く前にピアノの連弾で出合った。高校1年のとき、音楽の最後の授業で自由発表みたいなのがあり、悪友のYからこの曲の終楽章の連弾を持ちかけられた。私はYが嫌いだったし気が進まなかったが、渋々引き受けた。彼との連弾はホンマに嫌だったが、しかし、この曲の魅力には敵わなかった。私は低声部を担当して、クラスメイトにはそれなりに受けたと記憶している。
 ディスクで初めて買ったのはシューリヒト指揮ウィーン・フィルの廉価盤。次いでフルトヴェングラー、セル・・・と続いた。1974年のスウィトナー指揮N響のライヴは、彼の鬼のような一面が強く出た演奏で、レオノーレ第3番と共に、そのテープは何度も繰り返し聴いた。
 1番は、ベートーヴェンのシンフォニイでは8番目に知った交響曲だった。最初は5番、次いで6番、9番、3番、4番、7番、8番の順で出合い、9番目が2番だった。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿