静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

第28回三重バッハ合唱団演奏会(モーツァルト/ハ短調ミサ曲、他)を聴いてきました

2017年05月18日 17時02分40秒 | コンサート


第28回三重バッハ合唱団演奏会

【プログラム】
バッハ/ モテット「イエス、わが喜びよ」 BWV227

(休憩)

モーツァルト/ミサ曲 ハ短調KV427

アンコール:モーツァルト/「アヴェ・ヴェルム・コルプス」

ソプラノI:佐波真奈己
ソプラノII:中嶋康子
テノール:川野貴之
バ ス:羽根功二
オルガン:北住 淳

管弦楽:大阪チェンバーオーケストラ
指揮:本山秀毅

2017年5月14日(日)14:00開演 
三重県文化会館 大ホール




 今年も三重バッハを聴くことができました。
 モテット「イエス、わが喜び」とモーツァルトのハ短調ミサ。
 モテットの方は、かつてカンマーコール伊勢に在団中、その一部を歌ったことがあります。
 一方、ハ短調ミサの方は中学のころより聴き親しんできた曲。お馴染みの2曲だったわけですが、どちらもフル・サイズを実演で聴くのは初めて、ということで楽しみにしていました。
 今回のプログラミングについて、指揮をされた本山さんがフェイスブックで興味深い記事を書いておられました。
 私の勝手な要約で真意を歪めてしまうといけませんので中身については触れませんが、バッハのモテットとモーツァルトのハ短調を並べた今回の選曲は演奏側にとっても聴く側にとっても、なかなか難しさを含むものだったのだと、私も今更ながらに思っています。
 モーツァルトの「聴き易さ」にひそむ危険性と言いましょうか?
 バッハのモテットと(たとえミサ曲であっても)モーツァルトとでは、やはり当然「聴き方が違う」。 
 喩えとしてはやや違うかと思いますが、まったく種類の違う料理を同時にテーブルに出されたようなと言うか??うまく言えませんが、そんな難しさです。
 しかし、それは、実は私にもよく分らない話なのでこのへんにしておいて・・・。



 以下、当日の演奏についての、いつものように獏っとした感想です。

 バッハについては、冒頭から(以前、歌ったことのある)「Trotz dem alten Ddachen」の中ほどまでは集中して聴いていましたが、続く「Ihr aber seid」以降のフーガ部分に入ると、いつの間にか意識が飛んでしまって(睡魔の急襲に遭い)、数分後に意識が戻ったのはいいのですが、その後も、どうにも集中が戻らないままに曲が終わってしまいました。本当に申し訳ないことですが、そんなことでノーコメントとさせていただきます。
 あ~情けない。
 (けど、それが今のわたすの事実だどいうこどだっぺ。んだんだんだ。)

 モーツァルトの方は、そんなことはなく最初から最後まで存分に堪能させてもらいました。
 この曲は陰影に富む合唱部分も魅力ですが、なんと言ってもソプラノ・ソロが特徴的であり魅力です。
 かつて、レコードで初めてこの曲を聴いた時も、「グロリア」の合唱に続く「ラゥダムス・テ」の輝かしいソプラノ独唱には大いに魅了されたものです。それから、後半の「エト・インカルナトゥス・エストゥ」の、まるでオペラの一場面のようなひとときにも。
 この日の佐波さんのソプラノ・ソロも素晴らしかったです。もう本当に、ムチャ惚れ直しましたよ、この曲に。
 カーテンコールで、お一人だけで拍手を受ける場面があったのは当然でしょう。
 合唱も、気のせいか、例年に比して勢いがあるように感じられました(特に女声)。
 各曲の出だしの揃い具合やアタックの微妙な硬軟も次第に絶妙さを増していきました。
 やはりモーツァルトの方が感情移入し易かったのでしょうか?真相(?)は分かりませんが、とにかく、50分ほどの楽曲の、どの局面をも味わい尽くしたという聴後感。そして、後半に行くに連れて、ひたひたと感動が高まり、アンコールの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に至って感極まりそうなりました。

 今回もMさんの御厚意により聴かせていただきました。
 Mさん、ありがとう!そして、お疲れ様でした。





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