静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

三男リュウの文化祭

2016年11月05日 23時20分42秒 | 家族(こども・しょうがい・学校・介護他)
写真は一昨日の我が家周辺にて(妻撮影)。


 さて、今日は三男リュウの学校の文化祭でした。

 次男ケンのショートステイが無理ということで朝の諸々に時間を要し、学校に着いた時は、中学部の発表のほとんど終わりごろでした。
 学部発表の合間に20分間の休憩(トイレ、空気入れ替え、ケアなど)があるので高等部の発表には十分間に合いました。
 でも、やはり始めから(小学部から)観たかったですね。

 休憩になり、出番のために準備に向かうリュウに声をかけました。

 本番の時間が近づき場内が暗くなったのに、後ろの(出入り用の)カーテンあたりが何やら騒がしい、それにリュウの声が聞こえている・・・。
 機嫌が悪いときの声、何かを強く拒否するときの声でした。
 先生方が手こずっているかな?
 そういうの知り尽くしている看護師さんたちは、様子が分かるから大笑い。
 私も笑いながら開始を待っていました。
 すると担任の先生が私のところに走ってきて、
「すみません、お父さんの顔をもっと見たいようで全然動こうとしないんです。」
とのこと。
 それで、カーテンの向こうの「待機コーナー」みたいなところに行き、リュウが笑顔になるような言葉や歌の一節を立て続けに発し、なんとか和ませようとしました。
 笑顔が出たので、「じゃあ、がんばって!」と声をかけて客席に戻りました。

・・・・・・?

 ところが、その後も、また何やら愚図っている様子。なかなか始まりません。

 今回の出し物はオリンピックをテーマにしたもので、どうやらリュウはスタジアムに入ってくる聖火ランナーの役を与えられているようでした。
 それでカーテンの向こうで静かに待機するはずだったのが、気分が乱れてとても練習通りにはできない状態になってしまっていたのでした。
 再び私が行って、また、いろいろ声をかけました。
 リュウは何度もカーテンをめくったり、勝手に場内に入ってしまったりと、ちょっとしたサプライズ演出だったのが、もうめちゃくちゃで場内は爆笑。
 そういう、子ども一人ひとりの個性やキャラクターが引き起こすいろいろが本当に楽しく心温まるのが、この学校(センター)のいいところなのですけどね。
 カーテンの外に戻して押し問答みたいなことをしていたら、勝手に(?)入場の音楽が鳴りだしました。

 すると!

 なんと!

 リュウの顔が変わりました。瞬時に演技モード。

 そして、もう(たぶん)練習通りに、聖火を持って歩行器でゆっくりと場内に歩んでいきました。
 切り替えの早いリュウですが、久々にその様子を目の当たりにしました。

 以降の演技は、オリンピックを模して進められました。  
 
 オープニングの演奏、かな?


ハンドアーチェリー 




閉会式をイメージした弾けるダンス
このジャンルはずっと前から苦手(と言うより「嫌い」)ですが、最近はそれほど嫌がらず時折笑顔も見せるようになっています。







私は、次の予定があるので午後の活動は担任の先生にお願いしてすぐに会場を後にしました。


早退しなければならなかったので、発表会場に入る前に作品展示だけ駆け足で見ておきました。





誰もいない展示室では、大きなディスプレイにリュウたちの修学旅行の様子がスライドショウで映されていました。

小学部以来の修学旅行でした。
(特別支援学校は2年おきに修学旅行に行くケースがあり、2年生の終わりに転校したリュウは旅行年から外れてしまい、どちらの学校でも中学部の旅行には行っていません)




私たちが行ったことのないUSJや海遊館にいるリュウ、仲間たちの笑顔に囲まれているリュウを見ていたら、なんか涙が出てきました。(注、BGMのせいでもある・・・)。

リュウたちの暮らしている、この「特色ある」学校とセンターが一体になっている施設は、来年の6月に移転します
同じような学校を併設する病院などと統合されるのです。
統合されることによるメリット、デメリットをしっかり検証していただき、どうか、子どもたちの笑顔が今まで通り、あるいはそれ以上に見られますように。
そして、リハビリの面でも今まで変わらぬ細やかなケアが続けられますように願っています。


参考までに・・・小学部時代の修学旅行記事→「大晦日」(記事後半に少し言及あり)




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