![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/17/16f868b00b05bc40194142a3e68725fe.jpg)
Mなんとかというイタリア・レーベルから出ているカラヤンのベートーヴェン交響曲全集。
これ、1976年ライヴ(ザルツブルグ)の「第9」が聴きたいために入手した。
かつてFMで聴いたもので、テープが今も残っている。
そのテープよりも音の状態は良く、まあ満足。
初めて聴いたときから何度かプレイバックしてきたが、特に第1楽章などは、その爆烈モード全開の演奏に何度も血を騒がせたものだ。
出だしこそ、鳴りきっていない感じだが(この曲の実演ってそういう感じが多い)、展開部後半あたりから次第に調子が出てきて、再現部では、抑揚なし、センプレ・フォルテシモのティンパニ豪打。
その中で、きちんとスフォルツァンドの一撃をはっきり轟かせているのだが、ひょっとすると、あの映像版と同じくティンパニを2人でやらせているのかも知れない。
そして、第1楽章の終結に向かってのクレッシェンドは高射砲の如き硬質の響きで、私の好きな「アナーキーなカラヤン」の面目躍如である。
第4楽章のバリトンソロの合いの手の和音では気合のうなり声なんぞも聞こえてくる。
それから、今回聴いてみて、もちろん「爆」なのだが、意外に「しなやか」で丁寧な面もあるってことを発見した。
今まで1楽章ばかりに注目しすぎてたかも?
ところで、この「全集」の他の演奏だが、88年の「第5」もFMで聴いたものと同じ。
たしか、プロコフィエフの「古典交響曲」との2曲だけのプログラムで、解説の方も「一夜のコンサートとしては極めて短いもの」とか言っておられたような・・・。
で、他の7曲は全て1977年11月の録音となっている。
どうも、その中のいくつかは普門館ライヴだと思う。
テープが手許にないから確証はまったくないのだが・・・。
少なくとも、1番、「英雄」「田園」はそうだと思った。
デッドな録音、日本人らしい「ブラボー」などから、そう感じた。
(写真は、当時のチラシです)
あのときカラヤン&BPOは、9曲の交響曲と2曲のピアノ協奏曲(ピアノ:ワイセンベルク)を普門館にて6日間連続で演奏した。
それは当時民放FMでも全曲オンエアされた。
このCDは、ゴースト(テープ転写)もあったりして懐かしい(?)。
演奏はやや大味で、当時は実際のところ、あまりピンとこなかったと記憶しているが、このとき「第9」の合唱で共演した知人(当時、東京芸大声楽科在学中)は、オケの音に驚嘆していた。
4番は75年のザルツブルグ・ライヴとよく似ている印象だが、カセット・デッキが不調で比較できないのが歯がゆいところ。
2番、7番、8番はよく分からない。
7番は70年代の後半にFMでの海外ライヴを聴いた記憶があるから、それと同一かも知れない。
このレーベルに限らず、FM音源やホール内での隠し録りを商品化したものはけっこうあり、私も少しではあるが、その「恩恵」(?)に浴している者の一人である。
海外レーベルっぽいが、実は数人の日本人が複数レーベルを立ち上げて、消えたり現れたり・・・なんて話も聞いた。
(真偽のほどは不明)
ある音源をネット上掲示板で話題にしたとき、見知らぬ方からメールが届き、そのアーティストのファンなのでコピーをいただけないかと頼まれた。
それで、MDの実費だけいただいてコピーをお送りしたことがある。
ところがその後、その演奏がCDショップに並んだのを見て、ちょっと驚いた。
私の持っていた音源からそのディスクが作られたのかどうかは確認できないが、そのテープには極めて特徴的なマーキングがあり、それも一致していた。
でも、その音源も30年以上前に、複数の知人を経てまわり回って私に到達したものであるから、どこで「流出」したのかは不明。
そんなこともあって、見知らぬ方からの音源コピー譲渡依頼は一切お断りしております。
しかし・・・・どうせcopyするなら、もうちとマシな音のテープなかったのかな?普門館ライヴ。
ちょっと前までは某オークションなどで自分のエアチェック・コレクションから作成したと思われるCD-R盤を堂々と出品していた方が何人もいた。その中には「2トラ・サンパチにて録音」などと謳ってたのもあり、さすがに「欲しい~~」って思ったものだが、規約違反商品を報告できるようになってから、そういうのはめっきり無くなっちゃった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
でも、そういう良質音源でCD化してほしかったですな、「Mなんとか」レーベルさん。
この音は、ちょっと不満。
午前中にアップしましたが、昼過ぎと夕方に加筆しました。
これ、1976年ライヴ(ザルツブルグ)の「第9」が聴きたいために入手した。
かつてFMで聴いたもので、テープが今も残っている。
そのテープよりも音の状態は良く、まあ満足。
初めて聴いたときから何度かプレイバックしてきたが、特に第1楽章などは、その爆烈モード全開の演奏に何度も血を騒がせたものだ。
出だしこそ、鳴りきっていない感じだが(この曲の実演ってそういう感じが多い)、展開部後半あたりから次第に調子が出てきて、再現部では、抑揚なし、センプレ・フォルテシモのティンパニ豪打。
その中で、きちんとスフォルツァンドの一撃をはっきり轟かせているのだが、ひょっとすると、あの映像版と同じくティンパニを2人でやらせているのかも知れない。
そして、第1楽章の終結に向かってのクレッシェンドは高射砲の如き硬質の響きで、私の好きな「アナーキーなカラヤン」の面目躍如である。
第4楽章のバリトンソロの合いの手の和音では気合のうなり声なんぞも聞こえてくる。
それから、今回聴いてみて、もちろん「爆」なのだが、意外に「しなやか」で丁寧な面もあるってことを発見した。
今まで1楽章ばかりに注目しすぎてたかも?
ところで、この「全集」の他の演奏だが、88年の「第5」もFMで聴いたものと同じ。
たしか、プロコフィエフの「古典交響曲」との2曲だけのプログラムで、解説の方も「一夜のコンサートとしては極めて短いもの」とか言っておられたような・・・。
で、他の7曲は全て1977年11月の録音となっている。
どうも、その中のいくつかは普門館ライヴだと思う。
テープが手許にないから確証はまったくないのだが・・・。
少なくとも、1番、「英雄」「田園」はそうだと思った。
デッドな録音、日本人らしい「ブラボー」などから、そう感じた。
(写真は、当時のチラシです)
あのときカラヤン&BPOは、9曲の交響曲と2曲のピアノ協奏曲(ピアノ:ワイセンベルク)を普門館にて6日間連続で演奏した。
それは当時民放FMでも全曲オンエアされた。
このCDは、ゴースト(テープ転写)もあったりして懐かしい(?)。
演奏はやや大味で、当時は実際のところ、あまりピンとこなかったと記憶しているが、このとき「第9」の合唱で共演した知人(当時、東京芸大声楽科在学中)は、オケの音に驚嘆していた。
4番は75年のザルツブルグ・ライヴとよく似ている印象だが、カセット・デッキが不調で比較できないのが歯がゆいところ。
2番、7番、8番はよく分からない。
7番は70年代の後半にFMでの海外ライヴを聴いた記憶があるから、それと同一かも知れない。
このレーベルに限らず、FM音源やホール内での隠し録りを商品化したものはけっこうあり、私も少しではあるが、その「恩恵」(?)に浴している者の一人である。
海外レーベルっぽいが、実は数人の日本人が複数レーベルを立ち上げて、消えたり現れたり・・・なんて話も聞いた。
(真偽のほどは不明)
ある音源をネット上掲示板で話題にしたとき、見知らぬ方からメールが届き、そのアーティストのファンなのでコピーをいただけないかと頼まれた。
それで、MDの実費だけいただいてコピーをお送りしたことがある。
ところがその後、その演奏がCDショップに並んだのを見て、ちょっと驚いた。
私の持っていた音源からそのディスクが作られたのかどうかは確認できないが、そのテープには極めて特徴的なマーキングがあり、それも一致していた。
でも、その音源も30年以上前に、複数の知人を経てまわり回って私に到達したものであるから、どこで「流出」したのかは不明。
そんなこともあって、見知らぬ方からの音源コピー譲渡依頼は一切お断りしております。
しかし・・・・どうせcopyするなら、もうちとマシな音のテープなかったのかな?普門館ライヴ。
ちょっと前までは某オークションなどで自分のエアチェック・コレクションから作成したと思われるCD-R盤を堂々と出品していた方が何人もいた。その中には「2トラ・サンパチにて録音」などと謳ってたのもあり、さすがに「欲しい~~」って思ったものだが、規約違反商品を報告できるようになってから、そういうのはめっきり無くなっちゃった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
でも、そういう良質音源でCD化してほしかったですな、「Mなんとか」レーベルさん。
この音は、ちょっと不満。
午前中にアップしましたが、昼過ぎと夕方に加筆しました。
私も昨年、このライブ盤入手致しました。りゅう様の記事を拝見し、まだ聴き残している「英雄」・「田園」を聴く際は、よ~く聴きたいと思います。。。。
昨年辺りから、またカラヤン氏を再認識して聴いているので、貴重なお話を拝見できて益々、興味が沸いてきました。凄く、参考になります。失礼しました。
7番は開始早々にオーボエのかなり派手なフライングでヒヤリとさせられますが、それが以降の凝集された演奏につながったのかも知れませんね。
あれで奏者達の緊張が一気に高まったのかも知れません。
ライヴならではの演奏ですね。
たぶんカラヤン自身は決してOKを出さない記録ですけど・・・。