費用削減の為、
・互換インク/互換トナー
・メーカー純正ではない再生インク/再生トナー
これらを使われる方が多くいます。
それ自体は決して悪い事ではありません。
しかしリスクは承知いただきたいのです。
インク,トナーなどの内容物は、そのプリンタ専用にメーカーが開発しているものです。
互換商品や、メーカー純正以外の製品ですと成分が異なることが多々あります。
印字結果の色合いが本来と異なる程度なら良いのですが。
酷い場合は故障の原因にもなりかねないのです。
弊社で実際にあった問題事例を3つ
1.ある役場のEPSON A3カラーレーザープリンタ
有名事務用品メーカー販売の互換トナー使用。
A4用紙に文字主体の印刷は問題ない。
だが、A4全面に画像が印刷される場合や、B4/A3印刷の場合、定着ユニットで紙詰まりが発生しやすい。
調べた結果、トナー成分が純正と異なる為、定着ユニット通過時に紙がローラーに張り付きやすく、結果紙詰まりが発生しておりました。
試に純正トナーに交換したら問題なし。
対処中は、紙詰まりで済んでおりましたが、最悪レーザープリンタの心臓部でもある定着ユニットを破損させても不思議ではない案件でした。
(例、定着ローラーにくるくると紙が巻き付いたまま剥がれなくなる。)
2.ある中学校職員室 EPSON A3カラーレーザープリンタ
インターネットで最安の再生トナーと再生感光体(ドラム)を使用。
プリンタの印刷結果に、黒い筋がでるとのこと。
印刷の一部に筋/汚れは感光体の傷のケースが多いもの。
お客様に聞いたところ、感光体も再生品購入であり、開封した直後から現象は発生していたとのこと。
感光体ユニットの金属のローラを見ると明らかに傷が。
感光体は非常に繊細。そうそうリサイクルできるはずがありません。
多分、このリサイクル業者は、感光体の使用情報のみを初期化して販売していたのでしょう。
安物買いの銭失いの典型です。
3.ある企業 CANON インクジェットプリンタ
互換インクカートリッジ使用。
一部が色がでなくなったと相談がありました。
ノズルチェック印刷をすると、濃度の薄いシアンが印刷できていません。
これはヘッドに問題が発生した可能性があります。
しかし、使用インクは互換品。
これではCANONに修理を依頼することも躊躇われます。
【参考】
CANON 消耗品はキヤノン純正品のご使用をお薦めします
メーカー修理が受けられないということはないでしょう。
しかし、純正消耗品使用環境であれば発生しない故障部位もでてくるでしょうから、修理費が変わってくるかもしれません。
レーザープリンタの場合、トナー成分の違いによる感光体(ドラム)や定着ユニット劣化も起きることがあります。
結果、見積をとった結果、「プリンタを買い替えた方がマシだな」になる可能性が高くなるのです。
皆様、
メーカー純正ではない消耗品をご利用される場合は、安価購入費とリスクを十分に天秤にかけましょう。
< 本ブログ内関連記事一覧へのリンク >