375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

第1回NYCハーフ・マラソン ~大会レポート。

2006年08月28日 | 大会レポート 2006


★第1回NYCハーフ・マラソン 女子の部で優勝したキャサリン・ヌデレバ選手。
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8月27日(日曜日)朝7時。第1回NYCハーフ・マラソンが開催された。

なにしろ、1万人を越えるランナーがセントラルパーク東側90丁目付近のスタート地点に集まるので、尋常ではない混雑ぶりだ。スタート1時間前に現地に着いたのだが、すでにトイレには長蛇の列。とても並ぶ気にはなれず、まずは、スタート位置を確保して、準備運動を始めた。

今回のコースは、前半が起伏の多いセントラルパーク内のループコース。7マイル半を過ぎてからの後半が、マンハッタンの路上コースとなり、ゴールまで平坦な道路が続く。そこで、今回目論んだのが、「後半加速型のレース」。前半のセントラルパーク内では、できるだけ力を蓄え、後半、路上に出たら一気にスパートするという作戦である。

号砲が鳴ると、ゆっくりとスタート。混雑にもあせることなく、流れにまかせて1マイル地点を通過。手元の時計では8分50秒。ここから、徐々にペースを上げてゆく。

ここから5マイル地点までは、1マイルあたり8分20~30秒のペース。8割程度の力加減で、快適なジョグを楽しむ。曇り空で、直射日光が当たらないのも幸いだ。

6マイル地点を、50分50秒で通過。セントラルパーク内のループは、1周6マイルなので、ちょうどスタート地点に戻ってきたことになる。ここから、さらに1マイル半ほど南に下ると、いよいよ史上初めて、マンハッタンの路上に突入するのだ。

そして、ついに7番街に出る。大歓声が湧き上がる。このあたりが「ナイキの応援ゾーン」となっているのだ。バンドも演奏している。やがて、53丁目のシェラトン・ニューヨークホテルを通過。7番街の光景は、普段から見慣れているはずなのだが、レース中に見ると、とても新鮮に映る。ここからタイムズスクエアまでは、すっかり舞い上がってしまい、8マイル地点の標識を見逃してしまった。


7番街タイムズスクエアに向かって南下するランナーたち。
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タイムズスクエアを過ぎると、42丁目を西に折れて、ハドソン川の方向へ進む。

このあたりから、小雨が降り始めてきた。昼過ぎからは雨になると聞いていたが、予報より少し早い。と思う間もなく、突如雨足が激しくなり、たちまちのうちに、ずぶ濡れとなった。気がつくと、水たまりに足を突っ込んでいて、靴の中が水浸しとなる。スピードもゆるんできた。いい調子で飛ばしていたはずなのだが、思いがけず、ここでまた、ゆっくりジョグのペースとなってしまう。

9マイル地点。ここは12番街との突き当たりで、近くにサークルライン(マンハッタンを一周するクルーズ)の乗り場がある。ここで、左に折れ、ハドソン川沿いのハイウェイを一路南に下っていく。ここからは、再びスピードに乗ってきた。この道は走りやすい。雨も小降りになったところで、一気にアクセルをかけていく。

10マイル地点に到達した時点で、1時間22分50秒。1マイルあたり8分ちょうどをキープすれば、自己ベストの希望も出てきた。疲れが溜まってきたが、ここからが勝負どころ、と思い、ペースの落ちたランナーを次々と抜いていく。

そして、残り3マイル余り、なんとか粘りぬいてゴール。手元の時計では1時間47分40秒。前回のハーフ・マラソンの記録を35秒ほど縮める自己ベストとなった。


★レース後のイベント会場となった、バッテリー公園Battery Park)の入口。
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バッテリー公園では、表彰式が行なわれた。当然のことながら、自分でレースに参加していると、誰が勝ったのか、わからない。

注目の、第1回NYCハーフ・マラソンの優勝者。女子の部はキャサリン・ヌデレバ選手。いわずと知れた、女子マラソン第一人者だ。今回の記録は、1時間9分43秒。2位ベニータ・ジョンソン(オーストラリア)と同タイムながら、接線をものにした勝負強さは、さすがと言うほかない。

男子の部はトマス・ニアリキ選手が1時間1分22秒で優勝。記念すべき第1回大会は、男女とも、ケニア勢が制することとなった。


★背景に小さく写るのは、自由の女神Stature of Liberty)。



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