行ってきました。スピッツ結成22年目にして初めてのアリーナ公演2日目。
デッカイわぁ、さいたまスーパーアリーナ。
サイドのスタンド席が緩い傾斜なので余計大きく感じるんですね、ここ。
そのデッカイ会場が満杯になってるのはすんごい壮観。
ここを2日間満杯にするなんて、たくさんの人に愛されてるバンドなんだぁ、
と右スタンドを見上げちゃシミジミ。左スタンドを見上げちゃシミジミ。
さらに後方スタンドを見上げちゃシミジミ(笑)
ステージは特にサイド席につなげることもなく、こぢんまりとごく普通のつくり。
ステージ両サイドのスクリーンは縦割りにされたものがオブジェのように並べて
あり、その映像もフィルムっぽく加工されててカッコ良かったです。
セットリストは曲数こそ多かったけどOTRツアーと特に変わらず。
でも、【ロビンソン】【空も飛べるはず】あたりは、濃いファンじゃない人も
今回はたくさん来ているだろうと配慮した選曲かな、と。
ギリギリで手に入った席はアリーナBの最前列でセンター近く。
Aブロックとの間にVTR収録用のカメラレールが設置されていたので、
めっちゃ見やすかったです。
ありがたや~。
草野クンの出で立ちは、両胸にポケットのある白いシャツにジーンズ。
それと、大きめのサングラスに金のピアス。って、嘘ですよん(笑)
普段アップで見ることはないから分からなかったけど、スクリーンに
映し出された草野クンの瞳はとってもキラキラウルウルしてて、
これには会場にいたマサムネラブな女子および熟女もしくは男子(笑)全員が
キュンとなったことでしょう。
草野クン、序盤は緊張のせいか音程が低いかなぁとか少し不安定なように感じ
ました。
でも、中盤以降は全然OK。
アリーナだから音がイマイチかと思ったら、これが意外によくて、というか
かえっていつもより4人+1人の音がひとつひとつよく聞こえたんですよ。
【けもの道】のベースのアレンジとか、【夜を駆ける】のドラムとか、、
いやぁ、カッコいいなぁ、と、いつもは草野クンしか見てないし、
聞いてないんだけど(おいおい)
そういえば、【けもの道】の時だっけか、ラストで草野クンがギターを上に掲げて
弾く場面があって、そういうの「へぇ~」って感じでした。
バンドとしては、【ハニーハニー】や【メモリーズ・カスタム】が、
スピッツ、えらいカッコいいじゃん、と。
草野クンの歌でググッときたのは、なぜか【恋のうた】
♪君と出会えたことを僕 ずっと大事にしたいから
僕がこの世に生まれてきたワケにしたいから♪
このくすぐったくなるような歌詞が今日はやたらにハートに染み入って
ウルウルしちゃったりして。
なんででしょうかねぇ。年とったってことかなぁ(笑)
MCは、アリーナでも、ゆるゆるグダグダな感じはいつもと変わらず(笑)
ダラダラ書きます。
どこで言ったか誰が言ったか、おまけにその内容もかなりワヤです。
あくまでも雰囲気ということで、ひとつよろしく。
草野:今日は日曜日なのにね、来てくれて本当にありがとうございます。
鉄腕ダッシュもあるのに(笑)
ライブでドラムを壊しちゃうウンヌンって話し(Yoshikiの香港公演の話題と思われる)
のあと唐突に
草野:みんな知ってた?アボガドってアボカドって言うんだって。
俺ずっとアボガドだと思ってたんだよね~。
三輪:何それ?なんでドラムからいきなりアボカドの話になっちゃうわけ?
草野:いや、いきなり関係ない話しってのも面白いかなって(笑)
草野:若い頃はさ、40歳過ぎたら高音で歌ってないだろうと思ったんだけどねぇ(笑)
小田和正さんみたいに60になっても70になっても歌えたらいいなと思いますよ。
でね、昨日も言ったんだけど、目標はジャパネットタカタの社長です(笑)
今日のスポーツ新聞に『22年目で初アリーナ』っていう俺らの記事が出てて、
それに『目標はジャパネットタカタの社長』ってそれだけがコメントとして
載ってるの。
それも最後に【(笑)】がついてないっていう(笑)
三輪:あの記事さぁ、写真、草野だけなんだよなぁ。
バンドなのにさぁ(笑)
草野:(フォローで)あぁ、小さい写真だったからね。
草野:(客席に向かって)みんな俺らのこと見てるの?
客席:(爆)スピッツ見ないで誰を見るんだよぉ、と私はいいたい(笑)
草野:いや、食堂にひとりでご飯食べに行った時とかさ、
全然俺んとこに注文聞きに来てくれなくて、俺のこと見えてないんじゃ
ないかって、よく思うんだよね。影が薄いっていうか(笑)
草野:(本編ラスト前に客席を見渡して)この夜のことは一生忘れないと思います。
客席:ジ~ン
田村:アリーナでやれたってのもスピッツの武器になるよね。
草野:武器って(笑) 確かにね、これからもスピッツとしてやっていくための
いい経験ていうか、うん、スピッツ貯金ていうかね。
おじいちゃんになって、近所の子供に
「昔、スーパーアリーナでライブやったことがあるだぞ」って(笑)
クージー:サイドの席っていいんだよね~。
草野:うん。レニークラヴィッツのライブの時ステージ横の席だったんだけど
ドラムとかよく見えて面白いんだよね。
クージー:ドラムは女の人だよね。太ももが見えた?(笑)
草野:いや、太ももは見えなかったけど(笑)
草野:(客席に)ステージからはさ、後ろの遠い方も結構良く見えるんですよ。
クージー:マサムネくん、遠くのお客さんからは小さく見えてるだろうけど、
本当は180くらいあるからね(笑)
草野:そう(笑) アンガールズには負けるけど(笑)
クージー:いやぁ、こんなとこで演らせてもらってホントに感謝してます。
もう、こんな機会はないと思うし、、あっ、あとはハッスルとか?(笑)
草野:泰葉と対戦しちゃう?(笑)
崎山:俺のマイク、どうやって動かしてるのかファンの人からよく聞かれるんだけど、
これは後ろにいるローディーくんがやってくれてるんですよ。
草野:ローディーくん、イケメン候補だったんだけどね、ツアーで美味しいもん
食べ続けたせいか、横に広がっちゃって(笑)
崎山:ドラム壊しちゃうのって、ライブの最後だよね?
途中じゃ直すのに休憩時間とらなきゃいけないもんね。
草野:(笑)いや、壊すのはダメでしょ。
こんな時代だし。物は大切に使わなきゃ。
三輪:この間変な夢見ちゃってさ~。
まっすぐに歩けない公園みたいなとこってあるじゃん?
草野:あぁ、騙し絵みたいなやつ。
三輪:そう、そう。そこで俺らライブやるんだよ。
ちゃんと立つことも出来ないから、ギターなんか弾けないのよ。
そんな夢見るなんて、このライブのプレッシャーなのかなぁ、なんてさ。
で、そのあと鰹節くらいのカミキリ虫だらけの夢見ちゃって、
あ~、いい夢見たいなぁ、見たいなぁ、って気付いたら2時間経ってんの。
これって、ワープじゃん、ワープ。
草野:意味分かんないよ(笑)
それって単に寝てたってことでしょ?(笑)
三輪:いいんだよ。
みんなが家に帰って、風呂入ってる時とか、トイレ入ってる時とかに
俺の話を思い出してクスってしてもらえればさ。
俺はそう思って喋ってんだよ。
田村:スピッツは再結成はしないね。
草野:再結成って、解散してないんだから再結成しようがないでしょ(笑)
田村:そう、だから、解散も再結成もなくてさ、このままずっとやっていこうって。
草野:うん。
吉井ファンにとっては羨ましくて眩しい会話です。
今回のライブ、アリーナであっても特別な仕掛けとか、意外性のある
セトリとかではなく、いつも通りのライブで、それはとてもスピッツらしくて、
30畳くらいの和室で“コタツで蜜柑”してるみたいな、ちょっと落ち着かない感
も正直あったけど、
でも、こういうところでライブをするのを良しとしていなかったスピッツが、
やろうと決断してくれたのは、チケットが手に入らないたくさんのファンに対する
優しさであって、メンバーもスタッフも本当にちゃんと考えてくれているんだな、
って、、
これからも長く長く続けていってくれるんだろうなって、
そんなことを思った夜でした。
<セットリスト>
【ルキンフォー】
【Na・De・Na・Deボーイ】
【けもの道】
【桃】
【スパイダー】
【不思議】
【点と点】
【チェリー】
【砂漠の花】
【ハニーハニー】
【メモリーズ・カスタム】
【恋のうた】
【P】
【楓】
【ロビンソン】
【ネズミの進化】
【夜を駆ける】
【僕のギター】
【渚】
【トンガリ’95】
【8823】
【俺のすべて】
【漣】
Encore
【群青】
【空も飛べるはず】
【春の歌】