地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

愛のきずな【<原発元作業員>警報の中、線量計外し汚泥除去 実名で証言 】

2013-05-05 17:14:15 | 今日の御言葉

これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。

愛は、すべてを完成させるきずなです


『コロサイの信徒への手紙 』/ 3章 14節
新約聖書 新共同訳





あなたは
この世にのぞまれて生まれてきた
たいせつな人。

あなたがなんであり
どこの国の人であろうと
金持ちであろうと
貧乏であろうと
それは問題ではありません。

あなたは
同じ神さまがおつくりになった
同じ神さまのこどもです。


マザーテレサ

『マザー・テレサ愛のことば』より






★双葉町ネットの活動報告会で発言する石澤治彦さん
=東京都内で2013年4月22日、西本勝撮影


◼<原発元作業員>警報の中、線量計外し汚泥除去 実名で証言


◆毎日新聞 2013年5月5日 11時25分 配信


 ◇福島県双葉町出身の47歳

 東京電力福島第1原発などで18年間、原発作業員として働いた青森県弘前市の無職、石澤治彦さん(47)が毎日新聞の取材に応じ、放射線量の高い場所では線量計を持たずに働くなど、危険な被ばく労働の実態を証言した。元原発作業員による実名での証言は異例。石澤さんは健康の悪化から失職して妻子とも別れたといい、「自分と同じ後悔は誰にもさせたくない」と口を開いた。【袴田貴行】

 ◇「工期優先、被ばく隠し」離職・闘病の実態も

 石澤さんは福島県双葉町出身。20歳から9年前まで、福島第1原発を中心に各地の原発で働いた。個人事業主の立場で元請け企業と請負契約をし、主に現場の線量をチェックする放射線管理員を務めた。

 石澤さんによると、同原発1号機のプラント改良工事に従事した93年ごろ、圧力抑制室にたまった汚泥の除去作業で線量を測定しかけたところ、累積線量を測る個人線量計の警報が鳴り出した。しかし、元請けの現場監督から工期が遅れるとして続行を指示され、被ばく隠しのため線量計は外した。毎時30シーベルトまで測れる放射線測定器の針が振り切れ、防護服を着ても作業できないレベルだったが、同僚約50人とバケツリレーで汚泥を除去した。



※一般作業員のランチ (500円)


 今も所持する放射線管理手帳に記された累積被ばく線量は95・15ミリシーベルト。法令上の被ばく線量限度内だが、しばしば線量計を外して作業していたため「実際はその5倍か10倍か分からない」。

 また同年ごろ、1号機で炉内の冷却水を循環させるジェットポンプの清掃に携わった時には、同僚と誤って高濃度汚染水のプールに転落。同僚は右腕骨折の重傷だったが、元請けの現場監督は「けががばれないように放射線管理区域から出るように」と指示。事故は公表されなかった。


※東電社員のランチ (500円)


 35歳ごろからは難聴や倦怠(けんたい)感に苦しんだ。妻と2男1女を抱え、失職を恐れて病院の健康診断書をパソコンで偽造し、元請け企業に出すようになった。だが38歳の時に元請け指定の病院で健診を受けさせられ、白血球の異常増加が判明。「もう働かせられない」と言われ、診断書偽造の弱みもあって争わずに職場を去った。体調悪化で別の現場で働くこともできず、自ら切り出して妻と離婚した。

 今は月6万3000円の生活保護費をもらい、弘前市内のアパートで暮らす。狭心症の発作や重度の糖尿病で寝込む日も多い。こうした疾患と被ばくの関連性を指摘する専門家もいるが、相談した医師からは「因果関係は分からない」と言われた。



※東電社員以外、食堂使用お断り
(参照http://matome.naver.jp/m/odai/2134328910790086801)


 そんな日々を送りながらも、ふるさとの仲間と今年3月、原発事故による避難生活が続く福島県双葉町民の苦悩や県内の除染の状況などをフェイスブックに書き込むグループ「双葉町ネット」を結成した。4月22日には東京都内で活動報告会も開いた。

 「苦労をかけた家族も福島で避難生活を送っている。罪滅ぼしも兼ね、ふるさとの苦境を全国に発信し少しでもよくしていきたい」



 ◇東電広報部「確認できない」

 石澤さんが証言する労働実態について、東京電力広報部は「調べたが、現時点ではそのようなことがあったという事実は確認できていない」としている。





★ことば:

被ばく線量限度

◆毎日新聞 2013年05月05日


 ◇被ばく線量限度


 原発作業員や病院の放射線技師らについて、
労働安全衛生法の規則は「1年間で50ミリシーベルトかつ5年間で100ミリシーベルト」と定める。

一般人については法令の定めはないが、国は「年間1ミリシーベルト」を基準としている。

99年のJCO臨界事故で死亡した作業員2人の被ばく線量は16~20シーベルトと6~10シーベルト(1シーベルト=1000ミリシーベルト)とされる。



◆労災の認定は、ナント年間5mmシーベルトである ! 。
(50mmシーベルトではない)




◆『マタイによる福音書』 / 12章 46-50節


イエスがなお群衆に話しておられるとき、
その母と兄弟たちが、話したいことがあって外に立っていた。


そこで、ある人がイエスに、

「御覧なさい。
母上と御兄弟たちが、
お話ししたいと外に立っておられます」と言った。



しかし、イエスはその人にお答えになった。

「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」



そして、弟子たちの方を指して言われた。


「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。
だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、
わたしの兄弟、姉妹、また母である。」





惜しむもの【“とうごま”の種子 米大統領を狙った猛毒リシンとは】

2013-05-05 13:05:04 | 今日の御言葉



日が昇ると、
神は今度は焼けつくような東風に吹きつけるよう命じられた。

太陽もヨナの頭上に照りつけたので、ヨナはぐったりとなり、
死ぬことを願って言った。

「生きているよりも、死ぬ方がましです。」


神はヨナに言われた。

「お前はとうごまの木のことで怒るが、
それは正しいことか。」

彼は言った。

「もちろんです。怒りのあまり死にたいくらいです。」



[ ヨナ書 / 4章 8-9節 ] 旧約聖書 新共同訳



神様がいくら愛の方であるからといっても
ひとりで愛を味わうことはできません。


人間がいなければ
神の愛も役立たないのです。

そのために神様は
人間救済の課題を
捨てきれずにこられたのです。


神様は唯一のお方であり、人類は兄弟姉妹です。
言語と人類と文化の違いはあっても、
すべて同じなのが、人間です。





▲リシンを含むトウゴマ(ヒマ)の種子。リシンは自然界でも極めつけの猛毒物質だ。

Photograph by Jim Richardson, National Geographic


■米大統領を狙った猛毒リシンとは

◆ナショナルジオグラフィック日本語版 2013年4月18日


Cathy Newman
for National Geographic News
April 18, 2013


 今月、アメリカのバラク・オバマ大統領(17日)とロジャー・ウィッカー上院議員(16日)に、リシンの付着した郵便物が送り付けられ、リシンという毒物に注目が集まっている。



 リシンがニュースの見出しになったのは、これが初めてではない。1978年に、ブルガリアからイギリスに亡命したゲオルギー・マルコフ氏がロンドンで暗殺される事件が起こった。このとき犯人はマルコフ氏に近づいてきて、リシン入りの小さな弾丸を発射するよう改造した傘でいきなり突き刺した。

 リシンは天然に存在する毒物で、東アフリカからインドが原産とされるトウゴマ(学名Ricinus communis)の種子に含まれる。トウゴマは別名ヒマ(蓖麻)と呼ばれ、その種子から採った油は「ひまし油(蓖麻子油)」として古くから利用されてきた。

 毒物学のテキスト『キャサレット&ドール・トキシコロジー(Casarett & Doull's Toxicology)』によると、トウゴマの種子は幼児なら5~6粒で死亡することがあるという。成人の致死量は20粒とされているが、有毒のタンパク質は腸でほぼ分解されるため、トウゴマの種を飲み込んだ場合の死亡率は10%に満たない。

 では、今回の郵便物に付着していたような、バイオテロ目的で粉末などに加工したリシンの場合はどうだろうか。米国疾病予防管理センター(CDC)公衆衛生事前準備対応局の副局長で医学主任であるダン・ソーシン(Dan Sosin)博士は、「毒性が強いため、テロで懸念すべき物質の中でも死亡率は高い。しかし、吸入した場合と皮膚に触れた場合のデータは十分ではない」と話す。

 リシン入りの郵便物は、この摂取経路の点で、2001年にアメリカで5人を死亡させた炭疽菌入り郵便物と大きく異なる。「炭疽菌は胞子であり、感染する。トウゴマの種子に含まれる毒物は、炭疽菌ほど容易に体内に取り込まれない」とソーシン博士は指摘する。

 そのため、リシン入りの郵便物が、集配過程で介在する人に及ぼす危険性は低いと考えられると、ソーシン博士は付け加えた。「しかし危険性については現在FBIが調べている。このリシンの純度を検査しているのだ。まだ最終的なことは言えない」。

 リシンについて、CDCのサイトに掲載されている情報から、主な部分を紹介しよう。

◆リシンの毒性の強さは? 人体はどのように影響を受けるのか?

 リシンは、細胞が生存に必要なタンパク質を作ることを妨げる。それらのタンパク質が作れないと、細胞は死ぬ。それがやがて全身に害を及ぼし、場合によっては死をもたらす。リシンを摂取した人が身体に悪影響を被るかどうかは、大半の化学物質の場合と同じく、どの程度の量を摂取したか、どのくらいの時間摂取し続けたか、どのような経路で摂取したか(吸入か、経口か、注射か)により違ってくる。

◆リシン中毒の兆候と症状は?

 経口摂取の場合、初期症状は通常6~12時間以内に現れる。たいていは消化器系に影響し、吐き気、嘔吐、腹痛などが起こる。リシン中毒の症状は急速に進行することがあり、深刻な脱水症状や、腎臓、肝臓の障害が生じる。吸入した場合、初期症状は4~6時間という短時間で現れる。しかし深刻な症状は吸入後24時間経過してから現れることもある。この場合、初期症状は呼吸器系に現れる可能性が高く、呼吸困難、息切れ、胸苦しさ、咳などが見られる。リシン中毒で死亡に至るまでの時間は、摂取経路と摂取量により36~72時間である。

◆解毒剤は?

 解毒剤は存在しない。そのため、まず第一にリシンを摂取しないようにすることが最も重要となる。

◆リシンで死んだ人は多いのか?

 リシンを直接注入されて死亡した人が数人いる。トウゴマの種子を食べて中毒になる人もいるが、消化器系の中で種子から簡単にリシンが放出されることはないため、たいていは食べても中毒にまで至らない。またリシンは、注射や吸入に比べると、消化管を通じては吸収されにくい。

◆どのような検査で調べるのか?

 疑わしい物質のサンプルの検査や、人間の血液等の検査など、いくつかの方法がある。CDCの臨床検査即応体制ネットワーク(LRN)に属する公衆衛生検査施設は、環境中から採取したサンプルの簡易検査を行う。一部のLRN検査施設では、臨床的な尿サンプルに、リシン摂取の指標となるリシニンという物質が含まれるかどうかを調べる検査も実施できる。


Photograph by Jim Richardson, National Geographic



(画像には著作権が存在する可能性があります。)
※当ブログと一切関係ありません。
ご了承ください。



◆ヨナ書 / 4章 10節

すると、主はこう言われた。

「お前は、自分で労することも育てることもなく、
一夜にして生じ、一夜にして滅びたこのとうごまの木さえ惜しんでいる。

それならば、どうしてわたしが、
この大いなる都ニネベを惜しまずにいられるだろうか。

そこには、十二万人以上の右も左もわきまえぬ人間と、
無数の家畜がいるのだから。」