地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

愛と偽り【映画「リンカーン」鑑賞】

2013-05-20 09:29:13 | 今日の御言葉


愛には偽りがあってはなりません。


【ローマの信徒への手紙 /12章9節】 新約聖書 新共同訳



私たちは、朝が昼に変わる時間を知ることができません。
また、夕方がいつ夜に越えていくのかも
知ることができません。

どの瞬間に過ぎていってしまうのか、天のなさることを人は分かりません。


私たちの人生もそうです。

成功と失敗の瞬間は、すべて私たちの知らないうちに
過ぎていってしまいます。

国も同じです。
一つの国の吉凶がいつ訪れてくるのか知ることができません。

このように人間は、天運がどのように動くのか
知ることができないのです。
天運とは、世界を動かす力であり、
宇宙が回って行く原理です。


私たちは知ることができなくても、
世の中を創造された方が摂理する
天運というものが明らかにあります。




▲長嶋茂雄、松井秀喜、両国民栄誉賞受賞者に
背番号「96」のユニフォームを送る安倍総理。


◼首相、映画「リンカーン」鑑賞 改憲?「難しい判断」


◆産経新聞2013年5月11日 18:56


 安倍晋三首相は11日、東京・六本木の映画館で新作映画「リンカーン」を鑑賞した。奴隷解放のため米憲法修正を実現させた第16代大統領を描いた作品で、記者団に「常に指導者は難しい判断をしないといけないということだ」と感想を述べた。

 参院選勝利と憲法改正を目指す自らの立場に重ね合わせる思いもあったようだ。映画はリンカーン大統領が南北戦争を終結に導き、奴隷制廃止を柱とした憲法修正案を成立させるため議会対策に奮闘するストーリー。




★映画「リンカーン」メーン場面写真
(提供写真)

◼米ミシシッピ州、148年ぶりに奴隷制廃止を正式承認
/映画「リンカーン」が修正に一役


◆産経新聞 2013年2月20日 22:58


【ニューヨーク=黒沢潤】

米南部ミシシッピ州が今月上旬、奴隷制度拡大などをめぐって対立した南北戦争(1861~65)から148年ぶりに、連邦レベルの奴隷制度廃止を正式に承認したことが明らかになった。手続き上の不手際により、制度廃止が未承認のままとなっていたが、奴隷解放を訴えたリンカーン元大統領に焦点を当てた伝記戦争映画「リンカーン」(スピルバーグ監督、日本では4月公開)が今回の事態に一役買ったという。

 米CBSテレビなどによると、連邦議会で1865年1月、奴隷制度廃止を規定した米憲法修正13条が可決された後、南部ジョージア州議会など4分の3の州議会が続々と承認し13条が成立した。

 しかし、20世紀に入っても承認しない州が残り、東部デラウェア州は1901年、南部ケンタッキー州は76年に廃止を承認した。

 1865年末に否決していたミシシッピ州議会は130年後の1995年、米最後の州として廃止を承認。しかし、担当部局が連邦機関への通告を怠ったため、形式的には未承認のままとなっていた。

 このミスに気付いたのは、アカデミー賞の12部門にノミネートされている人気映画、「リンカーン」を昨年末に鑑賞したミシシッピ大学のランジャン・バトラー准教授。映画鑑賞後、各州の承認状況をチェックした際、承認しているはずの同州で制度廃止が未承認となっているのを発見。ただちに同僚を通じて、州担当部局に連絡したという。

 州の担当部局は先月30日に連邦機関に通告し、今月7日、受理されたとの連絡が州側に届いた。バトラー准教授の同僚は米紙ロサンゼルス・タイムズに対し、「奴隷解放の歴史に強く関与しているのを実感している」と話しているという。

(産経新聞 2013.2.20 22:58 )




▲「神聖にして侵すべからず」


【人界観望楼】


★MITシニアフェロー・岡本行夫 憲法は改正すべきだが…


◆ 産経新聞 2013年5月20日 03:11


 日本国憲法は「不磨(ふま)の大典」ではない。「改正されたことのない世界最古の成文憲法」(4日付本紙)を、一度神棚から下ろして見直すべきは当然だ。

 現在の憲法は、前文からしておかしい。日本国の安全と生存は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」保持すると宣明し、従って自前の軍隊は持たない。北朝鮮や中国の振るまいを見れば、「日本さえ銃をとらなければ平和が保たれる」という憲法の認識が誤っていることは自明だろう。

 9条はもっとおかしい。13日付の本欄で、葛西敬之氏は「政府には国民の生命財産と国家の独立を『守る義務』がある。『守ることを許される』のではない」と書いた。明快である。「守る義務」すら明確でない現憲法の下で、自衛隊は「戦力」ではないとされる。だから日本にあるのは「戦車」ではなくて「特車」、「爆撃機」はなくて「支援戦闘機」だ。政府は舌をかみそうな言い方で自衛隊の合憲性と活動を説明してきた。憲法を変えずに法律や閣議決定を重ねてもツギハギだらけの安全保障体制になる。現在の憲法はできるだけ早く改正すべきだ。


× ミサイル巡洋艦
○護衛艦


 しかし、である。憲法改正の発議要件を「衆参両院の過半数」にまで引き下げるのはいかがなものか。総議員か出席議員なのかという差はあっても、「過半数」で発議できるなら法律改正手続きとほぼ変わらなくなる。「その先に国民投票がある」といっても、国民の気分は移ろいやすい。「風」が吹けば、右から左へと大きく変化する。やはり立法府の選良たちが発議するかどうかが決定的な意味を持つのである。

 憲法は国の最高法規だ。法律に何を書こうが、「これだけのことは絶対に守らなければならない」と定めるものだ。その憲法が下位規範である法律と同じ簡便さで改正発議されるのはどう考えてもおかしい。国家の基本方針が常に不安定になる。

 「3分の2以上」が厳しすぎるのなら、「5分の3」にしてはどうか。これまで与党が両院それぞれで5分の3をとったことはない。しかし乗り越える努力をすべきだ。話題の映画「リンカーン」は、リンカーン大統領が奴隷制廃止の憲法修正に必要な「下院の3分の2」を獲得するために、反対党の議員を個別に説得していく過程を描いたものだ。「上下両院の3分の2」プラス「全州議会の4分の3の承認」という厳しい条件の中で、アメリカは戦後6回、憲法を修正してきた。必要なのは、手続きの大幅緩和以上に、政治家の信念と情熱だろう。



 極論すれば、これまで「改憲」対「護憲」は、「右翼」対「左翼」の論争と受け止められてきた。日教組は「世界にただひとつの平和憲法を守れ」と子供たちに教え込んできた。一部のマスコミも、憲法を守るのは美しい人、変えるのは危険な人、というイメージを作ってきた。安倍晋三首相のおかげで、ようやく一般の人々が参加する国民的な憲法論議になってきた。さまざまな意見が噴出してくることを期待しよう。

(おかもと ゆきお)





渇いている者には、命の水の泉から
価なしに飲ませよう。

◆ヨハネの黙示録 /21章 6節