石の声を聞いて病気が治るのなら、本当に苦労しないと思う。昔から語り継がれいたその「チカラ」が本当なら、何故私の夫は死ななければならなかったのだろう。ひどく苦しんで、肉体が腐っていくような、激しい痛みの果てに。あのとき、夫を亡くしたくない一心で語りかけた石は、最後まで私に何も答えてはくれなかった。私にわかったことはただひとつ。石は彼を救えない。私は彼のような人を二度と見たくない。あんな苦しみを誰にも . . . 本文を読む
25年ほど前に書いたものであり、長編の作品を連載的に書いたのがほぼ初めてだったので、アラだけですが。一旦そのまま上げていきます。アトランティス小説『風の吹く朝に』の目次1 オレンジ色の夕陽(2002年2月28日作成)2 拡大する意識の中で(2002年3月7日作成)3 勇気(2002年3月14日作成)4 夜明け(2002年3月23日作成)5 流れの中で (2002年3月28日作成)6 光の . . . 本文を読む