✴︎出雲大神宮レポート(京都の中にある出雲神話)その2
本殿(2023年5月24日訪問)✴︎
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元出雲であるかつて「出雲大社」と呼ばれた神社
御影山がご神体とされる。
皆様が知っているあの島根の出雲大社は、かつて「杵築大社(きづきのおおやしろ」と呼ばれていました。
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そして、「出雲大社」の名称で呼ばれていたのは、こちらの京都にあった現在の出雲大神宮だったそうなのです。
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一の鳥居
ええ?なぜ京都の出雲の神社が出雲大社なの?ってなりますよね。
なので調べてみたところ、ざっくりいうと、今の出雲大社(島根県)は、1871年までは「杵築の大社」という名前だった。
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こちらは、1871年(明治4年)に杵築大社から出雲大社と改称したとあります。
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ちなみに出雲大社のこちらの場所から発掘された、大柱の年代は鎌倉時代だと判明しています。
つまり、鎌倉時代には、普通にあの48メートルの高さがあった神社がここにあったわけですよね。
その前の時代からたくさん書物があるんだから、歴史書的な文献などに、出雲大社の高さのことが絶対残っているでしょって思います。
(実際残っていますが)
なのに数年前にこの場所から実物の柱が発掘されるまでは、
はあ?
48メートルって書いてあるけど、無理無理。
ファンタジーだって!
みたいな空気だったらしいです。
だから、今私たちが教科書などに書かれていて知っていることが、すべてほんとうにそうだったとは限らない。
このような名称の変更がかつてあったことなど、わざわざ発表しないですから、大昔からある神社の名前が「出雲大社」と今呼ばれているのなら、大昔からその名前だったと思っても当然でしょう。
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↑こちらは江戸時代まで杵築大社だった。
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↑京都の大神宮が出雲大社と呼ばれていたらしい。
なので今ままで知らなかったけれど、かつて「いずものおおやしろ」と言えば、京都の出雲大社(今は大神宮)だった、というのもあることかもしれないと思いました。
それにしてもやっぱり京都の神社はきらびやかさが違いますね。
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出雲は、そのまんま、手を加えず苔むす社。
むしろ自然に近くて、お社がまるで自然の一部になっている場所が多かった。
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国宝(!!)神魂神社
しかしさすが京都。
優美で煌びやかで、ほんと、さすが京都(本当に褒めています)
建物の綺麗さとか華やかさにマッチするほどの堂々たるパワー。
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京都の神社には、その器(建物の立派さや華やかさ)に見合うだけのパワーが実際にあるんです。
それが大事ですよね。
見掛け倒しかよ!ってなることがない。
むしろ、うわってなります(すごすぎて)
出雲も同じようにうわってなるんだけど、質が真逆。
パワーのすごさは両方一緒だけど、出雲は自然に歴史が加わってパワーになったけれど、京都は自然からち密な計算でパワーを創り出したイメージ。
だけどね、この出雲大神宮は、磐座が多いせいなのか、パワーが出雲のあの自然霊そのもの、山の気そのものという圧倒的パワーに近いものがありました。
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ほら、すごいでしょ。
京都の神様は、山の気そのもの!!という土の匂いがしてくる雰囲気ではないので、ここは、龍などとはまた違う、ザ・山って感じがしました。
こちらの御祭神は
大国主命
その后神である
三穂津姫命
出雲の美保神社の主祭神でもあらせられる女神様ですよね。
神社の由緒によれば、三穂津姫命はこの御蔭山に葬られているとか。
(出雲の女神様なのに?と謎があちこちにあります)
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出雲大神宮の由緒より
『丹波国風土記』によれば、「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に遷す。すなわち今の出雲大社これなり。」と記します。よって当宮に古来より元出雲の信仰があります。
となっています。
「奈良時代のはじめに、大国主一柱のみを、この出雲大神宮から島根の杵築の大社(現在の出雲大社)移したよ」と書いてあります。
また、こちらの出雲大神宮には、元出雲の信仰があるとも。
「元〇〇」と表現されるのは、その〇〇は、もとはここにあったのですよ的な呼び名ですよね。
元伊勢も京都の北側にあるし。
奈良の南側と京都の北側は、出雲の香りがします。
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ただ、どっちが古い論争は決着がついていません。
これは私の個人の意見ですが、もともと出雲(島根)に王朝があり、そこには当然神社があった。
現在の出雲大社で、おそらくはスサノオを祀っていた。
その後、大国主の代に、ヤマト朝廷に出雲大国を譲った。
王国を別の国に譲ったのですから、もともといた王族や貴族、及びそこの住民たち一定数は、出雲以外の場所に出ていったのではないでしょうか。
それが奈良であり、京都(亀岡市)だった。
そこに出雲色の強い神社を作った。
その後時代が落ち着き、京都の出雲大社から、故郷の杵築の社に、一柱を移した。
まあ、真相は誰にも分らないので、想像してみました。
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それでは細かく見ていきましょう。
まず、大八洲(おおやしま)國とありますが。
日本の呼び名のことです。
『 古事記 』では、 本州 ・ 九州 ・ 四国 ・ 淡路 ・ 壱岐 ・ 対馬 ・ 隠岐 ・ 佐渡 などの「八つの島」の総称とされている。
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日本の国祖とは、国之常立神のことで、このお社の後ろにある御蔭山が国之常立神であるとされます。
このあと登った時のレポートはその3に載せます(*^_^*)
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【境内】
夫婦岩
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この赤い紐(帯のように見える)は、縁結びのお守りについている紐です。
こちらの縁結びの御守には赤い糸が付いていて、御守は身につけ、赤い糸を夫婦岩のまわりに結んでおくと、良縁に恵まれるそうです。
大国恵比寿社
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大国様と恵比寿様が仲良く並んでいらっしゃいました(木像)
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真名井の水
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こちらは手水舎
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招霊木(おがたまのき)
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樹齢1500年以上と推定される。
拝殿
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こちらは中門。
この奥に本殿があります。
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奥に見えているのが本殿(国指定重要文化財)
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見てわかる通り快晴で、ほんとうに晴れやかな気持ちのいいエネルギーに満ちていました。
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それでは御朱印と、ご神体である御蔭山に登るための手続きもすませ、いよいよ登ってまいります(*^_^*)
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このタスキを掛けて登るのです~
*このレポートのつづき*
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【出雲大神宮】
御祭神:
大国主神
三穂津姫尊
神体三穂津姫尊
御蔭山(神体山)
神紋:
創建:不詳
例祭日:10月21日
例祭日:10月21日
住所:京都府亀岡市千歳町千歳出雲無番地
アクセス:
アクセス:
JR亀岡駅前北口のりばから京阪京都交通(バス)で「出雲大神宮前」下車
摂社:
上ノ社
祭神:素戔嗚尊、奇稲田姫命
祭神:
大山祇神、猿田毘古神
西鳥居を出た突き当たりに鎮座。黒太夫社は当地の氏子・祖先神を祀ると伝える。そのため、本殿の参拝前に黒太夫社に参拝するのが正しい順番とする。
末社
笑殿社祭神:
事代主命
祭神:
武甕槌命、天児屋根命
稲荷社
祭神:
宇迦之御魂神
崇神天皇社
弁財天社
祭神:
御真木入日子印恵命(崇神天皇)
祭神:
市杵島姫命
宮池に鎮座。
祖霊社
祭神:
祭神:
歴代神職など出雲大神宮縁者
黒太夫社境内に鎮座。
社宝・文化財など:
国指定重要文化財
本殿(建造物)室町時代前期
木造男神坐像 2躯(附 木造男神坐像 1躯)
本殿内陣の三間に神体として祀られている男神像3躯。
京都府登録文化財
(無形民俗文化財)
出雲風流花踊
亀岡市指定文化財
(有形文化財)出雲神社牓示図並びに関係文書(絵画)鎌倉時代の作。
神体山の御影山とその周辺を描いた古絵図。
その他
京都の自然200選 「出雲大神宮」
亀岡の自然100選 「出雲大神宮」
社宝・文化財など:
備考:
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~パワースポットで感じたエネルギーを短編小説にしました~
~北海道の記事と写真担当しました(*^_^*)~
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