先日、縄文のセミナーに出ました。
小学の頃から親しんできた縄文にハマったのは2003年頃。
世界遺産を目指すようになってからセミナーがよく開催されるようになり、チェックしては土日のは出るようにしてはや数年。
縄文はブームになりつつあり、若い女性やスピ系の方が増えてきました。
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岡本太郎さんが上野博物館で芸術的な発見をした火焔型土器のレプリカ
そんな縄文セミナー。
毎年雪まつりに開催されているのですが、今回は、セミナーとトークショーでした。
トークショーのゲストは、縄文zineなるフリーペーパーを発行されている望月さん。
なかなかユニークな方でとても面白かったです。
お話の中で興味深かったのは、ご自分のイベントで物々交換をしているというものでした。
特にルールはなく、自分が適正と思うものを交換するシステムでやっていたそうなのですが、主催側が用意した交換する品の中にかなり高価なインドの真鍮のポットがありました。
すると、そのポットを欲しいと思った方が、自分には差し出すものがないからと、ノートの切れ端に特になんてことない(下手くそな笑原文のまま的な笑)星の王子さま的なものを描き、それと交換して行ったそうです。
価値観だから仕方ないのでしょうが、なんとなく違うだろうという気がしたと。
それを聞いていた進行役の方が物々交換は人間性がでるんですね、とおっしゃったのがいたく心に響きました。
縄文時代はお金はないので物々交換だったと推測されますが、縄文人たちは広く交易をしていたのです。
北海道の黒曜石が全国で見つかったり、九州でしか取れない貝の装飾品が北海道で見つかったり。
青森の山内丸山遺跡には、300人は泊まれる施設の跡が見つかっていて、おそらくここが縄文時代の交易の中心地だったと言われています。
そんな風にそれぞれの特産品を持ち寄っては交換する場で、ポットとノートの切れ端みたいなやり方をしていたら、次第に相手にされなくなっていたことでしょう。
1万年も続いた平和な世界で、それぞれの地域の文化が花開き、それぞれの特産品を交換してさらに発展していた、そんな時代。
今よりテレパシーのような能力も高かったようですから、愛の心で通じ会えていたのかな、と思います。
私もポットとノートの切れ端を交換するようならやりとりじゃなく、お互いに尊重し合って与えあえる、そんな縄文の心で生きていたいと思いました(^^)