✴︎松尾大社レポート(2022年5月20日訪問)✴︎
嵐山駅よりやや南に位置する松尾大社。
お酒造りの神様として有名ですが、京都御所(を模した平安神宮)を守る四神相応の一つで、西の守り白虎でもあります。
この前に私が訪れていた蚕ノ社も松尾大社も、さらにはこの翌日に行く予定の伏見稲荷大社も、秦氏が建てたとされる場所。
神奈備山である松尾山の前に建つ松尾大社本殿
秦氏が祀っていた蚕ノ社の三柱鳥居
「松尾大社は、古代から渡来系氏族の秦氏に奉斎されたことで知られる。
松尾山頂の磐座(御神蹟)で祭祀が行われたといわれるが『秦氏本系帳』では、大宝元年(701年)に勅命によって秦都理(とり)が現在地に社殿を造営し、松尾山の磐座から神霊を同地へ移したのが創建になるという」
(Wikipediaより)
秦氏は、日本に土木や機織りを伝えたとされ、古代の京都の建設に大きく関わっています。嵐山と亀岡を結ぶ保津峡を開削して桂川に堤防を築き、渡月橋上流に大きな堰を設けました、とあります。
西暦200年代(弥生時代)に大陸から渡ってきたわけですから。
もはや、日本の土木とか、様々な開拓をしてくれた存在と言えるのかなと。
そして四神相応で自分たちの居住区を守り、京都の町をどんどん住みやすく変えていき、大きな勢力を誇っていた。
松尾大社は、太秦で勢力を持っていた秦氏とは、別の流れの秦氏が作ったとされます。
太秦の秦氏は、やがて表舞台から消えていきますが、こちらの秦氏と、上加茂神社の加茂氏は、京都の守り(四神相応)のひとつとして、今でも信仰という形で残っています。
境内は、神体の松尾山の麓に位置する。
そう、後ろの山こそが神奈備山。
何度も登場するこの写真(笑)
いつかこの山も登りたいです。古墳がたくさんあるらしいし、調べたら京都一周トレイユならコースの中にあるようです(*^_^*)
(Wikipediaより)
「多くの神像を有することでも知られ、男神像2躯・女神像1躯の計3躯が国の重要文化財に、ほか16躯が京都府指定有形文化財に指定されている」
「多くの神像を有することでも知られ、男神像2躯・女神像1躯の計3躯が国の重要文化財に、ほか16躯が京都府指定有形文化財に指定されている」
仏像ではなく「神」像です。
神様は鏡だったりすることが多く、神様の像は珍しい。これは有料の神像館でみることができるのですが、今回は時間がなくて割愛。
公式サイトの写真で見ましたがすばらしくてゾクゾクしました。
次回また行ってじっくり見てきます(*^_^*)
ではレポートに行きますね。
✴︎14:30✴︎
阪急「松尾大社駅」到着しました。
駅を出た瞬間、目の前に鳥居(平成大鳥居)が見えます。
駅の前にある信号を渡ると、もう松尾大社です。
この鳥居をくぐり、道なりに進んで右に曲がると参道があります。
鳥居の下に何か下がっていますよね?
これ、「脇勧請(わきかんじょう)」と言うのだそうです。
看板に説明が書いてあります(*^_^*)
榊の小枝を束ねたものが垂れ下がっているのですが、鳥居の原始形式を示しているそうです。
榊の束は十二(閏年は十三)あり、月々の農作物の出来ぐあいを占った太鼓の風俗を、そのまま伝えていると書いてあります。
鳥居をくぐると、立派な楼門があります。
この花、「ブラッシノキ」で、オーストラリア原産だそうです。
え??ってなりました(笑)
ほんとうに赤いブラシみたいですね。
「お酒の資料館」
見たいけど、また次回にします。
✴︎14:40✴︎
楼門をくぐります。
「随神」
「随神」
「平安時代、貴族の外出時に護衛のために随従した近衛府の官人。
神社においては、神を守る者として安置される随身姿の像のことを随神という」とあります。
お寺なら、仁王像とかですよね。
随神は、雅な感じがしますね。
楼門をくぐると、川(一の井川)が流れているので橋があります。
正面に見えているのは、拝殿。
横から見た拝殿。
手水舎にいらした亀さん。
手水舎にいらした亀さん。
こちらの神様の使者は亀と鯉なのです。
本殿でお参りします(*^_^*)
葵と菊です。
調べてみたら、松尾大社の神紋は葵だそうです。
加茂氏の神社も蚕ノ社も葵ですよね。
調べたら、葵の神紋のルーツは加茂氏や秦氏と言われているそうです。
葵のこと、今度じっくり調べなくては!
五社巡り用の色紙を購入しました。
専用の色紙は、五社のうちどこでも1000円で購入できます。
すでにひとつ御朱印が押されています。
後は残りの四か所で、それぞれ300円ずつお納めし、御朱印をいただくのです。
そろそろ新しい御朱印帳が必要だったので、白虎(かわいい方)の御朱印帳も購入しました。
毎回いただいているわけではないですから、かれこれ平成19年2月にはじめて御朱印帳を購入してから、3冊目です。
「幸運の撫で亀」と、もうひとつは看板がないのですがおそらく「幸運の双鯉」
コロナの影響のため撫でることができませんでした。
ということで、本殿の左にある、末社にお参りに行こうと歩いていくと、とてもパワーが強い木が。
この木すごい!と写真を撮って近寄ると看板が。
あ、やっぱりそういうご神木だったのね(苦笑)
椋の霊樹
こちらに末社がたくさんあります。
椋の霊樹
こちらに末社がたくさんあります。
細かく書きたいけれど長くなるので、また色々調べて掲載するときにレポートします。
伊勢神宮遥拝所が!
伊勢神宮に向かってお祈りをしました。
伊勢神宮に向かってお祈りをしました。
ありがたいです。
ということで、次は本殿の右側にある、お庭などを見に行きます。
「神使の庭 亀と鯉」
大神様が太古、山城丹波の国を拓くため保津川を遡られる時、急流は鯉、緩やかな流れは亀の背に乗って進まれたと伝えられ、以来亀と鯉は神のお使いとして崇められております。(公式サイトより)
本殿から繋がる通路の下を通ります。
「神像館」と「松風苑」の入口になっていますが、こちらは時間がないので次回ということで。
無料でも見学できるお庭に、名水と謳われる「亀の井」があります。
亀の井戸では、「よみがえりの水」とも呼ばれる霊泉が出ています。
よ、よみがえり?
お酒の仕込みに使うと、酒が腐らなくなるといわれ、酒造りの方がお水をもらいに来るそうです。
お水飲んだら、気持ちしょっぱい。
海?(そんなバカな)
「その昔、首に3つの星、背に7つの星をもつ、緑と金色の毛を尾にもつ不思議な亀が現れた」とネットにあり。
色々知りたいことがたくさん、宿題が溜まっていく(笑)
右側が
四大神社(しのおおかみのやしろ)
祭神:
春若年神、夏高津日神、秋比売神、冬年神
左側は
三宮社(さんのみやしゃ)
祭神:玉依姫命
四季の全ての神さをお祭りしているのですね。
亀の井の奥にあるのが、「霊亀の滝」
もう、ここ、清らかでなのにパワフルな気がすごいのです。
多分磐座というか山に神様が降りたパワーが含まれているためなのか。
何よりお水の神様のエネルギーを感じます。
祀られている女神様は水というより、海の神様なんだけど。
お水がすごく清らかです。
天狗さんの岩だとのこと。
鳥居からお庭を振り返る。
さてそろそろ帰らなくては。
次は月読神社に行こうか、それともと迷っていました。
蓬莱の庭もまた後日。
まあ、お団子屋さんがある時点でね。
寄っちゃいますよね。
花より団子。神社より団子(え?)
みたらし団子、おいしいいいい
また来ると約束して、次なる地へ向かいます(*^_^*)
【松尾大社】
御祭神:
大山咋神
中津島姫神
創建:701年
例祭日:
住所:
京都市西京区嵐山宮町3
アクセス:
阪急嵐山線「松尾大社」から徒歩2分
その他:
摂社
月読神社(月讀神社)
京都市西京区松室山添町
祭神:月読尊
境内社
御船社、聖徳太子社
櫟谷宗像神社
祭神:奥津島姫命(櫟谷)、市杵島姫命(宗像)
北末社
三宮社(さんのみやしゃ)
祭神:玉依姫命。松尾七社の一社
四大神社(しのおおかみのやしろ)
祭神:春若年神、夏高津日神、秋比売神、
冬年神。
松尾七社の一社
滝御前(たきごぜん)
祭神:罔象女神。
南末社
衣手社(ころもでしゃ)
祭神:羽山戸神。松尾七社の一社
一挙社(いっきょしゃ)
祭神:一挙神。室町時代にはすでに鎮座する
金刀比羅社(ことひらしゃ)
祭神:大物主神。
祖霊社(それいしゃ) - 松尾社ゆかりの功績者を祀る
境外社・御旅所
三宮神社(川勝寺三宮神社)
鎮座地:京都市右京区西京極北裏町
重要文化財(国指定)
木造神像 3躯(男神坐像2・女神坐像
社宝・文化財など:
御神蹟
大社背後の松尾山は、古くから神奈備として信仰された山とされる
その山頂付近は『秦氏本系帳』に祭神が降臨したと見える「松埼日尾/日埼岑」にあたるといわれ、かつては大杉谷に残る「御神蹟(ごしんせき)」と称される巨石を磐座として祭祀が行われたと伝える
松風苑
境内には「松風苑(しょうふうえん)」として、1975年(昭和50年)に完成した庭園が広がる。
亀の井
松尾山からの湧水の泉がある。
この亀の井の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰って混ぜるという風習が現在も残っている。
神社文書によれば、松尾神は大堰川を遡り丹波地方を開拓するにあたって急流では鯉に、緩流では亀に乗ったといい、この伝承により鯉と亀が神使とされたとされる。
備考:
~パワースポットの見つけ方や自分にあっているかどうかの見分け方などをレクチャー~
~このブログのパワースポットに関する記事のメニュー~
~パワースポットで感じたエネルギーを短編小説にしました~
~北海道の記事と写真担当しました(*^_^*)~
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