Je vis ma vie 〜ありがとうの気持ちがあふれる社会へ〜

マーケティングの本質は「ありがとうの気持ち」の探求だと考えます。こちらで社会にありがとうの種をまく活動や想いを綴ります。

モンテッソーリ教育 実践理論(前編)

2017-08-03 | モンテッソーリ教育
おはようございます。
こども哲学ファシリテーター桑原です。

昨日から、モンテッソーリ教育講座
が始まりました。
その講座録をまとめていこうと思います。

今回は、初日の歴史と実践理論(前編)です。

モンテッソーリ教育は
イタリアの女性医師マリア・モンテッソーリが
今から110年ほど前に開設した
「子どもの家」で始まりました。



医師であったマリア・モンテッソーリは
子どもを見る目に「科学」を導入し
客観的、論理的に子どもを観察し
子どもから学ぶ姿勢を重視したといいます。

その観察から分かったことは、
子どもには自己教育力があるということ。
子どもは、自ら発達を遂げるために生まれてくる
という発見をしたのです。


時代は産業革命期のローマ
当時の教育の格差は著しく、
半数以上の人が読み書きできない状況でした。

そこで、すべての子どもを視野に入れた
新しい教育を目指して
ローマ貧民街の
恵まれない子どもたちを対象に開設されたのが
「子どもの家」です。



マリア・モンテッソーリの発達観
「子どもがある能力を身につけるために
 外界のあるものに特に敏感になって
 主体的に働きかける
 ある一定の時期が存在する。」


これは、子どもには
課された「発達」という課題を遂げるために
周囲の環境(人の動きやことばなど)に反応し
自ら習得しようとする
吸収力著しい時期(敏感期)が存在する。
ということです。


その発達は6歳刻みで4段階あります。

第1段階 0〜6歳・・・幼年期
第2段階 6〜12歳・・・児童期
第3段階 12〜18歳・・・思春期
第4段階 18〜24歳・・・青年期

この後も衰えることも含めて発達は続きますが、
24歳になると趣味・嗜好も安定化するため
4段階をひとつの区切りとして考えられている訳です。


発達は連続するもので、
ぶつ切りにはできません。
連続の出発点である幼年期は、
家でいうところの基礎部分・・・

変化も大きく不安定な時期でもあるので
この時期を大切に育むことが重要になるのです。



この第1段階は
さらに2つに分けることができます。
前期 0〜3歳
・・・吸収する精神(無意識)
後期 3〜6歳
・・・意識の芽生え(吸収したことを整理する)

3歳できっちり分かれるというのではなく
無意識的に吸収することが主体の特殊な状態から
徐々に意識が芽生えていく過渡期が3歳頃
ということです。


子どもたちは、周りの環境と主体的に関わり
環境を吸収して成長を遂げます。



長くなってきたので、前半はここまでにします。
続きは明日・・・