Je vis ma vie 〜ありがとうの気持ちがあふれる社会へ〜

マーケティングの本質は「ありがとうの気持ち」の探求だと考えます。こちらで社会にありがとうの種をまく活動や想いを綴ります。

イエを出て家に帰る

2017-08-21 | コ・マザリング
おはようございます。桑原です。

チャイルド・ファミリー・コンサルタントの
ベーシック講座 課題図書として
「父親の力 母親の力 イエを出て家に帰る」
を読みました。


色々と考えさせられたので
頭のなかの整理として残します。



日本人は、古来より血のつながりを重視し、
血族としての家族の反映を
自身の反映と結びつける考え方
を持っていました。

だから、個人よりも
イエ単位でものごとを判断してきたと考えると
それによって生じたひずみが
個人の自由を阻害してきた
という見方もできます。

この本の中では、
現代はその反動もあって、
欧米のような個人主義の表層的な部分だけ
を取り入れようとしているのではないか
という視点で語られていました。



この、表層的な個人主義の問題は
「責任」が不在になりがち
というところにあると感じました。

個人主義の歴史が浅い日本人の多くが
お金さえ払えば何でも思い通りになると思い込み
無責任に好き勝手にすることを
個人主義・自由
とはき違えているのかもしれないというのです。



「誰かがマニュアルを作ってくれるから
その通りにやればよい」
という幻想を抱いているのが
現代なのかもしれないと思いました。

でも、家族はそれぞれ別々で
マニュアルでは絶対に思い通りにならない

そこに現代家族の問題があるのかもしれません。



唯一無二の神を崇拝する
欧米の宗教思想の下に生まれた個人主義と、
日本の個人主義では趣が異なるはず
という視点がしっくりきたのですが、
それなら
日本人らしくアレンジする必要があります。



日本人は「八百万神」
というように独特な宗教観をもっており、
どんな信仰の神であっても寛容に受け入れる
よい意味での曖昧さがあります。

この思想は、
未だに日本人に受け継がれているもの
だと思います。



そう考えると、
血縁などにとらわれない家族の形として
未来を担う子どもたちを育む「チーム」も
新しい家族の形になるのかもしれません。

自分自身の
日本人としてのアイデンティティも意識して
活動したいと思います。