おはようございます。
こども哲学ファシリテーター桑原です。
モンテッソーリ教育5分野の土台となる、
「日常生活の練習」
についてまとめます。
「日常生活の練習」は、
意識して洗練した動きを身につけること
を目的としており、
運動の教育と位置づけられています。
初めて聞いたときは
日常生活が運動の教育??
と驚きました。
でも、こういうことです。
生まれたばかりの赤ちゃんは
自分の身体を自由に動かすことができません。
周りの刺激に反応して
触れたり、つかんだり、引っ張ったり・・・
感覚を通して動きながら学びます。
運動の敏感期にある子どもたちは
「どう動けばよいのか」に興味があるので
大人を真似ることを楽しむ時期でもあります。
それを日常に上手に取り入れて行うのが
日常生活の練習なのです。
日常生活の練習には5つの分野があります。
基本運動
主に1語の動詞の終止形に相当する動作です。
ひとつひとつの動きを孤立させて抽出し
その動きの獲得を主眼とします。
この基本運動で獲得された動きが
複雑に入り交じって
その他の分野に繋がっていきます。
自己への配慮
衣服の着脱、身だしなみ、衛生等
自分自身のために行う作業です。
基本的生活習慣を身につけることができます。
環境への配慮
人間以外の生物および無生物を対象とします。
生物のお世話や
環境を美しく整備する活動や作業をいいます。
社交的なふるまい
社会生活を行うための
社会的マナーやルール等の習得
を目的とした分野です。
対人関係がポイントとなります
運動の調整
この分野は、
他の4分野とは多少趣が異なります。
ここで行われるのは、
線上歩行と静粛練習です。
ここでは、動きそのものはもちろん
その動きを調整しコントロールする
意志の力を育てることを目的としています。
内面の自分をコントロールする強さ
が養われます。
これら活動内容のことを、
モンテッソーリ教育では
「お仕事」と呼んでいます。
お仕事に取り組む流れはこうです。
① 作業の準備
↓
② 模範提示(大人⇒子ども)
↓
③ 子どもの意志で活動
↓
④ 片付け
この中でも特に大切なのが
「模範提示」です。
お仕事の内容について
子どもたちが分かるように伝えるために
ひとつひとつの動きを分解してシンプル化する
分析行動が重要になります。
それそれの子どもたちの
興味の中心はどこにあるのか?
大人の観察力が問われるところです。
活動の誤りが訂正できるように
何をすべきかを分かりやすく表現する必要があります。
ことばは最小限に抑えた方が
動きに集中してもらえます。
課題に集中できるように
余分なものはできるだけ排除します。
また、難しい部分を取り出すことで
集中力が高まります。
こういった模範となる提示ができて初めて
「やってみる?」
と子どもの意志を尊重するところに
モンテッソーリ教育らしさ
があるように感じました。
お仕事にマニュアルはありません。
子どもたちをよく観察して、
それぞれに合ったお仕事を考案し、
提供することが
モンテッソーリ教育の教師に求められています。
今、私自身が向き合っている
こども哲学の場づくりにも
通ずるものがあると感じました。
まずは、ベースとなるやり方を
しっかり身に付ける必要があります。
明日はお仕事の具体例を
いくつかご紹介したいと思います。
こども哲学ファシリテーター桑原です。
モンテッソーリ教育5分野の土台となる、
「日常生活の練習」
についてまとめます。
「日常生活の練習」は、
意識して洗練した動きを身につけること
を目的としており、
運動の教育と位置づけられています。
初めて聞いたときは
日常生活が運動の教育??
と驚きました。
でも、こういうことです。
生まれたばかりの赤ちゃんは
自分の身体を自由に動かすことができません。
周りの刺激に反応して
触れたり、つかんだり、引っ張ったり・・・
感覚を通して動きながら学びます。
運動の敏感期にある子どもたちは
「どう動けばよいのか」に興味があるので
大人を真似ることを楽しむ時期でもあります。
それを日常に上手に取り入れて行うのが
日常生活の練習なのです。
日常生活の練習には5つの分野があります。
基本運動
主に1語の動詞の終止形に相当する動作です。
ひとつひとつの動きを孤立させて抽出し
その動きの獲得を主眼とします。
この基本運動で獲得された動きが
複雑に入り交じって
その他の分野に繋がっていきます。
自己への配慮
衣服の着脱、身だしなみ、衛生等
自分自身のために行う作業です。
基本的生活習慣を身につけることができます。
環境への配慮
人間以外の生物および無生物を対象とします。
生物のお世話や
環境を美しく整備する活動や作業をいいます。
社交的なふるまい
社会生活を行うための
社会的マナーやルール等の習得
を目的とした分野です。
対人関係がポイントとなります
運動の調整
この分野は、
他の4分野とは多少趣が異なります。
ここで行われるのは、
線上歩行と静粛練習です。
ここでは、動きそのものはもちろん
その動きを調整しコントロールする
意志の力を育てることを目的としています。
内面の自分をコントロールする強さ
が養われます。
これら活動内容のことを、
モンテッソーリ教育では
「お仕事」と呼んでいます。
お仕事に取り組む流れはこうです。
① 作業の準備
↓
② 模範提示(大人⇒子ども)
↓
③ 子どもの意志で活動
↓
④ 片付け
この中でも特に大切なのが
「模範提示」です。
お仕事の内容について
子どもたちが分かるように伝えるために
ひとつひとつの動きを分解してシンプル化する
分析行動が重要になります。
それそれの子どもたちの
興味の中心はどこにあるのか?
大人の観察力が問われるところです。
活動の誤りが訂正できるように
何をすべきかを分かりやすく表現する必要があります。
ことばは最小限に抑えた方が
動きに集中してもらえます。
課題に集中できるように
余分なものはできるだけ排除します。
また、難しい部分を取り出すことで
集中力が高まります。
こういった模範となる提示ができて初めて
「やってみる?」
と子どもの意志を尊重するところに
モンテッソーリ教育らしさ
があるように感じました。
お仕事にマニュアルはありません。
子どもたちをよく観察して、
それぞれに合ったお仕事を考案し、
提供することが
モンテッソーリ教育の教師に求められています。
今、私自身が向き合っている
こども哲学の場づくりにも
通ずるものがあると感じました。
まずは、ベースとなるやり方を
しっかり身に付ける必要があります。
明日はお仕事の具体例を
いくつかご紹介したいと思います。