
好きな本は、繰り返し読みたくなります。
北村薫さんの「時と人のシリーズ」も、その一つです。
17歳の主人公が時を超え42歳の自分にスリップする「スキップ」。
孤立した繰り返す時間の中に取り残される「ターン」(映画化されました)。
ゆっくりと命を引き継いでいく「リセット」
![]() | スキップ新潮社このアイテムの詳細を見る |
![]() | ターン新潮社このアイテムの詳細を見る |
![]() | リセット新潮社このアイテムの詳細を見る |
いずれの作品も切なく、美しいです。
私が一番好きなのは「リセット」

「初めのころの物語の時間のあまりの緩やかさが辛かった。後半は面白かったけど」
と友人は言いましたが、私は逆に、前半のじっくりと語る時間が心地よかったです。
何処が好きかを語ると、ネタバレになってしまうのが辛い。

作者の北村薫さん。言葉の選び方がものすごくピンポイントで私の好みです。
作品自体は多い方ではないと思います。作中の少女たちが、とても生き生きしていて、
作者が男性だと聞いて、ひっくり返りそうになるくらい
びっくり

そのくらい、登場する少女たちに、男性が書くときに特有の違和感がないです。
誰か、北村さん読んだ人いないかなあ。
語り合いたいです。
