
秋の散歩道



朝霧という名演出家は現れなかった
代わりに太陽と飛行機雲が演出を加えてくれた。
「れいほく(嶺北)」と呼ばれる高知県北部の中山間地域は、
山が高く、谷が深い。
斜面にへばりつくかのように、小さな田んぼが点在している。
大豊町八畝には、田んぼの真ん中に氏神様が鎮座する棚田がある。
早朝から家の周りをお散歩
田んぼの畔には小さな花
黄色、白色、紫色。
レンゲぐらいは名前がわかるけど・・・
風にゆられて、ゆらゆらそよそよ
竹林のそばには、たくさんのタケノコ
紅葉樹の森では、
もみじの可憐な花
いつものように
春は訪れ
命は芽吹く
明けない夜はない
止まぬ雨はない
桜と花桃の町、仁淀川町。
清流仁淀川沿いの急峻な斜面に小さな集落が点在する仁淀川町。
お茶の産地沢渡からさらに奥にある道芝集落は、知る人ぞ知る花桃の見所です。
赤と白が色鮮やかな集落にある花桃は、すべて一人のおばあちゃんが植えました。
お茶畑だったところを、一人で開墾して花桃を植え始めたのが、84歳のとき。
それから10年。94歳になる今年は、400本まで花桃が増えました。
いまも大変お元気で、この急な斜面を杖もつかわず、歩いて登り、ゼンマイの収穫に大忙しでした。
この集落から仁淀川を挟んで北側には、標高1500メートルの尾根がつらなります。
せっかくなので、足を伸ばしてみるとそこには、春だというのに信じられない光景が・・・。
撮影したのは、真冬の早朝ではありません。
里では花桃が満開となっている4月5日です。
しかも最も気温が高い午後1時半ごろ。
標高1541メートルの中津明神山の山頂には、
北からの強風で、枝には、霧氷が残っていました。
体感温度も非常に寒く、春の装いでは、外に出ていられるのも数分ほどでした。
もっと早い時間にくれば、すばらしい霧氷に出会えることでしょう。
霧氷の眼下に広がる尾根筋には、天空の林道が走り、その奥には、石鎚山がそびえていました。
まるで、蜷川美花!
っていうと、蜷川美花さんに怒られるかもしれないけど、
ものすごい破壊力のデコレーション軽四を発見。
飾り付けしてたおじさんによると、
近くの養護学校の子どもたちを楽しませるために始めたとのこと。
飾り付けに意味があるんですかと聴いたら、
「星の王子さま」の本を取り出して説明してくれます。
頂上のお人形さんは神様だそうです…
人のすごく良さそうな方だったので、
ぜひ見かけたら話しかけてみてください。
すごく喜んでくれますよ!
毎週土曜に出てるとのことですが、
温泉旅行に行く時は出ないそうです。
場所は土佐市の某所です。
今日も氷点下
日が当たる前
凛とした寒さが雑草の色温度で伝わってくる
朝日があたる
雑草に光明が差し、色温度が一変する
自宅前の耕作放棄地は被写体の宝庫
撮影が終わったあとiPhoneをみると、
本日午前9時55分
友人が永眠したとの投稿が
目に飛び込んできた
治ることのない病を告げられてから
彼女は、たくさんの友人に
「命とはなにか」
「生きるとはなにか」
を問い続けていた。
最後まで献身的な看病をした
お連れ合いさまとの「愛の日々」
に何度、目頭を熱くしたことか・・・
撮影先から離れたあと
芸西村の海岸に座り込み、
しばし彼女に思いをはせた
押し寄せる波 光の粒
目の前の黒い石のひとつひとつに
命が宿っては消え、そしてまた宿る
光は永遠に輝いていた
ありがとう。
お疲れ様でした。
2020フォトカレンダー
touch of life
ようやく完成しました。
ご予約いただいた方、お待たせいたしました。順次発送いたします。
写真13枚からなるA4サイズのフルカラーカレンダー。
全カット高知県内で撮影しました。
毎日見ても見飽きない、一服の清涼剤として、
リビングや寝室、玄関、カフェなど、
様々な場所に似合います。
BASEで販売しておりますので、ぜひご購入ください。
https://gsfr3.app.goo.gl/KAVcCu
代金:1800円+送料200円となります。
地元の子どもたちに喜んでもらいたい。
それが、芋けんぴで有名な水車亭の先代が、
2011年に、敷地内でイルミネーションを始めた動機でした。
2019年。令和元年。
今年のテーマは、
「令和の輝き」
徐々に増えたLED電球の数は、最初の年の10倍以上にあたる31万球まで増えました。
高知県高岡郡四万十町には、ネオンも高層ビルも深夜営業もないけれど、
水車亭のイルミネーションがあります。
〜1月13日まで
午後5時半〜21時
〒786-0007 高知県高岡郡四万十町古市町9-30
TEL.0880-22-3456
我が家の氏神様は、家から100メートルほどの山裾にある小さな神社。
23日は秋のお祭りがありました。
神様を迎えるにあたり、境内や参道を、みんなで清掃です。
しめ縄をかざり、掃き清めます。
僕のも、高齢化が進んでいます。
平均年齢、いったいどのくらいになるのだろう。
今日集まっていたのは、80代や70代、60代が中心でしたが、
僕を含めた労働年齢もちらほらいました。
何年かぶりに担ぎ出したお神輿。
参道の先にある御旅所までみんなで担ぎます。
いつまで続けられるのだろう。
もちろん僕たち世代が、受け継いでいかなければならないという責務は感じていますが、
あと10年後、にはいったい何世帯残っていて、何人になっているのだろう。