まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「蝉」 (# 68)

2011-09-05 21:43:10 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。
皆さま、お元気ですか。

9月になりましたねぇ。
あ、いや、そのネタは先週やったよ、と言われそうですが。

でも、先週の9月1日はまだ、
8月終わっちゃったヨ?マジで!?
みたいな気分だったんですよ。

で、今日くらいになって改めて、
ああ、9月になったんだなー、って気がじわじわしています。
皆さまはいかがですか?

昼にはまだ蝉も鳴いてますけど、
朝晩はもう、秋の虫の声の合唱ですよね。

これももうじき蝉の声は絶え、
秋虫の声のみになり、そうして、秋が深まっていくんでしょうね。

そう、虫の声が綺麗です。
夏の王者だった蝉が表舞台から去るのはもうすぐです。
変わっていきます。
流れていきます。

そんな流れを、
毎日毎日の生活でついつい固まりそうな貴方に。
また、そうでない方にも。
お届けします。


2010年8月30日ついったー投稿 <変更>「蝉」

道に転がる蝉の死骸 
夏中 街に君臨してきた蝉も 
今はただのゴミに 
その道の上を人が行き交う 
向こうを歩くおじさんも 
こちらに向かうお嬢さんも 
死ねば一つの世界が終わったように 
皆が大騒ぎするだろう

どんな人も誰かが付いている 
僕らはゴミじゃない 
ゴミなんかじゃないんだ

だけど一匹の蝉と僕らとは 
何がどれだけ違うと言うんだ 
蝉高らかに歌う地上に 
散らばる人の死体死体死体 
その代わりに 蝉の死骸転がる 
平和な夏の午後 
その傍に 物言わぬ夏草が 
ひっそりと生い茂っていた



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コメント (4)
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