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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その34

2014-06-26 22:06:17 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
ホント、無駄話止めなきゃ・・・。

あの、でもね。

今回のワールドカップ敗退後の記事で嬉しいのは、
あまり感情的な戦犯探しがないことです。

見た感じ、きちんとした分析ばかりだし、選手のことを取り上げるにしても、
感情的に責めるでもなく、かといって気持ち悪い持ち上げもないように見えます。

まかろんはあまりスポーツに興味はないけど、死ぬまでに
「日本!決勝進出です!」とか聞いてみたいな、と思います。

皆さまにも、勇気が宿りますように。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その34

  それは本当に 綺麗な木だった
  庭の周りの木ほど 大きくはなく
  すんなりした枝には いきいき緑の葉
  その間に さくらんぼのような赤い実が
  シャンデリアのように たっぷり輝いていた

<つづき>

綺麗だねー とさやかさんは歓声を上げた
お一つどうぞ とカエルは言った
ここの方も よくつまむんです
旦那方のためにと 大方残してくれますが
カエルは ふんわり遠くを見て言った

そうなんだ とさやかさんは言った
そう聞くと ただ昨日今日来て
片づけるだけの自分が つまんでいいか
気が引けたけど カエルが嬉しそうに見てるので
赤い真珠玉のようなその実を 一つ口にした

爽やかな甘みが ぷちゅっと口に広がった
美味しいね! さやかさんは思わず声上げた
カエルはますます 嬉しそうにした
いい所だねーここ さやかさんは言った
強くなってきた日ざしが 庭に射しこんでいた

頭上の赤い実が きらきらと輝いた
水をたっぷり吸った草木が 緑の香りを上げ
バラやラベンダーや 知らない花の
甘やかな また優しい香りを織りまぜていた
ハチがブゥーン・・と ゆるやかに通り過ぎた

仕事しなきゃ とさやかさんは言った
今日中に めどつけなきゃね
ああはい とカエルは言った
あの・・さっきみたいなムシ見かけたら
お願いします とカエルは頭を下げた

さやかさんは 曖昧に笑ってその場を離れた
できたら見かけたくないなと
しおれた花を また切りながら思った
やっつけるって 殺すってことでしょ
どうか見かけないで すみますように!


<つづく>



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※修正のご報告:2016年1月9日
強くなってきた日ざしが 庭に差しこんでいた → ~ 庭に射しこんでいた
コメント (2)
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その33

2014-06-26 21:51:59 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
ども。

詩と関係ない話なんですけど、あのー、W杯でね。

本田選手が「この4年間は間違っていた」と言い、また
日本チームの欠点などを分析する記事とか多く出るようになって、
ほっとしてます。

今までの煽りっぷりは、なんか冷や冷やするものを感じてまして。
ついったーでも、太平洋戦争(結果:負けた)時の世論操作と似てないか、という書込みをいくつか見かけました。

でも、こういう冷静な分析記事が出るというのは、とても心強いことですね。

自分の至らない所を正視するのはすごく、すごく難しいし、
ましてや自分一人納得するでなく、チームや団体全体を変えていく、って
とても難しいことだと思うけど。

日本サッカー、頑張って。

とりあえず、詩の続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その33

  どうしたのカエル君
  さやかさんは 声をかけた
  カエルは はっと振り返った
  虫はそのすきに ボトッと下に落ちた
  捕まえて! とカエルは叫んだ

<つづき>

さやかさんは 慌てて根元を探した
虫は草にまぎれて 消えてしまってた
カエルが木から ため息をついた
あの・・ごめんね さやかさんは言った
いえいいです とカエルは返した

どうせ僕だけじゃ 駄目でしたから
と言うカエルは 憂鬱そうだった
あの虫何なの? とさやかさんは聞いた
分かりません とカエルは答えた
最近急に現れて あちこち木をかじるんです

あらら とさやかさんは言った
あのムシだけじゃないんですよねぇ
と カエルは首をかしげて言った
僕はここに住んで三年ほどですが
こんなにムシを見たのは 初めてです

なんでだろ とさやかさんも首をかしげた
分かりませんがとにかく と
カエルは 幹の上で居住まいを正した
あのムシを見たら やっつけて頂けませんか
あのムシだけは 硬くて強くて難しいんです

やっつけてって・・ と
さやかさんは 眉をひそめた
お願いします とカエルは懸命に言った
今もアイツは この木をかじろうとしてて
とカエルは 貼りついた木を見上げた

それは本当に 綺麗な木だった
庭の周りの木ほど 大きくはなく
すんなりした枝には いきいき緑の葉
その間に さくらんぼのような赤い実が
シャンデリアのように たっぷり輝いていた


<つづく>



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コメント (4)
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