新作 ～ 「妖精の結婚式」 その２５

ども、日曜ですね。

・・・皆さまが、本当の自分に出会えてますように。

昨日、２ｃｈの類を見てたら、
「自分は人生の意味はこう思う！」というスレに、
そんな無駄考えてる暇に仕事して金持ちになって美人でも捕まえろよ、
なんて反論がありましてね。

確かに「人生の意味とは」というのは「逃げ」から来てる場合も多いのですが。

皆さまは、どうお考えですか。


続きでーす。


2014年6月10日～ブログ直接投稿　「妖精の結婚式」　その２５

　　ええ　とカエルは答えた
　　そうそう　晴れた日にはあの花には
　　近寄らない方が良いですよ
　　ハチたちが　大急ぎで働いてくれるので
　　気が立ってますからね

＜つづき＞

うん分かった　と
さやかさんが　言うのを尻目に
そうだ　とカエルは急にそわそわした
ハチたちが来ない内に　ムシを
片づけとかなきゃ　失礼します

カエルは　ぴょんと雨の中
飛び出していった
あー私も　濡れても平気だったらなぁ
と　さやかさんは軒下から
雨を　恨めしく眺めた

ペットボトルの水を　飲む
汗をハンカチで　ふいて
よしと　も一度レインウェアを着こむ
とにかくやるだけ　やってみよう
ホウキを手にして　軒下を出た

さっき終えた辺りに　来てみると
どうしたことだ
花びらが　散らばっている
雨でもうこんなに　散らかるの？
さやかさんは　ため息をついた

ぽとんと　花びらが飛んできた
がさがさという　音がする
ん？と思って　音の方を見ると
カエルが　しおれた花をちぎってた
ちぎった花を　カエルはまたぽいと投げた

ちょっと　何やってんの
さやかさんは　声を上げた
カエルは　ぱっと顔を上げた
花の手入れです　どうですか
カエルは　花の上で胸を張った


＜つづく＞



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