まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その97

2014-07-24 21:22:08 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その97

  青花さまに 伺うてきたらどうじゃ
  ん? と石護リは小柄なアオガエルの
  肩に手をかけ 目を覗きこんだ
  雨呼ビは 目をまたたかせた
  そう・・そうですね

<つづき>

雨呼ビは 小道を駆けだした
・・そうですね 行ってきます!
そしてあっと言う間に 暗がりに消えた
さやかさんは あっけにとられて
小道に 座り込んでいた

すまんのぉ お嬢さん
と石護リが さやかさんを見上げた
妙なことになってしもうて・・
あやつも あれで必死なのじゃよ
と石護リは なだめるようにゆったり言った

わしも昔 参加したから知っとるが・・
ただでさえ 気まぐれな旦那衆が
寄り集まって 年に一度の祭となったら・・
石護リは 息を吐いた
それでもわしらは 褒美を頂かにゃならん

さやかさんは 集まったカエルたちを見た
みな 少し緊張したように見えた
まあ あんたさんは気にせんでええ
と石護リは 急に明るく言った
青花さまが うんとは言われんじゃろ

サヤカさん! と声がした
雨呼ビが 小道を飛び跳ねてきた
青花さまが 貴女とお話したいと!
来てください すぐ!
雨呼ビは 息をはずませた

さやかさんは 石護リを見た
石護リは 小さくうなって肩をすくめた
まあ・・青花さまが悪いようにせん
気を楽にの お嬢さん
さやかさんは カエルたちを見回した


<つづく>



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