まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その98

2014-07-24 21:34:05 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その98

  さやかさんは 石護リを見た
  石護リは 小さくうなって肩をすくめた
  まあ・・青花さまが悪いようにせん
  気を楽にの お嬢さん
  さやかさんは カエルたちを見回した

<つづき>

他のカエルたちは 無表情に座り込み
さやかさんを どう思ってるか
よく分からなかった
サヤカさん! と雨呼ビが呼んだ
石護リは うなずいてみせた

行ってやってくれ お嬢さん
と石護リは 言った
あいつも それで気が済むじゃろ
その後のことは 気にせんでええ
石護リはじっと さやかさんを見上げた

分かった とさやかさんは立ち上がった
行ってみるね ありがとう
石護リは のっしりうなずいた
さやかさんは 雨呼ビを手に乗せた
青花さんは どちらに?

あちらです・・池のところに
と雨呼ビは 答えた
あー 池のところね
さやかさんは 苦笑した
今度こそ 気をつけなきゃね・・

闇に溶けた緑の空気が さわさわ動いた
歩くさやかさんを 後押しするようにも
押しとどめてるようにも 思えた
さやかさんは慎重に 池の前から呼んだ
青花さま・・・?

蒼い妖精は 池の向こうの葉影にいた
他の草木に比べて そこは一層暗かった
弱々しくまとった光の中で 妖精は微笑んだ
話は 雨呼ビから聞きました・・
明日の式に 参加できるかどうかと


<つづく>



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