続きでーす。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その77
思い出せる辺りを 声かけて回る
小道をそろそろと 歩いていると
わたしを 呼びましたか・・・
と声が 聴こえた
庭の端の暗がりに 蒼い妖精が浮かんでた
<つづき>
よく見ると妖精は 奥の茂みに座っていた
だけど 他の草木と違って光が薄い
光に慣れた目には 黒い塊のようだった
青花さま とさやかさんは歩を踏み出した
あっ・・ と妖精は声を上げた
じゃぼん!
さやかさんはまた 足を池に踏み入れてた
よろけたところを 枝をつかんでこらえる
痛イ とつかんだ木が言った
ごめん! とさやかさんは慌てて言った
気を落ち着けて 池から上がる
パンプスとストッキングが
じゃりじゃり濡れて 気持ち悪かった
明日会社あるのに!と 心の中でわめいた
ごめんなさい・・ と妖精がか細く言った
イーエ オ気遣イナク
と さやかさんは言った
ここ 柵置くべきじゃないですか
立ち入り禁止って
ごめんなさい と妖精はまた言った
さやかさんは ため息をついた
あの・・ と言いかけ
お加減いかがですか と思わず
言葉が 口をついて出た
妖精は色がくすんで 弱々しく見えた
大丈夫よ と妖精は微笑んだ
夏至はもうすぐだもの
皆さんを たくさんもてなさなきゃね・・
そのことですけど とさやかさんは言って
あの・・これを と梅酒を差し出した
<つづく>
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2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その77
思い出せる辺りを 声かけて回る
小道をそろそろと 歩いていると
わたしを 呼びましたか・・・
と声が 聴こえた
庭の端の暗がりに 蒼い妖精が浮かんでた
<つづき>
よく見ると妖精は 奥の茂みに座っていた
だけど 他の草木と違って光が薄い
光に慣れた目には 黒い塊のようだった
青花さま とさやかさんは歩を踏み出した
あっ・・ と妖精は声を上げた
じゃぼん!
さやかさんはまた 足を池に踏み入れてた
よろけたところを 枝をつかんでこらえる
痛イ とつかんだ木が言った
ごめん! とさやかさんは慌てて言った
気を落ち着けて 池から上がる
パンプスとストッキングが
じゃりじゃり濡れて 気持ち悪かった
明日会社あるのに!と 心の中でわめいた
ごめんなさい・・ と妖精がか細く言った
イーエ オ気遣イナク
と さやかさんは言った
ここ 柵置くべきじゃないですか
立ち入り禁止って
ごめんなさい と妖精はまた言った
さやかさんは ため息をついた
あの・・ と言いかけ
お加減いかがですか と思わず
言葉が 口をついて出た
妖精は色がくすんで 弱々しく見えた
大丈夫よ と妖精は微笑んだ
夏至はもうすぐだもの
皆さんを たくさんもてなさなきゃね・・
そのことですけど とさやかさんは言って
あの・・これを と梅酒を差し出した
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