こういう相談を受けました。
ある男性が来て、妻が倒れて長く経つと。
とても病状が重いので、心配だと言われるわけです。
そこで見てみました。
さあ、どうでしょうか?
盤は下の図を使ってください。
さて、
いつものように年盤から見てみましょう。
本命星=八白土星は坎宮に入っており、
病気、色難、経済的困難等を表す宮ですから、
なかば当然と見ていいでしょう。
あぁ、病気なんだなと納得ですよね。
そこで、
次に各論というべき四段掛けに入っていきましょう。
一番掛け、乾宮に座して一白水星掛かり。(大凶)。
これは「水天需」の卦ですから、
隠忍自重とか待機とかの意味を表す卦です。
時を待つ、“鋭気を養って時機を待て!”という意味です。
また、乾は頭部を表しますから、
一白水星が入ると、曖昧、睡眠、意識不明。
先祖の部屋と読むなら人なら堕胎児、
零落した人=廃屋などで供養を受けていない霊かなにかの暗示が出てきます。
また、行方不明者。
つまり、
病気の原因となるものが感じられるのではないかと思います。
次に、
艮宮に座して六白金星掛かり、(大吉)。
天山遯の卦で、生命の休止状態、“再起の機会を待て!”
こういう意味になるわけです。
次に、
三番掛け、坎宮に座して一白水星掛かり、(大凶)。
坎宮に座する人の心配事は、
その本命星が坤宮あるいは兌宮に回ったときに解決する。
但し、
ふだんの心がけの良い人は吉、悪い人は凶となって解決するのである。
そのいずれであるかは四番掛けを見よ。
なかなか気の許せない状態がつづいているようです。
ヤキモキするような掛けの暗示です。
では、
最後の四番掛けは、どうなっているでしょうか?
巽宮に座して六白金星掛かり、(大吉)。
大吉!と出ました。
病気は軽く見て手当を怠り重くする、と出ました。
これは、術後のリハビリまたは養生法にポイントがあるわけですね。
最後の四番掛けで、
手当を怠り重くするとあるのが、その答えになると思います。
もちろん、
変死者の成仏供養が必要なことは言うまでもありません。
どうでしょうか?
事後談ですが、全くその通りでしたということでした。
いかがでしたか、
今回の例題は、またいつものものとは少し趣きが違っていたでしょう?
私自身としても、なかなか良い味わいある占断だったのではないかと思います。
今回は、この辺で。
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