今日は、密教占星術の講義です。、
今回で六題目に入るわけですけど,
振り返って見れば、
色んな問題が出ていますね。
講義集として、はとても良い例題だと思います。
さて、
今回の占意は夫婦の悩み、または問題。
こういうのを待っておられた方もあるんじゃないでしょうか。
で、
年盤・月盤・日盤・時盤を示します。
その四つの盤で見てもらいたいと思います。
つまり、
四つの盤には、問題のためのヒントが隠されているという、
そういう特徴があるんだということですね。
言うならば、
一白水星から九紫火星までの九つの盤があるわけです。
その盤の特徴をよく掴むことが、
全ての問題を解くカギになるということでしょう。
では、密教占星術(Ⅱ)を使って、
さっそく行ってみましょう。
本命星は四緑木星。
一番掛けから四番掛けまでは、すでに出して済んでおりますので、
これを使って占断してみてください。
開祖はどう解説されているのでしょうか?
まず、
年盤の位置から見るように言われています。
四緑木星は乾宮に廻座しております。
中宮を過ぎた乾宮は運気が下り坂になると。
そこで、
ひとつ一番掛けから観てみましょうということで、
「物事先行きのみを考える言ことが多い。」
で一番掛けは、
過去の状況や原因などが出てくることが多いわけです。
ここにこの問題の原因が示されているわけです。
それを見るのが重要です。
すると、今の夫婦の問題は、
「一家離散の象あり、近親に廃屋か行方不明の者あり。」
こう出ているわけです。
つまり、現在のお二人の問題の原因は、
先祖の供養されなくなった廃屋・絶家の霊的不浄が関わっていると。
家運衰退の元が示されているんですね。
そこを明らかにしないといけません。
これは大変重要なことですから、
あとでアドバイスする際には、
タイミングを見て相手方に伝えることが大事ですね。
次に、
二番掛けは、巽宮に座して二黒土星掛かり。
巽宮に入るのは、これは悪くないわけですね。
しかし、
巽宮はまた反面、
優柔不断とか逡巡するとかの暗示がありますから、
「ものごとすべて先行きのみ考えて、足元をおろそかにするところあり。
これを戒めて着実になせば成就するかたちである。」
こう出ているわけです。
また、
「仕事や住所を幾度も変えた人である」とありますから、
縁の変わりやすい人だと見ることができますよね。
そうすると、
今の夫婦の縁も、
下手すれば変わって離婚ということにもなりやすい。
これは困るでしょう。
何もしないでただてをこまねいているだけだと、
やがて住所が変わり縁が変わって、
運気を落としていく様子が暗示されていますから。
どうにかしないといけないですよね。
では、次の三番掛けはどうでしょうか?
三番掛け、乾宮に座して六白金星掛かり(大凶)。
「家庭不和、」
乾宮ですから、気も高くなって二人の間の喧嘩も激しくなってきている。お互いがぶつかり合いやすくなっているわけですね。
また、
「家督相続、また自分の権利について心配事あり」
と、こう出ているということは、
これはかなり離婚の問題が具体的に浮上する。
そんな雰囲気ではないですか。
困りましたね。
では、最後の四番掛けはいかに?
坎宮に座して、四緑木星かかり(中吉)。
結局、元に戻っていますね。
だから、
答えは最初に出てきた先祖の霊的不浄だということになります。
その霊的な不浄が、家運衰退の因縁を作って、
現在の夫婦の不和の元になっている、
そうみることができますね。
解決のためのアドバイスとしては、
「近親にまたは親戚に家が断絶しているのがあるはずだから、
それを探し出して先祖供養をしなさい。」
「また、行方不明になったまま消息の不明になった人がいるはずだから、その人を供養しなさい。」
「この人は横変死しているはずだから、供養してあげなさい」
「そうすると、罪のない喧嘩はしなくてよくなって、夫婦円満になりますよ。」
「阿含宗には成仏させる供養法がありますから、その成仏供養をしてあげるのです」
こう言ってあげると、
完璧なアドバイスになるのではないでしょうか?
原因を見極めて、大凶変じて大吉となる。
これが運命改善としての、
人を救済する相談鑑定になると思いますね。
そうすると、徳も積めるし、人も助かる。
一石二鳥の最高の相談師になれるわけですね。