六枚目のコイン

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因縁と煩悩の関係

2019年10月30日 21時04分48秒 | つぶやき
因縁と煩悩の関係なんて、
もうわかる人は分かっているわけですから、
今更?と思う人もいるかもしれません。

ですが、
これが分かっているつもりで、
案外わかってないんですね。

因縁の因は種子だとしましょう。
種です。
その種を芽吹かせるものは、
縁であるところの水や、
太陽の日差しや栄養などの条件ですよね。

では、
因縁の「因」に対応する「縁」になる条件は何でしょうか?
答え=それが煩悩なんですね。

例えば、
煩悩の代表は?というと、
貪・愼・痴の根本煩悩ですね。

例を挙げて説明すると、
癌の因縁というのは、
餓鬼界の因縁として有名ですが、
その癌の因縁というのは、
貪りの心と対応しているのです。

どういうことかというと、
餓鬼界の因縁は、
満ち足りるということを知らない心根から生じるのですね。

だから、餓鬼はいつもお腹をすかせて
食べ物を探してうろついているわけです。
どんなに食べても空腹感はなくならない。

で、人は徳に応じた量を望むことで、
バランスの取れた欲求を満たすことができる。
それが、
自分の徳を越えた分量を望むところから、
人は不徳を作り出してしまうことになる。
徳以上の分量を望むどころか、
人は満ち足りるということを知らないで、
十分に得ているにも関わらず、
まだ欲しいまだ欲しいと、欲求はとどまるところを知らない。
それが餓鬼の状態なんですね。

だから、
人は徳を越えて望むことは好ましくないわけです。
よく腹八分目という言葉がありますね。
あの言葉はある意味、真理を含んでいるのでしょう。

それが己の徳分をわきまえず、人を押しのけても欲しがる。
そして、十分に得ただろうと思われても、
飽くことをしらないで、
もっともっとと、
人よりも上を獲得しようとする。

そこに、
癌の因縁を増長させる原因があるわけです。
癌の因はそれだけでは発芽することはないんです。
それが、
貪りの心=煩悩が、不徳を作り出して、
その不徳から癌の因縁が発芽して、
結果として、
癌になるという実を結ばせるようになる。

そして、
癌に侵されて、死の苦しみを体験することになるわけです。
それは、自分の子孫に受け継がれて、
そして、
自分の生まれ変わりに、
報いとして、
あらゆるものの不足感を持って、
人生を受け継いでいく。

だから、
まず、貪・愼・痴の三毒煩悩を断つべく工夫努力する。
これが、本当の《心解脱》の行なんですね。
深層意識に巣くう《貪り》の心は、
これは成仏法という解脱の力で解消する。
これはニルバーナに至られた仏様の悟りの力です。
そして、その貪りの心に操られて、
ある意味、無意識に動かされている自分を自覚して、
そして、
自分自身を貪りの状態から解きほどく努力をするのが、
心解脱の行ということになります。

社会でスムーズに生きていくために心を磨くことだけが心解脱行ではない。
本当の心解脱の行とは、
煩悩を深層意識のレベルから解消していくことなんですね。

つまり、タンハーを断つ!
それが今の説明で分かったのではないでしょうか?

そして、もう一つ。
成仏するということは、
その貪愼痴であるところの煩悩、
タンハーを断つことであるんだということですね。

なぜか?
そのタンハー=煩悩が、
輪廻転生を繰り返させているところの根本原因だからです。

輪廻転生を止めて完全成仏するためには、
その根本の原因である煩悩=タンハーを断たなければならない。
しかし、
断つだけではだめなんですね。

密教では、"煩悩即菩提"というではありませんか。
それは煩悩を浄化して、
菩提へ向かわせる推進力に換えるということなんです。

単に煩悩を断つだけではいけない。
成仏するには、成仏するだけの徳が、
功徳として修行で積まれていかなくてはならない。

それが“煩悩即卯菩提”という意味なんですね。

煩悩を断つのは煩悩解脱と言って、
完全解脱の証明とはならないのです。
それは成仏の第一段階である、
浄れられた聖者、
シュダオンの位にはなる条件だと思います。

また、別の機会に述べてみたいと考えます。

元に戻りますと、
それを今度は,
九星盤で説明してみたいと思います。
上の九星盤の図は、
私に関係ある九星盤なんです。

四緑木星は整うとか繁栄するとかの象意を持つ星です。
それが対中に五黄土星が入っていて、
暗剣殺の関係になっているわけですね。

暗剣殺が対中に入ると、
様々な障害が出るとか、整う作用を妨害するとか、
そういう四緑木星に対する破壊の作用をもたらすわけです。

では、この場合は具体的には、
どういうことを表しているのでしょうか?

私が自己反省をして理解したところによりますと、
瞋りの心が物事の、
成就繁栄を妨害していると読めるんですね。
そして、なかなか物事が完成しない。

一言でいうと、
障害運です。
そして、
中途挫折を暗示する星の並びとなっているわけです。

四緑木星が離宮に入ると、
《風火家人》という卦を作り出します。
この卦は、家の中の火を表していていて、
火は瞋りとか災いとか、また小さなもめごととか。
そして、火はぱっと燃え上がりますよね?
何か条件がそろって、時期が来てカルマが熟すると、
パッと、明らかな形になって、火事になるわけです。

ですから、
良い意味では、名声がパッと出たりします。
しかし、悪い意味では、
悪評がぱっと出たりします。
まるで、
今回のチュートリアルの徳井さんみたいに、
火種がどんどん大きくなって、
あるとき、
パッとその火種が燃え上がように、
わざわいの火種があると、
それが風にあおられて大火となる。

それが対中に五黄土星が入っていることから、
火の悪い作用を受けることを暗示しているのが、
この四緑木星に対する五黄土星が入った九星盤であると。
そう
私は理解します。

ですから、
問題は五黄土星が何を指しているのか、
それを突き止めることがポイントになるでしょう。
そして、
その原因となるものを取り除くべく努力する。

坎宮というのは、
目に見えない隠れた部分を指すわけですから、
自分自身をよく顧みることが大事です。


元に戻って、
瞋りの心は全てを破壊して燃やしてしまうと言われますが、
後になって顧みると、
それはどうも本当のようです。
すべてを無に帰してしまうのですね。

おかげで、
一時私は、大変な損失を招いてしまったようです。
ああ、取り返しのつかないことをしてしまったのかな?

そうではない、
そんな痛い目をして、
仏さまに教えていただいたのだと思う。
痛い目をしなければ、
人は己の短所を自覚できないから。

結果的に、
自分の悪い因縁を増長させることになって、
さらに苦しい目を、
来世において味わわなければならなくなる。

人は生来の短所を克服することは、
なかなか難しいものである。
つくづくそう思う。

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