荘子 究極の受け身

昔むかしの中国でのお話

人間やあらゆるものに出来る影と
その影に出来る薄影の会話

ある時、薄影が影に向かって問い掛けます

お前さっきは歩いていたのに
もう立ち止まっている

座ったと思ったら立ってるし
なんとも節操がないじゃないか

すると影が答えるに
私は別に自分の考えて
そうしている訳ではない

本体の動きのままに従っているだけだ

それに私が言うことを聞いている本体だって
どうも何かに従って動いているらしいだけだ

すると薄影はお前の生き方って言ってみれば
蛇のもぬけやセミの脱け殻みたいなものだと


影は答える
だったとしても、そうではなかったとしても
理由なんかわからないね



究極の受け身

薄影は影には主体性がないじゃないかと
影を批判する

すると影は自分の本体さえも
主体的に動いている訳ではない
何かに動かされているのだと

あらゆる状況の中でやむを得ず
動いているだけないじゃないか

それは批判すべきことではない

あってしかるべし



究極の受け身

究極の自然体


事にあらがわずに生きる


究極の受け身


究極の自然体



この生き方は現代社会では
なかなか難しいことだけれど

自分の考えだけを押し付けない

自分のやり方が一番正しいと想わない

他者の意見にも耳を傾け

他者のやり方にも想いを馳せる



そこから新たな発見が生まれるかも

そこから新たな世界が広がって行くかも




(○´∀｀○)



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