旅の途中で

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夢の美術館展

2007年02月10日 23時59分55秒 | アート
今日は大阪の国立国際美術館で開催されている、「夢の美術館展」に行ってきました。
なんと、サントリーミュージアムと大阪市立近代美術館建設準備室(いつできるんだろう・・・)と、国際美術館の3館共同の展覧会で、このあと他の2館でもおもしろそうな展覧会があります・・・全部行こうっと!

で、今回の夢の美術館では、「20世紀美術」をテーマに世界の名画が一堂に集められています。
ほんとに豪華!

ピカソ、モディリアニ、ダリ、マグリッド、エルンスト、ウォーホル、セザンヌ、モネ、デュシャン、クレー、キリコ、カンディンスキー、などなど・・・
どの作品も素晴しかったです。

印象的だった作品は、

◆エルンストの「偶像」と「灰色の森」。
とくに「偶像」は、後ろ向きの裸婦と木片などの物質が溶け合った不思議な作品。エルンストの力強い色使いが、さらに幻想的な空気を醸し出している。
「灰色の森」は結構有名な作品だけど、生で見る迫力がすごい・・・
2点とも、名画だらけの展覧会の中でも強い存在感を出していました。

◆ブランクーシの彫刻「眠れるミューズ」
この彫刻、ミューズの頭部だけなんですよ。頭部だけがころんと台の上に載せられてるの。
しかも頭部自体も、卵型の物体をわずかに削ったり盛り上げたりして、なんとなく目鼻口をあらわしているという、ものすごく単純な造形。
なのに、眠っているミューズの表情がとてもやすらかで優しげなんですよ。

まぶたや唇のわずかな盛り上がりに、光が当たって影ができていて、それがやわらかな表情を作り出していました。


その他有名な作品としては、デュシャンの、モナリザの顔に髭を描いた絵が来てました。これ、すごい有名ですよねー(笑)
あとはフォンタナの青いキャンバスに切り込みを入れただけの作品とか、マグリットの「レディ・メイドの花束」とか、ウォーホルの「マリリン」や「4フィートの花」、モディリアニの「髪をほどいた横たわる裸婦」がありました。

現代芸術に一気に触れる、良い機会だと思います。お勧めです~

ちなみに、他の部屋ではピカソの彫刻と版画の展覧会もやってました。
こちらも数は少ないけど見ごたえたっぷり・・・
ピカソの、たった1本の線で表される豊かな人間像が大好きです。
ほんっとすごい人ですよ・・・あの単純な線で深い世界観を描いてしまうなんて。

その他常設展示では、私も大好きな浜口陽三の版画や、浜田知明の版画がありました。
浜口さんの版画、大好きなんですよー・・・

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これから注目の展覧会

「佐伯祐三とパリの夢」 大阪市立近代美術館(仮称)(いつオープンするんだろう・・・)の心斎橋展示室
1月13日~3月25日

3館共同の「大阪コレクションズ」シリーズです。
佐伯祐三はもちろん、ロートレックやモネやミュシャがあるらしい~~

「20世紀の夢 モダン・デザイン再訪」 サントリーミュージアム
5月17日~7月1日

3館共同の「大阪コレクションズ」シリーズです。
アール・ヌーヴォーが見られるのも楽しみですが、北欧のモダンデザインもあるそうなので、これが一番楽しみですね~
ロシアの構成主義というのも、よくわからないけどおもしろそう。
ロシアのモダンデザインって、結構良い味出してるんですよ。

「ベルギー王立美術館展」 国立国際美術館
4月7日~6月24日

ああー!早く見たい!マグリットやデルヴォー、アンソールが来る・・・

「ピカソ展」 大丸ミュージアム梅田店
3月1日~25日

ピカソはやっぱりねー、展覧会するなら見にいかないとねー