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上・中・下巻の計3巻だったということもありますが、とにかくだいぶ長い間読んでいたような気がします(笑)
3ヶ月くらいはこの本にかかりきりになっていたかも?
内容はもちろんとってもおもしろかったです!
大企業の社長の誘拐事件と誘拐犯、そしてそれを追う刑事や新聞記者達が入り乱れて、話が進んでいきます。
誘拐事件が元になって、大企業と政財界の汚職が表に出てきたりして、かなり社会派で複雑な内容でした。
主人公の刑事は、「マークスの山」や「照柿」にも登場していた合田刑事です。
とにかく泥臭くて決して「正義の味方」じゃないこの刑事が、私はとっても好きです。
ところで最近知ったんですが、高村薫さんって女性だったんですね!
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・・・刑事物、社会派、ハードな内容というだけで、男性かと思っていました。
先入観はよくないですね~~
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確かに、人物描写が女性っぽいなとは思ってたんですが
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人の未来を予知できる青年と、彼が出会う人々の物語です。
それぞれが短編になっているんですが、最後の「3時間後にぼくは死ぬ」がとっても良かったです。
この短編の主人公は美緒という女性なんですが、すごくたくましくて前向きで勇気があって。
「運命」を変えようとする姿が素敵でした。
高野さんの本って、一度読み始めるとぐいぐいのめりこんでしまうんですが、高野さんは昔ストーリーテラーの手法の勉強をしていたと知って、なるほどと納得です。
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次は宮部みゆきさんの「小暮写真館」を買いました。
かなり分厚いので、しばらく楽しめそうです
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本屋さんを覗いたら、宮部さんや東野さんや伊坂さんの新刊が並んでいて、どれから買えばよいのか悩みました(笑)
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